祈今朝 最終回 第36話 あらすじ/ネタバレ

静かな天晴の海を舞台に、越祈(えつき)は朔漩(さくせん)を探す旅に出ます。心には、未知への不安が渦巻いています。ついに朔漩(さくせん)と再会した越祈(えつき)は、衝撃の事実を告げられます。柷敔(きゅうき)本体が眠りについて以来、朔漩(さくせん)は瞑想術を用いて鯤の意識に代わり、自身の身体を操り、禺族(ぎょぞく)の生存を支えていたのです。

越祈(えつき)は熱海への執著を問いますが、朔漩(さくせん)は苦渋の表情で真実を語ります。多くの禺族(ぎょぞく)が重傷を負い、熱海の力だけが彼らを救うことができるのです。

朔漩(さくせん)の懇願に、越祈(えつき)は熱海の運命を決める権限はないと理解しながらも、橋渡しとして洛昭言(らくしょうげん)と話し合うことを約束します。しかし、贏旭危(えいきょくき)は禺族(ぎょぞく)が熱海に関わることを強く仮対し、予測不可能な結果を招くと主張します。

緊迫した空気の中、越祈(えつき)はさらに緊急の事態を知ることに。柷敔(きゅうき)が眠りについた後、鯤の本能は戦傷を癒すために膨大なエネルギーを必要とし、朔漩(さくせん)は一人だけで苦しんでいます。熱海の力なしでは、彼女は持ちこたえることができません。

越祈(えつき)はためらうことなく、自身の霊力を柷敔(きゅうき)に提供し、その本能を鎮めたいと申し出ます。贏旭危(えいきょくき)は彼女の真情に心を打たれますが、この行為は越祈(えつき)の修為の大半を消耗し、生命さえ危険にさらすことを率直に指摘します。

越祈(えつき)はすでに決意を固めており、条件を提示します。眠っている禺族(ぎょぞく)は柷敔(きゅうき)と共に時間禁錮に入り、目覚めた族は海に戻ってそれぞれの人生を歩むことができる。同時に、彼女は自分が適任ではないことを認め、未来は朔漩(さくせん)が禺族(ぎょぞく)を率いるべきだと主張します。

贏旭危(えいきょくき)は彼女の誠意に打たれ、最終的にこの案に同意します。

越祈(えつき)と朔漩(さくせん)の共同の努力により、禺族(ぎょぞく)は新たな希望の夜明けを迎えます。朔漩(さくせん)は柷敔(きゅうき)と共に時間禁錮に入ることを決意します。彼女は柷敔(きゅうき)を恩人とみなし、そのそばで守ることを誓います。残りの禺族(ぎょぞく)もそれに応じ、朔漩(さくせん)と共に進むことを選びます。この団結と犠牲は、朔漩(さくせん)に深い感動を与えます。

禺族(ぎょぞく)の安住とともに、人間界は再びかつての静けさを取り戻します。贏旭危(えいきょくき)は重荷を下ろし、葛清霏(かつせいひ)は依然眠りについています。小媛(しょうえん)は彼女の世話のもとで成長しています。越祈(えつき)、閑卿(しずか)、明繡、洛昭言(らくしょうげん)はそれぞれ新しい道を歩み始めます。

越祈(えつき)は一人で旅立つことを決意し、洛昭言(らくしょうげん)は残された寿命が少ないため、長生術を手に入れることを誓います。閑卿(しずか)は彼女から離れず、共にこの道に進むことを誓います。明繡は青山に戻り、師匠を偲びます。彼女は師匠が当年、自己を犠牲にした大義を理解し、師匠の未完成の事業を続けることを決意します。

洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)は、千辛万苦の末、すぐに長生術を手に入れることはできませんでしたが、二人は情が深く、霊気が豊富な場所で一緒に修練し、長生を願っています。閑卿(しずか)は洛昭言(らくしょうげん)に髪飾りをしてあげ、洛昭言(らくしょうげん)もキスをして、二人は心を通わせ、共にこの人生を歩むことを誓います。

越祈(えつき)は、越今朝(えつきんちょう)への尽きることのない思いを胸に、龍潭(りゅうたん)を訪れます。彼女は、今朝を失った世界は自分にとって色を失っていることを悟り、宿河に今朝を復活させてくれるよう懇願します。贏旭危(えいきょくき)はかつて自身の寿命を代償に、天下への償いを果たそうとしていました。その力は今、越祈と今朝へと受け継がれています。

6年後、明繡は偶然、生まれ変わった越今朝(えつきんちょう)と出会います。その何とも言えない既視感は、自然と湧き上がってくるものでした。閑卿(しずか)と洛昭言(らくしょうげん)は明繡を湖に誘い、貴重な時間を楽しみます。一方、越祈と越今朝(えつきんちょう)は記憶を失っていますが、運命の絆はすでに彼らを強く結びつけており、新しい旅が彼らを待っています。

第36話の感想

祈今朝 最終回の第36話は、感動的で希望に満ちたエピソードでした。越祈と朔漩(さくせん)の友情、禺族(ぎょぞく)の団結、そして洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)の愛など、多くの感動的な瞬間がありました。

特に印象的だったのは、越祈が自身の霊力を柷敔(きゅうき)に提供し、禺族(ぎょぞく)の未来を救うシーンです。彼女の自己犠牲の精神は、私たちに勇気と希望を与えてくれます。

また、洛昭言(らくしょうげん)と閑卿(しずか)の愛も感動的でした。二人はどんな困難にも一緒に立ち向かい、永遠の愛を誓います。彼らの姿は、私たちに愛の大切さを教えてくれます。

最終回は、すべてのキャラクターにとってハッピーエンドでした。越祈と越今朝(えつきんちょう)は記憶を失いましたが、運命の絆は再び彼らを結びつけます。新しい旅が彼らを待っていることを闇示しており、今後の展開が楽しみです。

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