恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~ 第34話 あらすじ/ネタバレ

青渙(せいかん)は魏枝(ぎし)と炎越(えんえつ)の甘い時間を後にし、崖辺で意児(いじ)に寄り添う。意児(いじ)は酒を飲みながら、表面上は平気なふりをするが、慕南(ぼなん)への深い想いは隠せない。青渙(せいかん)は彼女のそばで静かに見守り、複雑な気持ちになる。

翌日、炎越(えんえつ)と魏枝(ぎし)の結婚式が盛大に行われる。二人は多くの人々の前で誓いを立て、夫婦となる。彼らは結婚後は静かな土地で隠居することを発表するが、魏枝(ぎし)が鳳凰であるため、炎越(えんえつ)是三界に幹渉しないことを決意し、親しい人々にはいつでも訪ねてくるようにと呼びかける。意児(いじ)はそれを目の当たりにして、彼らの幸せを心から喜ぶ一方で、慕南(ぼなん)への想いが苦しくなる。

しかし、平穏な日々は長くは続かなかった。天后(てんこう)が魔界を訪れ、天帝(てんてい)が危篤であることを伝え、炎越(えんえつ)に天界に戻って父帝に最後を看取るように懇願する。炎越(えんえつ)是魏枝(ぎし)を気遣うが、魏枝(ぎし)の説得により天界に戻ることを決意する。しかし、彼を待っていたのは天帝(てんてい)から天帝(てんてい)の位を継承し、鳳凰を殺すという重責を負うよう命じられることだった。炎越(えんえつ)は魏枝(ぎし)を守るためにこれを拒否するが、天帝(てんてい)の怒りを買い、肉体を奪われてしまう。

「炎越(えんえつ)」が氷の牢から出てきて天帝(てんてい)の死を告げると、天界は驚きと悲しみに包まれる。炎越(えんえつ)は新しい天帝(てんてい)として登場するが、その態度は以前とは大きく異なり、炎洛(えんらく)や天后(てんこう)たちは疑念を抱く。彼は魔界に戻り、魏枝(ぎし)を天界に連れて行き、天后(てんこう)に冊封することを提案する。この突然の出来事に、魏枝(ぎし)は不安を覚える。

夜になると、炎越(えんえつ)は父を亡くした悲しみを理由に魏枝(ぎし)を避けて書斎でどのように鳳凰を殺して本当の炎越(えんえつ)に成り代わるかを考える。一方、欧亜(おうあ)と藍蘇(らんそ)は妖界に戻る準備をし、魏枝(ぎし)は妖族の繁栄を助けるために鳳凰の尾羽を贈り、鳳凰の卵を託す。

巫木(ふぼく)が魔界で尊位に就いたことで、魏枝(ぎし)は少し安心する。彼女は人々に別れを告げ、炎越(えんえつ)と共に天界へ向かう。道中、魏枝(ぎし)は炎越(えんえつ)との幸せな時間を思い出し、話そうとするが、炎越(えんえつ)は冷たくあしらわれる。彼は立場が変わったことを強調し、すべて天の規則に従う必要があると話す。

天后(てんこう)と炎洛(えんらく)は魏枝を歓迎し、彼女の優しさは彼女をふさわしい天后(てんこう)にするだろうと考える。しかし、魏枝は権力に興味がなく、ただ平穏に暮らしたいと願っている。炎越(えんえつ)は、鳳凰の姿で魔界を天界に帰順させ、三界の平和を実現するよう説得する。魏枝は魔界は自由を重んじており、帰順することは不可能だと強く仮対する。炎越(えんえつ)は天帝(てんてい)の遺言を果たすために魔界の霊力を奪うことを明かし、魏枝は衝撃を受ける。彼女は炎越(えんえつ)が別人になったように感じる。

炎洛(えんらく)は炎越(えんえつ)の変化を理解できず、黙って観察する。その後、炎越(えんえつ)は魏枝に二度と魔界に戻るなと厳しく警告し、天界の尊卑秩序を厳守するよう求める。魏枝は憤慨し、一人で気分転換に出かける。一方、本当の天帝(てんてい)は自分の遺体を密かに処理し、炎越(えんえつ)として生き続けることを決意する。権力、愛、責任をめぐる戦いが静かに始まろうとしていた。

第34話の感想

第34話は、物語が大きく動き、衝撃的な展開が続きました。青渙(せいかん)と意児(いじ)の切ない恋心、炎越(えんえつ)と魏枝の婚礼、そして天帝(てんてい)の死と炎越(えんえつ)の変貌など、見どころ満載の回でした。

特に、炎越(えんえつ)の豹変ぶりには驚かされました。天帝(てんてい)の位を継承したことで、彼は冷酷で権力に執著する人物へと変わってしまいました。魏枝への態度も一変し、彼女を天界に連れて行こうとするなど、その行動は理解しがたいものがあります。

つづく