恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~』第32話 あらすじ/ネタバレ

藍蘇(らんそ)と欧亜(おうあ)は、貴重な鳳凰の卵を携えて瀛洲へ向かった。しかし、到著した時には、意児(いじ)はすでに天界に戻っており、行方はわからなくなっていた。大桃(おおもも)は、一見平凡に見える卵に疑問を持ち、大騒ぎするほどの価値があるのかと疑問を呈する。藍蘇(らんそ)は思わず鳳凰の卵の秘密を漏らしそうになるが、欧亜(おうあ)の機転で事なきを得る。

鳳凰の卵の修復に困った大桃(おおもも)は、息壌を使うことを提案するが、結果は表面的な修復に留まり、根本的な解決には至らなかった。欧亜(おうあ)と藍蘇(らんそ)は、魏枝(ぎし)の助けを求めるべく、魔界へ向かうことを決意する。人目を避けるため、欧亜(おうあ)は藍蘇(らんそ)に鳳凰の卵を衣服の中に隠し、妊婦のふりをさせるという妙案を思いつく。

一方、魔界では、炎小魔(えんしょうま)が犯した過ちにより、炎越(えんえつ)から厳しい罰を受ける。魏枝(ぎし)は日冕(にちめん)の術を使って炎小魔(えんしょうま)を助けようとし、その姿は炎越(えんえつ)の心を強く惹きつける。炎越(えんえつ)は日冕(にちめん)の術に興味を持ち、魏枝(ぎし)に直接指導を依頼する。二人は頻繁に親密な接触を持つようになり、炎越(えんえつ)は修炼中に魔后阿崖(あがい)を魏枝(ぎし)と間違えてしまう。この出来事は、阿崖(あがい)の警戒と嫉妬心を煽る。

阿崖(あがい)は魏枝(ぎし)が炎越(えんえつ)に近づいた理由を疑い始め、薬玉匣子を回収するとともに、炎越(えんえつ)から贈られたペンダントを中に忍ばせて魏枝(ぎし)に警告する。魏枝(ぎし)はそれに屈せず、逆に阿崖(あがい)を挑発する。

一方、欧亜(おうあ)と藍蘇(らんそ)は、苦労の末に弱水の結界を突破して魔界に侵入するが、阿崖(あがい)に異星人として誤解され、投獄されてしまう。獄中で、二人は阿崖(あがい)を魏枝(ぎし)と勘違いし、炎越(えんえつ)と鳳凰の卵について言及したことで、さらに大きな災難を招いてしまう。藍蘇(らんそ)は欧亜(おうあ)の脱走を助けるが、自身は阿崖(あがい)の手に落ち、鳳凰の卵も奪われてしまう。

鳳凰の卵を手にした阿崖(あがい)は、魏枝(ぎし)の話を思い出し、ある計画を立てる。そして、魏枝(ぎし)を呼び出す。魏枝(ぎし)は、炎越(えんえつ)が手作りした木像を目にし、阿崖(あがい)は魏枝(ぎし)と炎越(えんえつ)の関係を確信する。しかし、魏枝が容貌を失っていることを知った阿崖(あがい)は、彼女に代わって炎越(えんえつ)と添い遂げようという考えを浮かべる。

魏枝は魔物たちに捕らえられ、魔界の奥深くに追放される。その様子を偶然目撃した炎小魔(えんしょうま)は、急いで父親に知らせに行く。炎越(えんえつ)は阿崖(あがい)に問い詰めると、阿崖(あがい)は魏枝が自発的に去ったと嘘をつく。炎越(えんえつ)の魏枝を気遣う様子に、阿崖の嫉妬心はさらに燃え上がる。

魏枝が危機に陥り、魔物が襲いかかろうとしたその時、幽行(ゆうこう)が現れて魏枝を救う。幽行(ゆうこう)は、魏枝が使う符文から彼女を認識し、魔界の現状を伝え、弱水の結界を越えて妖界に送還することを申し出る。二人は、妖界に援軍を求めようとしていた欧亜(おうあ)と遭遇する。藍蘇(らんそ)と鳳凰の卵が危険にさらされていることを知った魏枝は、救出のために引き返すことを決意する。

一方、阿崖は鳳凰の卵に手をかけようとするが、炎越(えんえつ)が駆けつけて阻止する。鳳凰の卵に触れた瞬間、魏枝と過ごした幸せな記憶が蘇り、炎越(えんえつ)は魏枝への想いが表面的なものではないことに気づく。鳳凰の卵、愛、そして権力を巡る戦いが、魔界で静かに幕を開ける。

第32話感想

第32話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。藍蘇(らんそ)と欧亜(おうあ)は瀛洲に到著するも、意児(いじ)はすでに天界に戻っており、凤凰蛋の修復も失敗に終わります。一方、魔界では、炎小魔(えんしょうま)の犯した過錯により魏枝が炎越(えんえつ)の目に留まり、阿崖の嫉妬心を煽ります。阿崖は魏枝を魔界の奥深くに追放し、凤凰蛋を手に入れますが、炎越(えんえつ)はそれを阻止し、魏枝への想いを自覚します。

このエピソードは、登場人物たちの複雑な感情や思惑が交錯し、今後の展開がますます気になります。特に、阿崖の魏枝への嫉妬心と、炎越(えんえつ)の魏枝への想い、そして凤凰蛋をめぐる争いが、物語の鍵を握っていると言えるでしょう。また、魏枝と幽行(ゆうこう)の再会や、藍蘇(らんそ)の安否など、気になる点も多々あります。

つづく