トキメキ☆翡翠ロマンス 第35話 あらすじ/ネタバレ

顔欽若(がんきんじゃく)が何度もドアをノックすると、周霽(しゅうせい)はようやくドアを開けた。彼は泥酔しており、顔欽若(がんきんじゃく)を押し出して怒鳴り散らした。周霽(しゅうせい)は、母親が亡くなった日は周霆(しゅうてい)の誕生日で、一家は幸せに過ごしていたが、母親は郊外に捨てられて狼の餌食になるところだったことを忘れることができなかった。周霽(しゅうせい)は自分が栄達すれば母親を周家の祠堂に祀ることができると思っていたが、自分が騙されていたことに気づいた。顔欽若(がんきんじゃく)は周霽(しゅうせい)の傷を痛々しそうに拭ったが、周霽(しゅうせい)は彼女を駒としか見ておらず、越国公(えつこくこう)府が必要だっただけだと告げた。顔欽若(がんきんじゃく)もそれは理解していたが、周霽(しゅうせい)が自分に近づいた理由が何であれ、彼のおかげで辛い日々を乗り越えられた。周霽(しゅうせい)は、宋(そう)父を救うことができる帳簿を持っているが、越国公(えつこくこう)にはどうすることもできないと語った。

宋竹(そうちく)は父親のことで塞ぎ込んでいた。福王(ふくおう)は息子が宋竹(そうちく)に操られていることを心配していたが、翌日には宋(そう)父の処刑が予定されており、宋竹(そうちく)は3年間の喪に服すことになるため、それ以降は縁が切れると考えた。陳珚(ちんこう)は常に宋竹(そうちく)の側にいたが、宋竹(そうちく)は長い沈黙の後、眠りにつくことにした。彼女は翌日、父親を見送るために刑場に行く予定で、父親を心配させたくないと考えていた。福王(ふくおう)は陳珚(ちんこう)と宋竹(そうちく)が関係を持つことを恐れて、2人を監視させた。

翌日、宋竹(そうちく)は陳珚(ちんこう)に会いに行くが、彼は外出しており、代わりに陳珚(ちんこう)の命令で彼女を守る侍衛たちがついてきた。宋竹(そうちく)は趙府を訪れ、趙娘子(ちょうじょうし)に父親を見送るために同行してくれるよう懇願し、宜陽(ぎよう)書院の院長として名誉ある形で旅立たせてほしいと訴えた。宋竹(そうちく)は地面にひざまずいて頭を下げ、趙娘子(ちょうじょうし)に真実を明かすよう懇願したが、趙娘子(ちょうじょうし)は逃げ出してしまった。陳珚(ちんこう)は再び周霽(しゅうせい)を訪ね、周霽(しゅうせい)を同窓生として、そしてかつては友人として大切に思っていたと告げた。今日、宋(そう)父が処刑されれば、それが周霽(しゅうせい)の望む結果なのかと問いかけた。周霽(しゅうせい)の心は揺らいだ。彼は、陳夫子(ちんふし)が自分の目の前で亡くなったことを後悔していた。

宋竹(そうちく)は趙府の外で長い時間頭を下げ続けた。彼女が弱っていく様子を見て、趙娘子(ちょうじょうし)は慌てた。処刑前に宋(そう)父に食事が届けられたが、宋竹(そうちく)の懇願を受けて、趙娘子(ちょうじょうし)は証言することを承諾し、2人は急いで刑場に向かった。そこにはすでに帳簿を持った陳珚(ちんこう)が到著していた。周霽(しゅうせい)は帳簿を陳珚(ちんこう)に渡し、周霏(しゅうひ)の面倒を頼んだ。顔欽若(がんきんじゃく)は父親と一緒に流刑に行くため、自分も行く必要があると告げた。彼は顔欽若(がんきんじゃく)を裏切ることができなかった。

宋(そう)父の事件は再審され、趙大人(ちょうたいじん)と万大人(まんたいじん)一味は慌てふためいた。宋(そう)父のもとには酒が届けられ、飲まなければ息子に飲ませると脅された。しかし、そのとき宋(そう)父は皇帝に呼び出された。皇帝は宜陽(ぎよう)書院を再開し、宋(そう)父を解放することを決定した。一方、万大人(まんたいじん)と趙大人(ちょうたいじん)らは囚人となった。顔欽若(がんきんじゃく)は手紙を残して去り、宋竹(そうちく)と陳珚(ちんこう)は急いで追いかけてきた。彼らは顔欽若(がんきんじゃく)と周霽を見送り、陳珚(ちんこう)は旅の安全のために銀子を渡した。

第35話の感想

第35話は、怒涛の展開が続く回でした。周霽の怒り、宋竹の悲しみ、そして陳珚(ちんこう)の決意。それぞれのキャラクターの心情が丁寧に描かれており、視聴者の心を揺さぶられました。特に、宋竹が趙府の前で頭を下げ続けるシーンは、彼女の父親への深い愛情と、無力感を感じさせ、胸が締め付けられる思いでした。

また、周霽が帳簿を陳珚(ちんこう)に渡し、顔欽若(がんきんじゃく)と共に流刑に行くことを決意したシーンは、彼の成長を感じさせるものでした。彼は、自分の利益だけを考えていたのではなく、大切な人のために命を懸ける覚悟を決めたのです。このシーンは、周霽の心の変化を象徴するものであり、感動的でした。

つづく