祈今朝 第5話 あらすじ/ネタバレ

落日村の静けさは、迫り来る嵐によって破られる。洛昭言(らくしょうげん)は、扁絡桓(へんらっかん)と越今朝(えつきんちょう)を見つめ、二人の間に目立った類価点はないように感じ、越祈(えつき)が扁絡桓(へんらっかん)と何らかの接点があったのではないかと推測する。しかし、越祈(えつき)は越今朝(えつきんちょう)の言葉を胸に、熱海についての知識を否定する。

洛昭言(らくしょうげん)が体調を崩した時、扁絡桓(へんらっかん)はすぐに脈を診るが、異常は見つからない。しかし、生命力が徐々に失われていることに気付き、西域洛家双子の早逝の古い呪いを思い出す。居十方は、落日村周辺の詳細な地図を提供し、啓元(けいげん)宗の動きを察知した越今朝(えつきんちょう)は、対策を練る。越祈(えつき)は扁絡桓(へんらっかん)の側に残ることを申し出、越今朝(えつきんちょう)は複雑な気持ちを抱きながらも受け入れる。

夜が更け、薬浴に浸かる越今朝(えつきんちょう)のもとに、水を求めて越祈(えつき)が訪れる。彼女の純真さに、越今朝(えつきんちょう)の心は揺れ動く。越祈(えつき)の感情の無邪気さに、越今朝(えつきんちょう)は笑いを浮かべながらも、彼女が扁絡桓(へんらっかん)の作った草編みの蝶を欲しがった時、疑念を抱く。

一方、洛昭言(らくしょうげん)の心境を察した閑卿(しずか)は、啓元(けいげん)宗の脅威に対抗するため、一行を整える。夜色の中、黒衣の人物の姿が現れ、追跡の末、越祈(えつき)は扁絡桓(へんらっかん)の術によって安全な場所に安置される。しかし、閑卿(しずか)たちは妖気を放つ朔漩(さくせん)に遭遇し、居十方は拉緻されてしまう。知らせを受けた越今朝(えつきんちょう)は、友人の救出に向かう。

朔漩(さくせん)との対峙で、居十方は彼女を倒し、正道に導くことを誓う。しかし、朔漩(さくせん)は居十方の「正道」を嘲笑い、彼との距離を置く。閑卿(しずか)たちは、黒衣の人物を生け捕りにしようとするが、扁絡桓(へんらっかん)の介入により、全員が自害し、手がかりが途絶える。扁絡桓(へんらっかん)は朔漩(さくせん)に越祈(えつき)への関与を禁じ、二人の関係は悪化する。

翌朝、越祈(えつき)は目を覚まし、扁絡桓(へんらっかん)の無事を確認した後、越今朝(えつきんちょう)たちの帰りを待つ。しかし、昨夜殺された黒衣の人物が落日村の村民、村長の息子を含んでいたことが発覚し、村は騒然となる。村民たちは、越今朝(えつきんちょう)一行を犯人と疑う。そこに、救出された朗莫(ろうばく)が意識を取り戻し、啓元(けいげん)宗の悪行を暴露し、救出に向かうよう訴える。

村長は信じられないながらも、朗莫(ろうばく)の訴えを受け入れ、密室を発見する。密室には、迷魂草が栽培されており、多くの無辜の人々が囚われていた。越今朝(えつきんちょう)は、越祈(えつき)が昨夜安眠していたことを知り、扁絡桓(へんらっかん)の部屋で感じた迷魂草の香りを思い出し、疑念を深める。

救出された村民たちは、治療のために運ばれるが、越今朝(えつきんちょう)、越祈(えつき)、居十方は、捜索を続ける。仕掛けを起動させた瞬間、越祈(えつき)は扁絡桓(へんらっかん)を守るために矢を受け、毒が急速に広がる。扁絡桓(へんらっかん)はすぐに治療を施すが、越祈(えつき)の昏睡状態は続く。越今朝の責めと扁絡桓の自責が交錯し、明繡は越今朝の越祈に対する兄妹以上の感情に気づく。

混乱と感情が交錯する夜の中で、友情、愛情、責任、犠牲など、それぞれの心に新しい種が蒔かれた。それは、未来の旅路で、より鮮やかに花開くことになるだろう。

第5話感想

第5話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。洛昭言(らくしょうげん)の体調不良、越今朝と越祈の複雑な関係、啓元(けいげん)宗の脅威、そして朔漩(さくせん)との対峙など、見どころ満載の内容でした。

特に印象的だったのは、越祈と扁絡桓の関係です。越祈は扁絡桓に特別な感情を抱いているように見え、越今朝はそれに複雑な気持ちを抱いている様子でした。また、扁絡桓も越祈を大切に思っているようで、二人の関係は今後の展開が気になります。

また、朔漩(さくせん)との対峙も迫力がありました。居十方は朔漩(さくせん)を倒すことを誓いましたが、朔漩(さくせん)は居十方の「正道」を嘲笑い、二人の関係は悪化しました。朔漩(さくせん)の正体や目的はまだ明らかになっていませんが、今後の展開に大きく関わってくることは間違いありません。

つづく