祈今朝 第7話 あらすじ/ネタバレ

洛昭言(らくしょうげん)は焦燥に駆られ、洛埋名(らくまいめい)に扁絡桓(へんらっかん)の尋問の時期を尋ねる。二人が会話している最中、不吉な呪いが突如として現れ、洛埋名(らくまいめい)は洛昭言(らくしょうげん)の生命力を奪い始める。残酷な運命に直面しても、洛昭言(らくしょうげん)は二人の呪いを解くために、たとえ生命力をすべて失っても構わないと断言する。

一方、越今朝(えつきんちょう)は閑卿(しずか)を誘って洛埋名(らくまいめい)が扁絡桓(へんらっかん)を尋問する様子を見学しようとするが、閑卿(しずか)は扁絡桓(へんらっかん)に興味がない様子。越今朝(えつきんちょう)は心中で、閑卿(しずか)が洛家を訪れたのは洛家に何か企みがあるのではないかと疑う。

その頃、扁絡桓(へんらっかん)は熱海の所在を突き止め、八角塔を訪れる。洛埋名(らくまいめい)はすでにそこで待機しており、二人は会話の後、扁絡桓(へんらっかん)は熱海が生命の源であること、そして洛家が熱海によって繁栄した真実を明かす。さらに、洛埋名(らくまいめい)こそが熱海の守護者であり、本来天軌とともに移動するはずの熱海が、洛家によって血縛の術で200年以上も拘束されていることを指摘する。扁絡桓(へんらっかん)は、洛家の双子が短命である謎もこの血縛の呪いにあると推測する。

扁絡桓(へんらっかん)の暴露に直面し、洛埋名(らくまいめい)は血縛を解く方法を必死に尋ねる。扁絡桓(へんらっかん)は解法を知る人物がいることを明かし、洛埋名(らくまいめい)は洛昭言(らくしょうげん)を救うため、彼を信じるしかない状況に追い込まれる。その後、洛埋名(らくまいめい)は越祈(えつき)についての調査結果を共有し、扁絡桓(へんらっかん)が越祈(えつき)の師匠であると推測する。越祈(えつき)が九泉について知っているのは、彼の教えによるものだと考えた。

越今朝(えつきんちょう)と閑卿(しずか)は洛家荘(らっかそう)で扁絡桓(へんらっかん)の草庵にある草編みの蝶を発見し、疑惑を抱いて八角塔を探る。塔内には洛埋名(らくまいめい)しかおらず、彼は二人が侵入してきたことに激怒し、追い出そうとする。閑卿(しずか)は洛埋名(らくまいめい)と交戦する中で、彼が男性でありながら女装をしていることに驚き、疑惑はさらに深まる。洛昭言(らくしょうげん)が間に合って仲裁するが、洛埋名(らくまいめい)は依然として二人を追い出し、扁絡桓(へんらっかん)を中原の正武盟に連れて行って身元を確認できると提案する。

一方、越祈(えつき)は洛家荘(らっかそう)の酒の香りに誘われて、不注意で飲み過ぎて酔いつぶれてしまう。居十方はそれに気づき、急いで八角塔に越今朝(えつきんちょう)に知らせに行く。知らせを受けた越今朝(えつきんちょう)は、心配になって急いで駆け戻り、越祈(えつき)がすっかり酔っ払って自分を別人だと勘違いしている様子を見て、苦笑するしかない。

翌日、洛昭言(らくしょうげん)は越今朝(えつきんちょう)一行を見送る。道中、扁絡桓(へんらっかん)は越祈(えつき)にみかんをねだるが、越今朝(えつきんちょう)が嫉妬して横取りし、一触即発の雰囲気になる。そのとき、明繡から手紙が届き、正武盟に加わったこと、そして居十方の手紙で風煙驛で合流することを約束したことが記されている。一方、洛昭言(らくしょうげん)は生命力の消耗が激しすぎて倒れてしまうが、閑卿(しずか)の修為によって助けられる。洛昭言(らくしょうげん)は目を覚ました後、閑卿(しずか)の救助に感謝すると同時に、なぜか見覚えのあるような感覚が湧き上がり、その理由が分からずに困惑する。

一行が新たな旅に出ると、洛家と扁絡桓の秘密、血縛の呪い、そして九泉の謎は、今後の旅の中で徐々に明らかになっていく。

祈今朝 第7話 感想

第7話は、洛家と扁絡桓の間に隠された秘密が徐々に明らかになり、物語が大きく動き出した回だった。

まず、洛昭言(らくしょうげん)と洛埋名(らくまいめい)の兄弟の間にかけられた呪いが明らかになった。二人が命を分け合うという残酷なもので、洛昭言(らくしょうげん)は呪いを解くために命を捨てる覚悟を決意する。

一方、扁絡桓は熱海の秘密を明かし、洛家が熱海を血縛の術で拘束していることを指摘する。さらに、洛家の双子が短命である謎もこの呪いにあると推測する。

洛埋名は血縛を解く方法を知る人物がいると明かし、越今朝(えつきんちょう)は扁絡桓が越祈(えつき)の師匠である可能性を疑い始める。

また、閑卿(しずか)が洛埋名と交戦するシーンでは、洛埋名が男性でありながら女装をしていることが判明し、新たな謎が浮上する。

そして、洛昭言(らくしょうげん)は生命力の消耗が激しすぎて倒れてしまうが、閑卿(しずか)の修為によって助けられる。このシーンでは、洛昭言(らくしょうげん)が閑卿(しずか)に覚えのあるような感覚を覚えるなど、二人の関係にも注目が集まる。

つづく