恋華~ラブ・オブ・フェニックス~ 第20話 あらすじ/ネタバレ

緊迫した孤城の中で、陳炎(ちんえん)は自らの身を守るため、巧妙な策略を仕掛けます。彼は目立つ場所にハンカチを置き、司馬忘月(すーまぼうげつ)の行方を追っている慕南(ぼなん)を挑発します。慕南(ぼなん)は罠にはまり、司馬忘月(すーまぼうげつ)への過度な心配から理性を失い、陳炎(ちんえん)を斬りつけてしまいます。この場面を目撃した司馬忘月(すーまぼうげつ)は、複雑な心境に陥ります。

事後、慕南(ぼなん)は自責の念に駆られますが、謹慎処分を免れません。司馬忘月(すーまぼうげつ)は陳炎(ちんえん)の容態を確認するため、自ら彼の元を訪れます。しかし、陳炎(ちんえん)は回避的な態度を取り、さらに謎が深まります。その頃、兵士が刺客を捕らえたと報告します。司馬忘月(すーまぼうげつ)は自ら尋問しようとしますが、曹将軍(そうしょうぐん)に阻まれます。刺客の横暴な言動は曹将軍(そうしょうぐん)を激怒させ、彼はその場で刺客を斬殺してしまいます。司馬忘月(すーまぼうげつ)は曹将軍(そうしょうぐん)の粗暴な行為に不満を表明しますが、司馬近(すーまきん)は娘に、将帥は大きな視点で物事を見るべきであり、細部にこだわりすぎるべきではないと諭します。彼は曹将軍(そうしょうぐん)の過ちを認めながらも、魏蒼の忠勇な将軍であることを理解しており、内通計画を進める中で、和平交渉を打ち切って開戦の準備を進めることを決意します。

司馬近(すーまきん)は、靖和軍の闇殺行為は彼らの兵力の不足を露呈していると分析し、機を捉えて攻撃を仕掛けることが最善策であると判断します。司馬忘月(すーまぼうげつ)は父の意図を理解し、慕南(ぼなん)と共に陳炎(ちんえん)に謝罪し、誤解を解こうとします。一方、曹将軍(そうしょうぐん)は戚将軍(きくしょうぐん)に司馬忘月(すーまぼうげつ)への不満を吐露します。彼は彼女が若く、経験が浅いことから、先輩を尊重していないと考えています。戚将軍(きくしょうぐん)は司馬忘月(すーまぼうげつ)の真の身分をほのめかし、曹将軍(そうしょうぐん)に過度に心配する必要はないと安心させます。

しかし、司馬忘月(すーまぼうげつ)の娘であるという秘密はついに漏洩し、軍営には噂が飛び交います。慕南(ぼなん)は彼女を守るため、兵士と衝突し、事態は悪化します。司馬忘月(すーまぼうげつ)は兄の身代わりをしていたことを認めざるを得なくなり、周囲は騒然となります。司馬近(すーまきん)は軍の士気を維持するため、一時的に娘を拘束します。

夜が更け、慕南(ぼなん)は怒りを抑えきれず、陳炎(ちんえん)に秘密を漏らしたのかと問いただします。陳炎(ちんえん)はそれを否定し、自分にメリットがないと指摘します。兵士たちは噂話をし、陳炎(ちんえん)は以前から司馬忘月(すーまぼうげつ)の身分を知っていたのではないかと推測します。中には、陳炎(ちんえん)が彼女を風呂に入れるのを手伝ったことがあるという話も出てきて、その推測をさらに強めます。

出発前夜、陳炎(ちんえん)は密かに司馬忘月を訪ね、彼女に手彫りの木像をプレゼントします。そして、男女平等の観点から女性も戦場に出るべきだと主張します。この場面を目撃した司馬近(すーまきん)は、陳炎(ちんえん)の知略を高く評価し、彼を西路先鋒に任命して曹将軍(そうしょうぐん)の補佐を命じます。陳炎(ちんえん)は躊躇しますが、司馬忘月の励ましを受けて、最終的に任務を受け入れます。

第20話 感想

第20話では、緊張感あふれる展開が続きました。陳炎の策略によって慕南(ぼなん)が暴走し、司馬忘月の秘密が明らかになるなど、物語が大きく動き始めました。

特に印象的だったのは、陳炎の策略です。彼は巧みに慕南(ぼなん)の心を操り、自らを危険にさらすことで、司馬忘月に対する慕南(ぼなん)の気持ちを試しました。この策略は成功し、慕南(ぼなん)は理性を失って陳炎を斬りつけてしまいます。この出来事によって、司馬忘月と慕南(ぼなん)の関係は複雑なものになり、今後の展開が気になります。

また、司馬忘月の秘密が明らかになったことも大きな衝撃でした。これまで男として振る舞ってきた彼女が、実は女性であったことが判明し、周囲の人々は驚きを隠せません。この秘密が軍にどのような影響を与えるのか、今後の展開が楽しみです。

つづく