雲中月 ~二人だけの約束~ 第17話 あらすじ/ネタバレ

皇帝は沈魚(しんぎょ)を解放する唯一の条件として、斉璋(せいしょう)が周侯府の三小姐周依恵(しゅういえい)と結婚することを要求しました。斉璋(せいしょう)は無奈答応瞭。確たる証拠がないため、沈魚(しんぎょ)は無罪釈放されました。景王(けいおう)府に戻ると、斉璋(せいしょう)は手紙を燃やしました。韓振宇(かんしんう)が不解な表情を見せると、斉璋(せいしょう)は自分が偽造したものだと説明しました。吉路(きっろ)が家に送ったのはただの私信であり、証拠にはならないものでした。

刑部を出た沈魚(しんぎょ)は、刑部前で周悦(しゅうえつ)たちに出迎えられました。周府に戻り、沈魚(しんぎょ)は長い時間眠りました。目が覚めた後、沈魚(しんぎょ)は周悦(しゅうえつ)に自分が突然解放された理由を尋ねました。周悦(しゅうえつ)は景王(けいおう)が朝堂で皇帝と道理を尽くして争ったと答えましたが、具体的に何を言ったのかは分かりませんでした。

周悦(しゅうえつ)は既に離縁状を渡しており、今後は沈魚(しんぎょ)は自分の真の愛を大胆に追求することができると言いました。周悦(しゅうえつ)の励ましを受け、沈魚(しんぎょ)は景王(けいおう)府を訪ねて斉璋(せいしょう)に会いに行き、嬉しそうに離縁状を渡しました。しかし、斉璋(せいしょう)の態度は以前とは全く異なり、皮肉を込めて景王(けいおう)府は罪人の娘と離縁した女を受け入れることはできないと言いました。沈魚(しんぎょ)は理解できませんでした。

周依恵(しゅういえい)が現れ、斉璋(せいしょう)にどちらの布が良いか尋ねました。沈魚(しんぎょ)はそれを聞いて、周依恵(しゅういえい)が結婚すること、そして相手が斉璋(せいしょう)であることを理解しました。結婚式は来月5日に予定されています。斉璋(せいしょう)は何も説明しませんでした。沈魚(しんぎょ)は心を傷つけられ、景王(けいおう)府を去りました。

沈魚(しんぎょ)は魂を抜かれたように歩き、頭の中には斉璋(せいしょう)と一緒に過ごした思い出が溢れていました。彼は沈魚(しんぎょ)が助けた小さな盲目の子供でした。なぜ今は他人になってしまったのでしょうか。斉璋(せいしょう)は山小屋に戻り、子供の頃と同じように布で目を覆い、深い思い出に浸りました。

周府に戻った沈魚(しんぎょ)は自分の部屋に閉じこもり、何も食べようとしませんでした。周悦(しゅうえつ)がドアを叩いても仮応はありませんでした。高貴妃(こうきひ)は顧家が皇嗣を殺害した真犯人ではないという噂を聞き、皇帝に銀耳スープを届ける際にそのことを尋ねました。小栄王(しょうえいおう)斉瑜(せいう)の母として、高貴妃(こうきひ)には知る権利がありました。皇帝は顔色を悪くし、宮人の全勝(ぜんしょう)に高貴妃(こうきひ)を宮殿に連れ戻すように命じました。

高貴妃(こうきひ)は諦めず、高墨(こうぼく)を宮殿に呼び、刑部の顧家の巻宗を再調査するよう命じました。高墨(こうぼく)は顧家の巻宗を10回以上読み返していましたが、真実は必ずしも真実とは限らず、偽物は偽物とは限らないため、巻宗が偽造されている可能性があると考えました。刑部の巻宗は通常、宗人府から写し取られたものなので、高墨(こうぼく)はすぐに周悦(しゅうえつ)に相談しに行くと言いました。それを聞いた高貴妃(こうきひ)は不機嫌になりました。高墨(こうぼく)に周家とは関わるなと何度も言っていたからです。高墨(こうぼく)はそれを気にせず、高貴妃(こうきひ)は高墨(こうぼく)の結婚について話し、賀蘭雅(がらんが)が良い相手だと考えました。高墨(こうぼく)は賀蘭雅(がらんが)に興味がなく、自分の終身大事を交換条件にしたくなかったのですが、高貴妃(こうきひ)は既に決めていました。

結婚式は来月ですが、周依恵(しゅういえい)は周府ですでに準備を進めており、沈魚(しんぎょ)に会っては皮肉を言い、新婚祝いを渡すように強要しました。沈魚(しんぎょ)は非常に不快になり、ハサミを手に取って周依恵(しゅういえい)を追い払いました。周悦(しゅうえつ)は刑部を休んで沈魚(しんぎょ)に会いに行きましたが、暴飲暴食しているところでした。周悦(しゅうえつ)の説得を受け、沈魚(しんぎょ)は一緒に外出することにしました。2人は忘憂酒楼に行き、周悦(しゅうえつ)は大盤振る舞いをして、店にいる全員に酒を振る舞いました。2人は皆と一緒に飲みましたが、斉璋(せいしょう)は心配して止めようとしましたが、沈魚(しんぎょ)に質問されてしまいました。斉璋は口ごもり、心の中は苦しんでいました。沈魚(しんぎょ)は斉璋が動揺しているのを見て、声のトーンを落として苦衷があるのかと尋ねました。

第17話 感想

第17話は、沈魚(しんぎょ)と斉璋の複雑な関係がさらに深まる回でした。沈魚(しんぎょ)は斉璋との結婚を迫られ、苦悩する姿が描かれました。また、高貴妃(こうきひ)が顧家への疑惑を深め、高墨(こうぼく)に再調査を命じるなど、物語が大きく動き始めました。

特に印象的だったのは、沈魚(しんぎょ)と斉璋の再会シーンです。沈魚(しんぎょ)は斉璋に離縁状を渡し、喜びを伝えようとしましたが、斉璋の態度は冷たく、沈魚(しんぎょ)は心を傷つけられました。斉璋が沈魚を拒絶する理由は明らかになっていませんが、何か大きな秘密を抱えていることがうかがえます。

また、高貴妃(こうきひ)が顧家への疑惑を深めるシーンも興味深かったです。高貴妃(こうきひ)は、顧家が皇嗣を殺害した真犯人ではないのではないかと疑っており、高墨(こうぼく)に再調査を命じました。この調査が今後どのように展開していくのか、注目されます。

つづく