恋華~ラブ・オブ・フェニックス~ 第9話 あらすじ/ネタバレ
幽玄の森で足止めされた一行は、魏枝(ぎし)の機転で瞬移術を使い脱出に成功。しかし、保良(ほうりょう)は恐怖に屈して勝手に隊伍を離脱し、劉暢(りゅうちょう)の貴重な試験資格も失わせてしまう。怒った劉暢(りゅうちょう)は保良(ほうりょう)を叱責し、劉父は息子に平手打ちを食らわせ、保良(ほうりょう)の父に謝罪する。
続く第二の試練は、広大な海域を前にした弱水結界。魏凌月(ぎりょうげつ )は知識を駆使し、この結界が法術を封じ込めるものだと推測する。しかし、不気味な魔霧が迫り、魏凌月(ぎりょうげつ )はそれが心魔を誘発し、混乱と絶望に陥れるものだと警告する。
進退窮まった状況の中、魏枝(ぎし)は塔霊の教えを思い出し、一縷の望みをかけて魔霧に突入する決意をする。しかし、全員が彼女のように強い意誌を持っていたわけではなく、2組が脱落してしまう。
霧の中、それぞれが心魔と対峙し、意誌と感情が試される。魏静月(ぎせいげつ)は密かに想いを寄せていた明朗(めいらん)が三姉と仲睦まじい様子を見て心を痛め、明朗(めいらん)は勝利への執念と魏凌月(ぎりょうげつ )を守るという使命の間で葛藤し、最終的に自己犠牲を選ぶ。魏凌月(ぎりょうげつ )は幻想の中で万衆の注目を集める鳳凰となるが、炎越(えんえつ)の問いかけで我に返り、幻境から脱出する。
護心訣の力によって、一行は弱水結界を突破するが、魏凌月(ぎりょうげつ )は魏枝(ぎし)の能力に疑念を抱き、彼女が何か秘密を隠しているのではないかと考える。
試験が進むにつれ、脱落者や棄権者が増え、第三関門には魏枝(ぎし)、明朗(めいらん)、魏凌月(ぎりょうげつ )姉妹の4人だけが残る。彼らは極寒の氷雪世界に足を踏み入れるが、魏枝(ぎし)はまるで温かい暖炉のように魏凌月(ぎりょうげつ )を守り、寒さの影響を受けない。魏静月(ぎせいげつ)は寒さで命の危機に陥るが、明朗(めいらん)は躊躇なく唯一の救命薬を彼女に与え、魏静月(ぎせいげつ)と共に試験を棄権する。彼の行動は、周囲の人々から尊敬を集める。
しかし、試験はまだ終わらない。青渙(せいかん)は私的に追加の関門を設定し、魏凌月(ぎりょうげつ )と魏枝(ぎし)に最終決戦を命じる。勝利に執著した魏凌月(ぎりょうげつ )は魏枝(ぎし)に容赦なく攻撃する。玉の鎖が切れ、炎越(えんえつ)が止めようとするも間に合わず、その瞬間、百鳥朝鳳の異象が現れる。周囲は魏凌月(ぎりょうげつ )こそが真の鳳凰だと勘違いし、炎越(えんえつ)は彼女を庇う。
中秋の夜、この結果は国師(こくし)の期待を満たすものではなかったが、彼は事実を報告するしかない。魏尚書(ぎしょうしょ)は娘を支持し、全力で守ると約束する。魏凌月(ぎりょうげつ )は喜びに満ち、未来は国家と国民のために尽くすと誓う。
夜が更ける中、魏枝(ぎし)は壊れた玉の鎖を修理しながら、周囲の不穏な気配を感じ取る。炎越(えんえつ)は魏凌月(ぎりょうげつ )を保護する結界を強化し、中秋を一緒に過ごすという彼女の誘いを断る。一方、青渙(せいかん)は炎越(えんえつ)に、追加の関門は天帝(てんてい)の意思によるものだと明かすものの、鳳凰が天界に送られなかった真の理由については口を閉ざす。その頃、刺客が魏枝(ぎし)の住居に侵入し、彼女を襲撃しようとするが、欧亜(おうあ)が駆けつけて危機を回避する。魏枝(ぎし)は予感を感じ取り、家に帰って母と弟を救い出す。炎越(えんえつ)は不測の事態に備えて、彼女に法器を授ける。明成武(めいせいぶ)が黒幕であるという証拠が揃う中、彼は突如中毒死し、真相はさらに謎に包まれる。
第9話感想
第9話は、緊張感とドラマチックな展開が続く回でした。特に、弱水結界での心魔との戦い、明朗(めいらん)の自己犠牲、魏凌月と魏枝(ぎし)の最終決戦などは、見ていてハラハラドキドキしました。
弱水結界での心魔との戦いは、それぞれのキャラクターの内面が深く描かれていて、とても印象的でした。魏静月(ぎせいげつ)は明朗(めいらん)への想いを、明朗(めいらん)は勝利への執念と魏凌月を守るという使命の間の葛藤を、魏凌月は万衆の注目を集める鳳凰になるという夢と現実とのギャップを、それぞれがリアルに表現していました。
明朗(めいらん)の自己犠牲は、とても感動的なシーンでした。彼は魏静月(ぎせいげつ)を救うために、自分の命を投げ出すことを躊躇しませんでした。彼の勇気と優しさは、見る人の心を打つものだったと思います。
つづく