恋華~ラブ・オブ・フェニックス~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

炎越(えんえつ)と魏枝(ぎし)は不吉な予感に駆られ、明府へと急ぎます。しかし、到著した時にはすでに遅く、明成武(めいせいぶ)は毒殺され、屋敷の外には兵士たちが立ち並び、無実の明朗(めいらん)が連れ去られていました。二人は書院に戻ると、結界が異常な動きをしていることに気づきます。院長の敬修(けいしゅう)は、国師(こくし)が魏凌月(ぎりょうげつ )を連れ去って宮殿に向かったことを重々しく告げます。

魏凌月(ぎりょうげつ )は皇宮へ向かう途中、魔族大尊(まぞくたいそん)に襲撃されます。大尊は侍衛たちを簡単に斬り捨て、魏凌月(ぎりょうげつ )を連れ去ります。大尊は魏凌月(ぎりょうげつ )を「失われた姉」と呼び、魔界を通り抜けて故郷へと連れて行きます。大尊は過去の出来事を語り、花戎(かえい)について言及します。花戎(かえい)は、鳳凰の元の魂の一部から生まれた花であり、千年もの間、鳳凰の復活を待っていたのです。しかし、魏凌月(ぎりょうげつ )は何も覚えていませんでした。彼女の抵抗によって、花戎(かえい)は孔雀の真の姿を露呈してしまい、大尊は激怒します。

書院では、肖錦(しょうきん)が衝撃的なニュースをもたらします。明成武(めいせいぶ)は罪を恐れて自殺し、明朗(めいらん)は投獄されたとのことです。そして、そのすべての原因は魏枝(ぎし)にあるとされています。明成武(めいせいぶ)は魏枝(ぎし)を殺害しようとしていたというのです。この言葉に、書院は騒然となり、魏静月(ぎせいげつ)は魏枝(ぎし)を災いの星だと非難します。院長はすぐに魏静月(ぎせいげつ)を製止し、人々の心を落ち著かせます。そして、書院の警戒を強化し、炎越(えんえつ)と交代で警備を行うことを宣言します。

魔族大尊(まぞくたいそん)は騙されたことに納得できず、魏凌月(ぎりょうげつ )を取り戻すために炎越(えんえつ)を誘い出そうとします。一方、魏静月(ぎせいげつ)は魏枝(ぎし)への恨みが再び爆発します。彼女は魏枝(ぎし)が大切にしている玉の鎖を壊し、硫酸をかけようとします。危機的な状況の中、魏枝(ぎし)は怒りに駆られ、体内の鳳凰の血が目覚めます。まばゆいばかりの赤い光が天に昇り、すべての人々を驚かせます。

炎越(えんえつ)は赤い光の中の鳳凰の気配を察知し、魏凌月(ぎりょうげつ )の方を振り返ります。彼女の慌てた様子を見て、炎越(えんえつ)は心の中で答えを見つけます。彼はすぐに赤い光の源へと向かいます。魏凌月(ぎりょうげつ )もこの時、魏枝(ぎし)こそが真の鳳凰であることに気づきます。魔族大尊(まぞくたいそん)は魏枝(ぎし)を無理やり連れ去ろうとしますが、彼女は必死に抵抗します。炎越(えんえつ)たちはすぐに駆けつけますが、霊力が製限されているため、大尊に太刀打ちできません。

しかし、ついに魏枝(ぎし)の鳳凰の血が完全に目覚め、彼女は鳳凰の姿となって炎越(えんえつ)と共に現場から逃げ出します。大尊は遠ざかる鳳凰を見つめ、前世の出来事を思い出し、複雑な気持ちになります。魏枝(ぎし)は妖界で目を覚まし、欧亜(おうあ)が側にいて、炎越(えんえつ)は重傷で昏睡状態であることを知ります。欧亜(おうあ)は3人をここで匿うことにします。魏枝(ぎし)は炎越(えんえつ)を献身的に看病し、束の間の安らぎを享受します。

一方、天界も混乱に陥っています。青涣(せいせん)は炎越(えんえつ)を守れなかったことを天帝(てんてい)に謝罪します。天帝(てんてい)は厳罰は与えなかったものの、一刻も早く炎越(えんえつ)を見つけ出すよう命じます。炎越(えんえつ)は夢から覚め、欧亜(おうあ)と魏枝が無事でいることを確認して安心します。藍蘇(らんそ)は欧亜(おうあ)が勝手に鳳凰を妖界に連れてきたことに不満を表明しますが、欧亜(おうあ)は事態を悪化させないようにすぐに説明します。

物語が進むにつれて、魏枝の正体が明らかになり、炎越(えんえつ)、魔族大尊(まぞくたいそん)との関係はさらに複雑になっていきます。三界の運命をかけた戦いが静かに幕を開けます。

第10話 感想

第10話は、衝撃的な展開とエモーショナルなシーンが満載でした。明成武(めいせいぶ)の死、魏凌月(ぎりょうげつ )の誘拐、魏枝の鳳凰覚醒など、物語が大きく動き、今後の展開がますます気になります。

特に印象に残ったのは、魏枝の鳳凰覚醒シーンです。怒りに駆られた魏枝から放たれた赤い光は圧巻で、彼女の秘められた力が解放された瞬間でした。また、炎越(えんえつ)が魏枝の鳳凰の気配を感じ取り、彼女の方を振り返るシーンも胸が熱くなりました。

一方で、魏静月(ぎせいげつ)の魏枝に対する憎悪は、見ていて心が痛みました。彼女は魏枝を災いの星と呼び、彼女を傷つけようとします。しかし、魏静月(ぎせいげつ)の行動の根底には、明成武(めいせいぶ)を亡くした悲しみと、魏枝への嫉妬心が潜んでいるように感じました。

つづく