雲中月 ~二人だけの約束~ 第13話 あらすじ/ネタバレ

弦歌(げんか)の潜入

弦歌(げんか)は、前回の失敗を挽回するため、大胆な行動に出ます。斉瑁(さいぼう)に頼み、寧王(ねいおう)府に潜入し、伝説の香羅花を自分の目で見ることに。斉瑁(さいぼう)は、弦歌(げんか)を小厮に扮し、二人で静かに寧王(ねいおう)府に足を踏み入れます。

寧王(ねいおう)と斉瑁(さいぼう)の会話

しかし、予期せぬ事態が発生します。寧王(ねいおう)が頭痛の悪化で予定より早く帰宅し、計画が狂ってしまいます。斉瑁(さいぼう)は、弦歌(げんか)を外で待たせ、一人で状況を確認することに。

書斎の外で、斉镰(さいかま)は寧王(ねいおう)と斉瑁(さいぼう)の会話を聞いてしまいます。寧王(ねいおう)は、表面上は斉镰(さいかま)を高く評価していますが、内心では庶子であることを理由に、儲君の座を斉瑁(さいぼう)に託そうと考えていることが明らかになります。斉镰(さいかま)は、自分が利用されていると感じ、斉瑁(さいぼう)への不満を募らせていきます。

密室と毒

寧王(ねいおう)が一時的に席を外した隙に、斉瑁(さいぼう)は弦歌(げんか)を屋敷に連れ込みます。弦歌(げんか)は一人で行動し、屋敷内を探検していると、密室を発見します。その中には、陰魂と陽魄という二種類の猛毒が隠されており、弦歌(げんか)は迷わず両方とも持ち出します。

吉路(きっろ)の危機

一方、沈魚(しんぎょ)は病に倒れた妹の吉路(きっろ)を心配していました。吉路(きっろ)の容体が急変したことを知ると、沈魚(しんぎょ)は韓枕雲(かんちんうん)に薪と大量の酒を用意させ、酒で吉路(きっろ)の体内の寒毒を一時的に抑えようとします。しかし、沈魚(しんぎょ)は陽魄の毒だけが吉路(きっろ)を救うことができると知っていました。

斉镰(さいかま)の疑いと火事

斉镰(さいかま)は、弦歌(げんか)の正体に疑いを抱き、彼女を捕まえようとします。しかし、その際に白い瓶が落ちてしまい、寧王(ねいおう)の注意を引いてしまいます。しかし、突然発生した火事が寧王(ねいおう)と斉镰(さいかま)の注意を引き付け、弦歌(げんか)は逃げ出すことに成功します。

陽魄の毒

弦歌(げんか)は二つの毒薬を持って戻り、斉璋(せいしょう)は寧王(ねいおう)の性格から、陽魄の毒は黒い瓶に入っているのではないかと推測します。その推測は正しく、吉路(きっろ)は一命を取り留めます。

斉镰(さいかま)の策略

斉镰(さいかま)は、斉瑁(さいぼう)が連れてきた小厮が普通ではないことに気づいていましたが、あえて何も言いませんでした。吉路(きっろ)が助かった後、寧王(ねいおう)に真実を明かし、寧王(ねいおう)の怒りを買います。

周悦(しゅうえつ)と高墨(こうぼく)

周悦(しゅうえつ)は、前回の高墨(こうぼく)への隠蔽を後悔し、高墨(こうぼく)に謝罪します。二人の関係は改善されつつありましたが、賀蘭雅(がらんが)の登場で再び波乱が起きます。賀蘭雅(がらんが)は、高墨(こうぼく)に病気を理由に会いに行きます。周悦(しゅうえつ)はそれを目撃し、賀蘭雅(がらんが)の高墨(こうぼく)への想いを察します。

寧王の怒りと斉瑁(さいぼう)の鞭打ち

寧王は、斉瑁(さいぼう)が弦歌(げんか)を私的に連れ込み、猛毒を盗んだことを知り、激怒します。斉瑁(さいぼう)は、鞭打ちの刑を受け、苦しみますが、弦歌(げんか)が姉を救うために必死であることを思い、彼女を逃がします。

斉璋(せいしょう)の策略

弦歌は複雑な気持ちで沈魚(しんぎょ)のもとに戻り、寧王府での出来事を話します。斉璋(せいしょう)は、喬尚書(きょうしょうしょ)の登場や寧王府の火事など、すべて自分が計画したものであることを明かします。

賀蘭雅(がらんが)の告白と周悦(しゅうえつ)の誤解

賀蘭雅(がらんが)は、高墨(こうぼく)への想いを告白しますが、高墨(こうぼく)は冷たくあしらいます。高墨(こうぼく)は周悦(しゅうえつ)のことを考えており、賀蘭雅(がらんが)の気持ちを理解できません。周悦(しゅうえつ)は、賀蘭雅(がらんが)と高墨(こうぼく)のことで落ち込み、景王(けいおう)府に沈魚(しんぎょ)を訪ねます。しかし、そこで斉璋(せいしょう)を探しに来た周依恵(しゅういえい)と遭遇し、誤解と隠蔽の騒動が起きます。

第13話の感想

第13話は、物語が大きく動き、多くのサスペンスとドラマが展開されました。弦歌と斉瑁の寧王府への潜入、斉镰(さいかま)の策略、吉路(きっろ)の危機、そして周悦(しゅうえつ)と高墨(こうぼく)の複雑な関係など、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、斉瑁と弦歌の絆の深さです。斉瑁は、弦歌を助けるために寧王の怒りを買ってまで鞭打ちの刑を受けました。弦歌もまた、斉瑁の思いに応え、寧王府から無事に脱出しました。二人の強い絆は、今後の物語をさらに盛り上げていくでしょう。

また、斉镰(さいかま)の策略も注目すべき点です。彼は、寧王と斉瑁の確執を利用して、自分の地位を確立しようとしました。しかし、彼の策略は最終的に失敗に終わります。

吉路(きっろ)の危機も、ハラハラドキドキする展開でした。沈魚(しんぎょ)は、妹を救うために必死の行動を起こしました。そして、陽魄の毒によって吉路(きっろ)は一命を取り留めました。

周悦(しゅうえつ)と高墨(こうぼく)の関係も、複雑さを増しています。周悦(しゅうえつ)は、高墨(こうぼく)への想いを自覚し始めましたが、賀蘭雅(がらんが)の存在が二人の間に立ちはだかります。果たして、二人の関係はどのように変化していくのでしょうか。

つづく