恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~』第6話 あらすじ/ネタバレ

朝の光が差し込む中、魏枝(ぎし)は安らかに眠っていた。炎越(えんえつ)は彼女の眠りを邪魔しないように、仙術を使って日の出を遅らせた。

一方、意児(いじ)は息壌を使って花戎(かえい)を復活させた。しかし、魔尊(ま そん)に花戎(かえい)の事を聞かれ、咄嗟に蓬莱仙使は青涣(せいせん)の変装だと嘘をつく。魔尊(ま そん)は意児(いじ)的嘘を見破り、彼女を幽閉し、花戎(かえい)を盗んだ理由を白状するよう命じた。

白鹭学院では、魔族の影が忍び寄っていた。国師(こくし)は皇帝にこの事実を隠し、中秋の試験を予定通り実施し、保護者の参観を許可するよう上奏した。炎越(えんえつ)は国師(こくし)の意図を理解し、生徒の安全を守ることを決意した。

青涣(せいせん)は炎越(えんえつ)に、神君として人間の運命に幹渉すべきではないと忠告した。天命に逆らう行為は罰を受ける可能性があると警告した。

大桃(おおもも)は自分の失態を償うため、瀛洲の土地に肥料を撒くことを申し出た。夜になり、炎越(えんえつ)は生徒たちに中秋の宴の招待状を配った。

欧亜(おうあ)は魏凌月(ぎりょうげつ )を見つめていたが、平凡な魏枝(ぎし)に惹かれていた。授業中、敬修(けいしゅう)は魏枝(ぎし)が落とした招待状を見つけ、彼女に届けた。しかし、魏枝(ぎし)は母親との関係が悪く、招待状を受け取るのを躊躇していた。

明成武(めいせいぶ)は、家族の期待を背負って虞都を訪れ、国師(こくし)に謁見した。彼は息子・明朗(めいらん)を中秋の試験で優勝させ、鳳凰の称号を獲得することで、家族の地位を固めたいと考えていた。明朗(めいらん)は魏凌月(ぎりょうげつ )に想いを寄せていたが、父親から同級生として接するよう忠告された。失意の明朗(めいらん)は魏枝(ぎし)に相談したが、その会話は魏静月(ぎせいげつ)に盗み聞きされ、嫉妬心を抱かせた。

魏枝(ぎし)は母親を説得して中秋の宴に参加させようと決意した。しかし、顧氏(こし)は招待状を拒否し、魏枝を柴房に閉じ込めた。そのとき、敬修(けいしゅう)が魏家を訪れた。彼は顧氏(こし)と旧知の仲であり、顧城(こじょう)で顧懐宣と出会い、幼い頃の魏枝に会ったことがあった。敬修(けいしゅう)は魏枝が顧家と縁があることを確信した。

顧氏(こし)は敬修(けいしゅう)に、家族が滅ぼされたこと、魏枝が鳳凰の血統を持っているために悲劇が起こったことを打ち明けた。顧氏(こし)は魏枝に対して複雑な感情を抱いており、母としての愛情と怨恨が入り混じっていた。その話を聞いた者は皆、心を痛めた。

第6話の感想

第6話は、物語が大きく動き出した回でした。魏枝の夢を守るために仙術を使った炎越(えんえつ)、嘘をついたことで幽閉された意児(いじ)、魔族の侵攻を隠蔽して中秋の試験を実施する国師(こくし)、天命に逆らうなと忠告する青涣(せいせん)、失態を償うために瀛洲の土地に肥料を撒く大桃(おおもも)、魏枝に惹かれる欧亜(おうあ)、家族の期待を背負う明成武(めいせいぶ)、母親との関係に悩む魏枝、そして過去の真実を明かす顧氏(こし)。それぞれのキャラクターが抱える葛藤や思惑が交錯し、物語に深みを与えています。

特に印象に残ったのは、魏枝と顧氏(こし)のシーンです。顧氏が過去の悲劇を打ち明ける場面は、胸が締め付けられるような思いでした。魏枝が鳳凰の血統を持っていることが、家族を滅ぼす原因になったという事実を知り、彼女の複雑な心情を理解することができました。

つづく