『祈今朝<ききんちょう>』第9話 あらすじ/ネタバレ

閑卿(しずか)、重傷を負う

閑卿(しずか)は葛清霏(かつせいひ)との戦いで重傷を負い、明繡 (あけみ)に助けられる。明繡 (あけみ)は閑卿(しずか)の傷勢が重いと判断し、与青山へ連れて行くことに。洛昭言(らくしょうげん)も閑卿(しずか)を心配し、同行する。

越今朝(えつきんちょう)、湖に落ちる

一方、小媛(しょうえん)との戦いで越今朝(えつきんちょう)は湖に落ちてしまう。越祈(えつき)はためらうことなく湖に飛び込み、越今朝(えつきんちょう)を救助する。二人は湖の中で見つめ合い、心跳が早くなる。

水怪との戦い

越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)は居十方を捜索するが、高骁(こう ぎょう)と孟誠(もう せい)に阻まれる。高骁(こう ぎょう)は笛の音で水怪を呼び出し、越祈(えつき)と越今朝(えつきんちょう)を襲わせる。越今朝(えつきんちょう)は越祈(えつき)に逃げるように言うが、越祈(えつき)は越今朝(えつきんちょう)を一人残すことを拒否する。水怪が越今朝(えつきんちょう)を襲おうとした瞬間、越祈(えつき)は術を使って水怪を倒す。

与青山での治療

明繡 (あけみ)と洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)を与青山に連れて行き、掌門の顧寒江(こかんこう)に治療を依頼する。顧寒江(こかんこう)は閑卿(しずか)の修為が大きく損なわれていることを確認し、すぐに目覚めることは難しいと告げる。また、目覚めたとしても以前のような力は戻らないという。

越今朝(えつきんちょう)、昏迷状態に

越今朝(えつきんちょう)は怪我で昏迷状態に陥り、越祈(えつき)は悲しみに暮れる。彼女は越今朝(えつきんちょう)に、夢の中の師父が戻ってきたとしても、彼を置いていかないことを告げる。そして、風邪をひいた越今朝(えつきんちょう)のために、看病をする。

洛昭言(らくしょうげん)、真実を知る

顧寒江(こかんこう)は明繡 (あけみ)から閑卿(しずか)が負傷した経緯を聞く。明繡 (あけみ)は、閑卿(しずか)が自分と同等の修為を持つ人物と戦い、相手を守るために怪我をしたと説明する。顧寒江(こかんこう)は、その人物が洛望平の子供ではないかと推測する。洛望平はかつて、自分の命と引き換えに閑卿(しずか)に半分修為を与える約束をしていたが、約束を破っていたのだ。この会話を聞いていた洛昭言(らくしょうげん)は、過去の真実を知る。

洛昭言(らくしょうげん)、修為を返す

洛昭言(らくしょうげん)は閑卿(しずか)に借りを返したいと思い、洛家の約束を果たすために、自分の修為を閑卿(しずか)に返す。しかし、修為を失った彼女は倒れてしまう。

扁絡桓(へんらっかん)ら、越祈(えつき)を助ける

重傷を負った越祈(えつき)と越今朝は道端で倒れていたところを、扁絡桓(へんらっかん)らに発見される。扁絡桓(へんらっかん)らはすぐに治療を開始する。その後、明繡 (あけみ)と顧寒江(こかんこう)も駆けつけるが、扁絡桓(へんらっかん)らは慌ててその場を去る。

洛昭言(らくしょうげん)、閑卿(しずか)に想いを伝える

目を覚ました閑卿(しずか)は、洛昭言(らくしょうげん)が自分の修為を全て返してくれたことを知る。彼は洛昭言(らくしょうげん)を追いかけ、彼女が洛望平が約束を果たせなかったことを知っていたことを知る。洛昭言(らくしょうげん)は、修為を返したのは当然のことだと話す。閑卿(しずか)は、洛昭言(らくしょうげん)が修為を返したのは借りを返すためだけなのかと尋ねる。洛昭言(らくしょうげん)は、今日の閑卿(しずか)の怪我を見て心が痛んだと答え、修為や寿命よりも閑卿(しずか)の命を大切に思っていると伝える。

洛昭言(しょうげん)、正武盟へ

洛埋名(らくまいめい)は、洛昭言(しょうげん)が修為を失ったことで体が弱っていることを心配するが、洛昭言(しょうげん)は閑卿(しずか)に借りを作りたくないという。埋名は、昭言(しょうげん)に正武盟が啓元(けいげん)宗江寧拠点を製圧したことを報告する。昭言(しょうげん)は調査に向かうことを決意する。

顧寒江(こかんこう)、閑卿(しずか)に薬を贈る

顧寒江(こかんこう)は、閑卿(しずか)のために固本培元の薬を用意し、贈る。また、彼は閑卿(しずか)のために占いを立て、情劫があることを告げる。閑卿(しずか)は、世の中は劫なのか縁なのかわからないと答え、今まで洛昭言(しょうげん)のような女性に出会ったことがないと話す。

第9話の感想

第9話は、緊迫感と感動が入り混じった内容でした。特に、越祈(えつき)と越今朝が湖で危機に陥るシーンはハラハラドキドキしました。越祈(えつき)が水怪を倒すシーンは、彼女の強さと勇気を改めて感じさせられました。

また、洛昭言(しょうげん)が閑卿(しずか)に自分の修為を返すシーンは、彼女の誠実さと優しさが伝わってきました。洛昭言(しょうげん)は、閑卿(しずか)に借りを作りたくないという思いから、自分の身を犠牲にしてまで修為を返したのでしょう。

そして、顧寒江(こかんこう)が洛昭言(しょうげん)に情劫があることを告げるシーンは、今後の展開が気になりました。洛昭言(しょうげん)は、閑卿(しずか)への想いゆえに、どのような選択をするのでしょうか。

つづく