恋華~ラブ・オブ・フェニックス~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

軍営に突如其来的襲击が訪れ、戦火が巻き起こる。陳炎(ちんえん)は躊躇することなく敵陣に突撃し、靖和軍と共に戦いを繰り広げる。前哨営の兵士たちは次々と倒れ、王武(おうぶ)などの忠誠な将士たちも犠牲となっていく。

その混乱の中、昏睡状態だった司馬忘月(すーまぼうげつ)は目を覚ます。外の騒ぎを聞きつけた彼女は駆け出すが、陳炎(ちんえん)が自分の父である司馬近(すーまきん)を斬り殺す場面を目撃してしまう。忘月は呆然と立ち尽くし、胸を締め付けるような痛みと怒りに押しつぶされそうになる。

陳炎(ちんえん)は忘月と視線を交えた瞬間、一瞬の躊躇を見せる。しかし、彼はもう後戻りできないと悟り、再び剣を振りかざして殺戮を続ける。戦場は屍累々と、血の海となり、凄惨な光景が広がる。

絶望と憎しみが司馬忘月(すーまぼうげつ)の体内に眠る鳳凰の血脈を目覚めさせる。彼女は空中に舞い上がり、紅い光に包まれる。その光は触れたもの全てを灰燼に帰す。

一夜の戦いで、靖和軍と魏蒼軍は双方とも大きな被害を受ける。数日後、戚将軍(きくしょうぐん)は司馬近(すーまきん)の遺体を都城へ運び、盛大な葬儀が行われる。元帥の座が空席となったため、戚将軍(きくしょうぐん)は司馬忘月(すーまぼうげつ)を後継者に推挙する。しかし、忘月はすでに妖怪と化していると仮対する者が続出する。

その頃、先代の魔族大尊(まぞくたいそん)はひそかに牢獄に侵入する。彼は涅槃聖火の名のもとに鳳凰を召喚し、司馬忘月(すーまぼうげつ)を聖女と呼び、彼女が魔族の首領であることを明かす。大尊は忘月に魔界へ戻ることを望むが、忘月は信じられない思いで言葉を失う。大尊は無理強いせず、人間界での未完成の仕事を終えたら魔族はいつでも待っていると約束する。

一方、司馬朝陽(じまちょうよう)は悲痛に暮れるふりをして父の弔問に訪れるが、実は裏で企みを進めていた。彼は帥印を奪い、罪を妹に擦り付けようと目論んでいた。朝陽は牢獄にいる忘月を訪ね、陳炎(ちんえん)と共謀して司馬近(すーまきん)を殺害したと嘘の情報を吹き込む。忘月は激怒し、全身に炎をまとわせる。恐怖に駆られた朝陽は慌てて逃げ出す。

忘月を抹殺するため、司馬朝陽(じまちょうよう)は慕南(ぼなん)と手を組み、血縁関係を偽装する騙し討ちを仕掛ける。慕南(ぼなん)は騙されて朝陽の計画に協力してしまう。人前で血を混ぜ合わせる儀式が行われるが、忘月と朝陽の血は混ざり合わず、彼女が実の娘ではないという噂をさらに強める。朝陽はこれを利用して忘月に極刑を宣告する。慕南(ぼなん)はようやく真実を知り、悔恨の念に駆られるが、時すでに遅かった。

陳炎(ちんえん)は恩返しのため、忘月を救出することを決意する。彼は牢獄に侵入するが、忘月は彼に対して深い恨みを抱いていた。鳳凰の炎が陳炎(ちんえん)を飲み込もうとした瞬間、日冕(にちめん)が現れて彼を救う。記憶を取り戻した陳炎(ちんえん)は、天帝(てんてい)の命令に従い、鳳凰を斬殺することを決意する。一方、忘月は情愛に苦しむことを避けるため、牽機落を飲み、情根を断ち切る。

運命のいたずらにより、慕南(ぼなん)は司馬朝陽(じまちょうよう)の兵士に殺害される。人間たちの冷酷さと裏切りを目の当たりにした忘月は絶望に陥る。彼女は鳳凰の姿となり、刑場を飛び出し、赤日神君(せきじつしんくん)となった陳炎(ちんえん)に復讐することを決意する。魔族大尊(まぞくたいそん)と共に、種族と感情を超えた激闘が幕を開ける。

第24話感想

第24話は、衝撃的な展開が続く怒涛のエピソードでした。陳炎(ちんえん)と司馬忘月(すーまぼうげつ)の運命が大きく動き、物語は新たなステージへと突入します。

特に印象的だったのは、司馬忘月(すーまぼうげつ)の覚醒シーンです。絶望と憎しみが彼女の体内に眠る鳳凰の血脈を目覚めさせ、紅い光に包まれた彼女は、触れたもの全てを灰燼に帰す圧倒的な力を発揮します。このシーンは、彼女の悲しみと怒りが爆発した瞬間であり、今後の展開を占う重要なポイントとなるでしょう。

また、陳炎(ちんえん)と司馬忘月(すーまぼうげつ)の関係も大きく変化しました。陳炎(ちんえん)は恩返しのため忘月を救出しますが、忘月の心は深い恨みで満たされています。記憶を取り戻した陳炎(ちんえん)は天帝(てんてい)の命令に従い忘月を斬殺しようとしますが、忘月は情根を断ち切り、陳炎への愛を捨て去ります。二人の愛憎が交錯する姿は、切なくも美しいものでした。

つづく