雲中月 ~二人だけの約束~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

陽光が降り注ぐ中、賀蘭雅(がらんが)は周依恵(しゅういえい)の誘いで賑やかな街を散策していた。すると、偶然にも高墨(こうぼく)が忘憂酒楼に急いで入る姿を見かける。賀蘭雅(がらんが)の想いを察した周依恵(しゅういえい)は、彼女と一緒に高墨(こうぼく)の後を追って酒楼へと足を踏み入れた。

酒楼内では、酔っ払った周悦(しゅうえつ)を丁寧に介抱する高墨(こうぼく)の姿が目に入った。周依恵(しゅういえい)は周家の下人に馬車を用意させようと提案するが、周悦(しゅうえつ)は沈魚(しんぎょ)も一緒に連れて帰りたいと主張し、2台の馬車を手配するよう命じる。周依恵(しゅういえい)はますます疑惑を深め、沈魚(しんぎょ)を探しに2階へ上がる。すると、斉璋(せいしょう)と沈魚(しんぎょ)が微妙な雰囲気で座っている姿を発見する。周依恵(しゅういえい)は躊躇することなく斉璋(せいしょう)を連れ出し、明かされそうだった秘密を遮断した。斉璋(せいしょう)は沈魚(しんぎょ)に真実を告白しようとしたが、周依恵(しゅういえい)の介入で冷静さを取り戻し、口を閉ざすことを選択する。

周悦(しゅうえつ)が屋敷に戻ると、沈魚(しんぎょ)は彼女の沈んだ様子を気にかけて声をかけた。そこで周悦(しゅうえつ)は、酒楼で賀蘭雅(がらんが)と高墨(こうぼく)の仲睦まじい様子を見てしまい、自分が高墨(こうぼく)に好かれるタイプではないと自信を失っていたことを明かす。沈魚(しんぎょ)は一計を案じ、周悦(しゅうえつ)を郊外の妙音閣へと連れて行く。そこは顧楽(こらく)の住居であり、沈魚(しんぎょ)は巧みに顧楽(こらく)の化粧品を使って周悦(しゅうえつ)を美しく変身させた。周悦(しゅうえつ)は高墨(こうぼく)から贈られた口紅を取り出し、沈魚(しんぎょ)は冗談を言って雰囲気を和ませる。そして、沈魚(しんぎょ)は密かに山薬(さんやく)に高墨(こうぼく)を呼び出すよう指示し、周悦(しゅうえつ)の女装姿に彼が驚くことを期待する。

一方、賀蘭雅(がらんが)は高墨(こうぼく)が郊外の別荘に向かうことを知り、先に到著して周悦(しゅうえつ)の正体を暴く計画を立てる。彼女はそれを盾に、沈魚(しんぎょ)を排除するよう周悦(しゅうえつ)に要求し、もし拒否すれば彼女の秘密を明かすと脅迫する。周悦(しゅうえつ)は断固として拒否し、沈魚(しんぎょ)は賀蘭雅(がらんが)を人質に取る。緊迫した状況の中、高墨(こうぼく)が現れ、すべてを目撃する。事情を知った高墨(こうぼく)は周悦(しゅうえつ)の側に立ち、彼女を守るためにあらゆる手段を尽くすことを誓う。最終的に賀蘭雅(がらんが)は、秘密を守る代わりに解放されることとなった。

同じ頃、寧王(ねいおう)は斉璋(せいしょう)への賜婚と皇帝の偏愛に疑念を抱き、宗人府の脈案を武器に斉璋(せいしょう)と皇帝の間に亀裂を生じさせようと企む。彼は周依恵(しゅういえい)を利用して、脈案の存在を斉璋(せいしょう)に知らしめる。斉璋(せいしょう)はそれが寧王(ねいおう)の策略であると理解しつつも、周依恵(しゅういえい)がすでに事件に巻き込まれており、自分自身も脈案に興味があったため、計画に乗ることに決める。

賀蘭雅(がらんが)は諦めきれず、高墨(こうぼく)を郊外に誘い出して関係修復を試みる。しかし、沈魚(しんぎょ)の説得により高墨(こうぼく)はしぶしぶ約束を受け入れるものの、賀蘭雅(がらんが)の接近には距離を置き、最終的には不愉快な雰囲気のまま別れることとなる。沈魚(しんぎょ)と周悦はそれを目撃して、思わず笑ってしまう。

夜が訪れ、沈魚(しんぎょ)は宗人府に潜入して重要な脈案を探し出すことを決意する。宗人府の密室では、脈案は普通の宮人の記録の中に巧妙に隠されており、発見が困難だった。沈魚(しんぎょ)は鋭い観察力によって目標を見つけ出し、関連する部分を慎重に切り取って持ち去る。逃走中に、彼女は同じく覆面を被って黒装束に身を包んだ斉璋(せいしょう)と遭遇する。2人は激しい戦いの後、お互いに正体を認識し、斉璋(せいしょう)は沈魚(しんぎょ)の安全を確保するために慎重に行動する。この夜、危機の中で2人の信頼と絆は深まった。

第18話の感想

第18話は、雲中月 ~二人だけの約束~ の物語が大きく動き出す重要なエピソードとなりました。

まず、周悦と沈魚(しんぎょ)の関係に大きな進展がありました。周悦は自分の魅力に自信がなく、高墨にふさわしくないと思い込んでいましたが、沈魚(しんぎょ)のおかげで自信を取り戻し、女装姿で高墨を驚かせることに成功しました。この経験は、周悦にとって大きな自信となり、今後の成長につながるでしょう。

一方、賀蘭雅(がらんが)は高墨への執著を募らせ、周悦を脅迫するなど卑劣な手段に訴えるようになりました。しかし、高墨は周悦の側に立ち、彼女を守ることを誓いました。賀蘭雅(がらんが)は最終的に敗北し、秘密を守る代わりに解放されることとなりました。

また、寧王(ねいおう)は斉璋(せいしょう)と皇帝の間に亀裂を生じさせるために、宗人府の脈案を利用しようと企んでいます。斉璋(せいしょう)は寧王(ねいおう)の策略を理解しつつも、周依恵(しゅういえい)が事件に巻き込まれており、自分自身も脈案に興味があったため、計画に乗ることに決めました。

つづく