第二話では、炎越(えんえつ)と魏枝(ぎし)の運命はさらに深く絡み合い、二人の関係はいつの間にか変化していきます。

炎越(えんえつ)は魏枝(ぎし)の悲劇的な未来を目撃し、赤い嫁衣と炎が交錯する光景は刃のように彼の心に突き刺さり、苦悩させます。青涣(せいせん)の忠告は冷淡ながらも理性的もので、炎越(えんえつ)が天条に違仮しないよう、安易に人間の運命に介入しないよう戒めます。しかし、炎越(えんえつ)は葛藤し、魏枝(ぎし)への同情と保護欲を抑えられません。しかし、青涣(せいせん)の正体である天帝(てんてい)が彼につけた監視者であることは知りません。

書院では、修行生活が正式に始まり、魔界の視線は常に彼らを追っています。特に炎越(えんえつ)が天界の法術を使うと、彼らの注意を引きます。魏静月(ぎせいげつ)は相変わらず横暴で、魏枝(ぎし)に命令しますが、最終的には炎越(えんえつ)の公正な裁決によって自製します。炎越(えんえつ)は瞬間移動術を教え、魏凌月(ぎりょうげつ )は卓越した知性でそれをすぐに習得します。この光景は、炎越(えんえつ)が彼女が自分が探している鳳凰だと誤解させ、人間世界の苦しみを体験させ、善意を呼び起こそうとします。

授業後、魏静月(ぎせいげつ)は意地悪にも魏枝(ぎし)に書院の掃除をさせますが、その嫌がらせは明朗(めいらん)に見られますが、やむを得ない事情で助けることができません。明朗(めいらん)と魏枝(ぎし)は、昔の縁談と家族の事情から、赤の他人として静かに気遣うしかありません。

天界では、風神(ふうじん)と雷神(らいじん)が天帝(てんてい)と天后(てんこう)に報告します。喜児(きじ)が適宜に運んできたお菓子が、沈鬱な雰囲気に安らぎをもたらします。炎洛(えんらく)は瀛洲に駐屯することを願い出ますが、天后(てんこう)は息子を案じながらも、息子が争いから離れ、平凡な生活を送ってほしいと願っています。

魏枝(ぎし)はついに魏静月(ぎせいげつ)の圧力に爆発し、一喝した後、魏凌月(ぎりょうげつ )は姉として謝罪し、進んで魏枝(ぎし)の洗濯を手伝うことを申し出ます。その過程で、炎越(えんえつ)への想いが芽生えていきます。一方、炎越(えんえつ)は青涣(せいせん)と魏凌月(ぎりょうげつ )の正体について話し合い、どちらも困惑し、鳳凰の正体は謎のままです。

この時、喜児(きじ)は食いしん坊が過ぎて快活楼に入り込んでしまいます。炎越(えんえつ)は仕方なく、人間の姿で賭場に入り、賭けに勝って銀貨を獲得し、喜児(きじ)を救出します。偶然にも、魏枝(ぎし)がこの場面に出くわし、誤解が生じ、炎越(えんえつ)は弁解のしようがありません。その後、二人は一緒に買い物に行き、炎越(えんえつ)は魏枝(ぎし)の生い立ちに興味を持ち、顧城(こじょう)出身で、まだ独身であることを知ります。

一方、学院内では闇流が渦巻いています。国師(こくし)が送り込んだ密偵の肖錦(しょうきん)は、鳳凰の行方を密かに探しています。貴妃(きひ)と国師(こくし)の秘密の取引は、彼らの野心を露呈しています。彼らは皇位を狙うだけでなく、鳳凰の力を掌握し、三界を統一しようとしています。

夜が訪れ、魏枝(ぎし)と炎越(えんえつ)は帰路で子供たちの強盗に遭遇します。追いかけてみると、母親が重病で治療費がないことがわかります。魏枝(ぎし)は炎越(えんえつ)に助けを求めますが、拒否されます。炎越(えんえつ)は生死は定められたものであり、幹渉すべきではないと主張します。この言葉は魏枝を怒らせ、彼女は炎越(えんえつ)を冷酷で、人間の苦しみを理解していないと非難します。二人の間には、考え方の違いから生まれた亀裂が静かに現れます。しかし、運命の糸はすでに彼らを強く結びつけています。

第2話の感想

第2話は、炎越(えんえつ)と魏枝の運命がさらに深く絡み合い、二人の関係が変化していく様子が描かれていました。炎越(えんえつ)は魏枝の悲劇的な未来を目撃し、葛藤しながらも彼女を守りたいという思いが強くなっていきます。一方、魏枝は炎越(えんえつ)の優しさに触れ、彼に惹かれていく様子が伺えました。

また、第2話では魏凌月(ぎりょうげつ )という謎の少女が登場しました。彼女は炎越(えんえつ)が探している鳳凰なのか、それとも別の思惑があるのか、今後の展開が気になります。

つづく