トキメキ☆翡翠ロマンス 第22話 あらすじ/ネタバレ

周霽(しゅうせい)の複雑な心境

周霽(しゅうせい)は最近、心事重重だった。妹の周霏(しゅうひ)に、ある話題を切り出そうとするも、なかなか口を開けない。ようやく重い口を開き、もし女性が男性に鴛鴦の手帕を贈ったら、それは愛情の証になるのかと尋ねる。周霏(しゅうひ)は興味津々で、それは周霽(しゅうせい)自身の体験なのかと尋ねるが、周霽(しゅうせい)は慌てて否定し、宋竹(そうちく)と蕭禹(しょうう)の物語だと答える。そして、周霏(しゅうひ)にはこの話を忘れてほしいと頼む。この複雑な感情の縺れを、周りの人々に知られたくないようだ。

友情の修復と新たな波紋

一方、宋竹(そうちく)は友人の顔欽若(がんきんじゃく)に贈るために、精巧な手帕を刺繍していた。顔欽若(がんきんじゃく)との間に誤解が生じ、小さな亀裂が生じてしまったため、それを修復したいと考えていた。顔欽若(がんきんじゃく)は当初、気乗りがしなかったものの、宋竹(そうちく)の友情を大切に思い、すぐに誤解は解けた。しかし、顔欽若(がんきんじゃく)が宋竹(そうちく)から贈られた手帕を見せびらかした時、周霏(しゅうひ)の何気ない一言「彼女はいつも人に手帕を贈っているのね」が、新たな波紋を呼ぶ。

誤解によって、宋竹(そうちく)が蕭禹(しょうう)にも鴛鴦の手帕を贈ったという噂が広まってしまう。それを聞いた顔欽若(がんきんじゃく)は激怒し、宋竹(そうちく)のもとへ問い詰めに向かった。宋竹(そうちく)は自分がそのようなことはしていないと主張するが、誤解は解けず、顔欽若(がんきんじゃく)は傷心して去ってしまう。周霏(しゅうひ)は友人の様子を心配し、後を追う。宋竹(そうちく)は真相を明らかにしようと、蕭禹(しょうう)の斎舎へ向かうが、彼は不在だった。周霽(しゅうせい)は嫉妬心を露わにし、2人がいつも一緒にいることを皮肉るが、心の中ではこの突然の誤解に不安を感じていた。

真実の解明と誤解の解消

紆余曲折を経て、宋竹(そうちく)は蕭禹(しょうう)と周霽(しゅうせい)の前で真実を明らかにする。誤解の原因となった鴛鴦の手帕は、実は顔欽若(がんきんじゃく)から贈られたものであり、宋竹(そうちく)が蕭禹(しょうう)に贈ったのは狼毫の筆だった。店の包装ミスによって、この誤解が生じてしまったのだ。真実が明らかになり、周霽(しゅうせい)の表情も和らいだ。3人は顔欽若(がんきんじゃく)に説明することにする。

顔欽若(がんきんじゃく)は周霏(しゅうひ)の寛大さに感謝し、同時に宋竹(そうちく)に対する自分の誤解に気づく。彼女は自分の周りに家柄で集まる友人が多いことを知っていたが、宋竹(そうちく)は違った。彼女たちの間には、純粋で真実の友情があった。過ちを償うため、顔欽若(がんきんじゃく)は宋竹に謝罪し、彼女がずっと欲しがっていた贈り物をする。

一方、宋竹は男子斎舎で洗濯をしていると、蕭禹(しょうう)が加わる。2人がふざけているうちに、周霽(しゅうせい)の衣服を破ってしまう。そこに顔欽若(がんきんじゃく)と周霏(しゅうひ)がやってきて、さらに微妙な雰囲気になる。説明と謝罪の後、顔欽若(がんきんじゃく)は再び彼女らしい方法で、パチンコを贈り、宋竹の許しと笑顔を得る。

新たな展開と秘められた想い

夜が訪れ、顔欽若(がんきんじゃく)と蕭禹(しょうう)は2人きりになる。気まずい空気が流れる。蕭禹(しょうう)の心は顔欽若(がんきんじゃく)ではなく、宋竹の無事を案じているようだった。顔欽若(がんきんじゃく)はそれを敏感に察知し、冗談めかして蕭禹(しょうう)が宋竹に特別な感情を抱いているのかと尋ねるが、蕭禹(しょうう)は黙り込む。

同じ頃、蕭禹(しょうう)と三叔の秘密の調査は新たな進展を見せる。彼らは李家が越国公(えつこくこう)の寄付金の帳簿を隠し持っていることを発見し、李家が書院を脱税の道具として利用しているのではないかと疑う。この発見は、蕭禹(しょうう)の汚職の真相を明らかにしようという決意をさらに強くする。その様子は、周霽(しゅうせい)に密かに聞かれていた。

第22話の感想

第22話は、複雑な感情の交錯と誤解の渦が描かれた回でした。周霽(しゅうせい)と宋竹、宋竹と蕭禹、そして宋竹と顔欽若(がんきんじゃく)の関係が複雑に絡み合い、それぞれの想いが交錯する様子が丁寧に描かれていました。

特に印象に残ったのは、周霽(しゅうせい)の複雑な心境です。宋竹と蕭禹の仲を気にする様子や、誤解が解けた後の安堵の表情など、周霽(しゅうせい)の繊細な感情が伝わってきました。また、宋竹と蕭禹の友情も、誤解を経てより深まったように感じられました。

一方で、顔欽若(がんきんじゃく)の行動には疑問が残りました。誤解を解く前に宋竹を問い詰めるなど、やや感情的な部分が見受けられました。しかし、最後には宋竹に謝罪し、心からの友情を確かめ合う姿は感動的でした。

つづく