恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~ 第14話 あらすじ/ネタバレ

青涣(せいせん)の憂慮と魏枝(ぎし)の出会い

青涣(せいせん)は炎越(えんえつ)の心中に渦巻く感情を察知し、その行く末を案じていた。しかし、天命には逆らえず、ただ祈るのみ。一方、魏枝(ぎし)は炎越(えんえつ)のために薬草を採集する途中、傷ついた渡鴉を助ける。驚くべきことに、彼女は渡鴉の言葉を理解し、不思議な交流が始まった。渡鴉の住処が虞都東郊の石橋にあると知った魏枝(ぎし)は、顧氏(こし)母子に無事を伝えるため、手紙を託した。

魔族大尊(まぞくたいそん)の秘密と藍蘇(らんそ)の決断

意児(いじ)は魔族大尊(まぞくたいそん)に手料理を届けたが、彼は酒に溺れ、深い悲しみに沈んでいた。酔った大尊は意児(いじ)を亡き姉と錯覚し、長年秘めていた愛を告白。さらに、彼は笑顔と引き換えに牽機落の秘密を手に入れたと明かした。牽機落は感情を操る猛毒であり、情を断ち切らなければ解毒できない。

一方、藍蘇(らんそ)は欧亜(おうあ)を妖王(ようおう)から守るため、自ら捕らわれる決意をする。しかし、それを知った欧亜(おうあ)は引き返し、藍蘇(らんそ)を責めた。二人の間には複雑な感情が交錯する。

意児(いじ)の罰と天帝(てんてい)の予言

意児(いじ)は天界で天帝(てんてい)に遭遇し、職務放棄と魔界への侵入を咎められ、壁に向かって仮省を命じられた。魔界を去る際、大尊から魔木を託されたことを思い出し、複雑な心境になる。彼女は笑顔と引き換えに牽機落を得た大尊の決意を理解できず、彼の苦悩を慮った。

天后(てんこう)は意児(いじ)が作った木櫛で天帝(てんてい)の白髪を梳くと、魔木の力が現れ、白髪の中に黒い糸が混じっているのが見えた。天帝(てんてい)は魏枝(ぎし)体内の鳳凰の血が覚醒したことを告げ、3度目の覚醒後に涅槃重生を果たし、三界を揺るがす力を持つと予言した。時間がないことを悟った一同は、緊張感を高める。

魏枝(ぎし)への罠と炎越(えんえつ)の怒り

藍蘇(らんそ)は欧亜(おうあ)が人前で辱められるのを目の当たりにし、心を痛めた。渡鴉は顧氏(こし)母子に魏枝(ぎし)の無事を伝え、魏葉(ようよう)は喜びを隠せなかったが、顧氏(こし)に製止された。しかし、魏凌月(ぎりょうげつ )はすべてを見ており、魏枝を陥れる計画を立てていた。

魏凌月(ぎりょうげつ )は渡鴉を追跡して魏枝の住処を見つけ、渡鴉を殺害して怪我を偽装した。彼女は顧氏(こし)と魏葉(ようよう)が処刑されると嘘をつき、魏枝は炎越(えんえつ)に告げずに虞都へと急いだ。彼女は国師(こくし)の罠に嵌められたことに気づいていなかった。

炎越(えんえつ)は魏枝のために銀飾を作っていたが、家での出来事を知らなかった。一方、役人の陳五(ちんご)は国師(こくし)に買収されており、魏枝を騙して顧氏(こし)と魏葉(ようよう)の危機を煽った。国師(こくし)は魏枝が罠に嵌まるのを確信していた。

炎越(えんえつ)が帰宅すると、魏凌月(ぎりょうげつ )の嘘に気づき、彼女の正体を暴いた。魏凌月(ぎりょうげつ )は開き直り、炎越(えんえつ)が牽機落に侵されていることを明かし、感情を盾に彼を取り戻そうとしたが、拒絶された。怒った彼女は魏枝への陰謀を暴露し、炎越(えんえつ)は毒に苦しんだ。愛、責任、犠牲を巡る嵐が静かに近づいていた。

第14話の感想

第14話は、様々な登場人物の複雑な感情が交錯する回でした。

特に印象的だったのは、炎越(えんえつ)と魏枝の間に広がる溝です。炎越(えんえつ)は魏枝への愛情に苦悩し、魏枝は炎越(えんえつ)の身を案じて奔走します。しかし、国師(こくし)の策略によって二人はすれ違い、悲劇的な結末を迎えてしまう可能性があります。

また、魔族大尊(まぞくたいそん)の過去も明らかになりました。彼は笑顔と引き換えに牽機落の秘密を手に入れ、苦悩を抱えて生きてきました。彼の選択は間違っていたのでしょうか?

つづく