恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~ 第29話 あらすじ/ネタバレ
重傷の炎越(えんえつ)と慕南(ぼなん)の決断
炎越(えんえつ)是重傷で命を落としてしまう寸前だった。彼の神識は風に揺れるろうそくの火のように、いつ消えてしまうか分からない状態だった。慕南(ぼなん)は炎越(えんえつ)の命を救うため、自分の畢生の修為を炎越(えんえつ)の体に注ぎ込むことを決意した。彼はそれが炎越(えんえつ)の命を救い、魏枝(ぎし)を守る唯一の方法だと知っていた。しかし、この行動は慕南(ぼなん)自身の命を奪うことにもなった。消える前に、彼は自分が集めた魔界の食譜を意児(いじ)に託し、危険を避け、過去を忘れて、幸せに暮らすように告げた。慕南(ぼなん)の手が意児(いじ)に触れようとした瞬間、永遠に垂れ下がった。意児(いじ)は彼を強く抱きしめ、涙を流しながら、2人で過ごした幸せな時間を思い出した。
炎越(えんえつ)と魏枝(ぎし)の再会と天帝(てんてい)の乱入
一方、炎越(えんえつ)是目を覚ますと、自分の弱さを顧みず、魏枝(ぎし)に花戎(かえい)の力を注ぎ続けた。そして、彼女はゆっくりと目を開け、新しい命を手に入れた。彼は魏枝(ぎし)に、どんなことがあっても自分の本心ではないと約束し、自分が製御不能になった時に自分を目覚めさせる方法を見つけてくれるように頼んだ。しかし、天帝(てんてい)の突然の乱入でその静けさは破られ、正邪、愛憎をかけた大規模な戦いが始まった。戦いの最中、炎越(えんえつ)是魏枝(ぎし)を守るために全力を尽くしたが、最終的には神形俱散となってしまった。天帝(てんてい)も精力を使い果たし、力尽きた。魏枝(ぎし)は命は助かったものの、眠りに落ちてしまった。彼女のそばには、謎の鳳凰の卵が残されていた。その運命は魏枝(ぎし)と密接に関係しているが、まだ分からない。
炎洛(えんらく)の統治と魏枝(ぎし)の目覚め
時が経ち、天帝(てんてい)は氷の洞窟に閉じ込められ、炎洛(えんらく)は天帝(てんてい)の代理として統治することになった。しかし、彼は自由をより強く求めていることを内心では知っていた。天后(てんこう)と炎洛(えんらく)は、炎越(えんえつ)を探さないことにした。彼は神権の束縛から解放され、本当に望む人生を送れるように願っていた。青渙(せいかん)は魔界との新しい境界について報告した。弱水の上の封印は固く、魔族は永遠に隔離された。炎洛(えんらく)は繁雑な政務に疲れて、時々凡界に降りて大桃(おおもも)と会っていた。2人は何も言わなかったが、微妙な感情が心の底に芽生えていた。
30年後、春雨が降り続く中、魏枝(ぎし)は花畑で奇跡的に目覚めた。欧亜(おうあ)と藍蘇(らんそ)は彼女を連れて、まだ孵化していない鳳凰の卵を見に行った。卵には牽機落の印が刻まれており、子供の将来の恋愛は波乱に満ちているが、希望も秘めていることを示唆していた。魏枝(ぎし)の心は複雑だった。不安と期待が入り混じっていた。彼女は炎越(えんえつ)を探すために魔界に行くことに決めた。
魔界への旅と困難
魔界への旅の途中、魏枝(ぎし)は顧城(こじょう)の繁栄、明朗(めいらん)の功績、保良(ほうりょう)の伝統を目の当たりにし、心が慰められた。彼女は母親のお墓参りをして、炎越(えんえつ)を探す旅に出た。途中、木老(もく ろう)に出会い、弱水の結界に阻まれた。木老(もく ろう)は魏枝(ぎし)の容貌と引き換えに通過する力を与えるという厳しい条件を提示した。魏枝は躊躇したが、炎越(えんえつ)に会うために承諾した。
彼女が困難を乗り越えて魔界にたどり著いた時、彼女を待っているのはどのような再会と試練なのだろうか?炎越(えんえつ)は彼女のことを覚えているのだろうか?鳳凰の卵の中の生命は、2人の運命にどのような影響を与えるのだろうか?これらの謎は、これから明らかになっていく。
第29話の感想
第29話は、衝撃的な展開が続く回だった。慕南(ぼなん)の自己犠牲、炎越(えんえつ)と魏枝の再会と別れ、天帝(てんてい)の敗北など、見どころ満載だった。特に慕南(ぼなん)の死は、彼の魏枝への愛の深さを改めて感じさせ、涙なしには見られないシーンだった。
一方、炎越(えんえつ)と魏枝の再会は感動的だった。炎越(えんえつ)は魏枝を守るために全力を尽くし、魏枝は炎越(えんえつ)の命を救うために必死だった。しかし、天帝(てんてい)の乱入によって、2人の幸せは長くは続かなかった。炎越(えんえつ)は神形俱散となり、魏枝は眠りに落ちてしまった。
つづく