雲中月 ~二人だけの約束~ 第2話 あらすじ/ネタバレ
深い夜、炎が天を焦がす。沈魚(しんぎょ)は命を顧みず火の海に飛び込み、周悦(しゅうえつ)を救い出した。しかし、階段は炎に包まれ、二人は高層の窓から飛び降りるしかない。その高さは命を落としかねないが、斉璋(せいしょう)が間に合い、三人は藁の山に無事に著地した。
斉璋(せいしょう)と韓枕雲(かんちんうん)は刺客を素早く製圧したが、彼らは皆、命を落とした死士だった。一方、周悦(しゅうえつ)の叔母も劉闕(りゅうけつ)の助けで危機を脱した。噂が広まる中、劉闕(りゅうけつ)は跪いてプロポーズする。沈魚(しんぎょ)たちは周悦(しゅうえつ)の叔母のために、結婚は後日改めて話し合うよう提案する。
その後、斉璋(せいしょう)の調査で、刺客は寧王(ねいおう)に雇われたことが判明した。彼らの狙いは斉璋(せいしょう)であり、周家とは関係なかった。一方、沈魚(しんぎょ)は銅雀楼の天字一号房に招待され、報酬として黄金万両が約束された。沈魚(しんぎょ)はすぐに銅雀楼に向かい、斉璋(せいしょう)と新たな取引を結んだ。それは、沈魚(しんぎょ)が周家に入り込み、侯府の老夫人の側近となって、斉璋(せいしょう)の京での計画を助けるというものだった。
沈魚(しんぎょ)と斉璋が密談をしていると、周悦(しゅうえつ)と高墨(こうぼく)が口論している声が聞こえてきた。高墨(こうぼく)は周悦(しゅうえつ)の旧友であり、周悦(しゅうえつ)の冷たい態度と、沈魚(しんぎょ)が銅雀楼で男性と会ったことに不満を持っていた。周悦は沈魚(しんぎょ)に説明を求め、高墨(こうぼく)を連れて沈魚(しんぎょ)の部屋を訪れた。
窮地に陥った沈魚(しんぎょ)は、斉璋を窓際に隠し、飛び降りるように促した。しかし、もみ合ううちに二人は抱き合ってしまい、その瞬間を周悦と高墨(こうぼく)が目撃してしまった。沈魚(しんぎょ)は咄嗟に、斉璋は体調を崩した遠縁の甥であり、助けを求めに来たと嘘をつき、なんとか危機を回避した。
周府に戻った周悦は、沈魚(しんぎょ)に侯府の複雑な状況を説明し、母親を守る重要性と、妾を迎えることへの仮対を訴えた。老夫人の質問と嫌がらせに対して、沈魚は機転と勇気で巧みに切り返し、老夫人の怒りを鎮めた。
一方、斉璋と韓枕雲(かんちんうん)は京に到著するとすぐに寧王(ねいおう)から招待状を受け取った。刑部に目を付けられた寧王(ねいおう)は、勢力を拡大しようと斉璋の到著を歓迎した。しかし、斉璋は寧王(ねいおう)の思惑を理解しており、招待を断り、請帖を返却した。この行動は寧王(ねいおう)の予想通りだったが、京の情勢が闇転することを示唆していた。
夕食時、大房の夫人は沈魚を召使いのように扱おうとした。沈魚は内心不満だったが、表面上は従い、侯府内の細かな変化を観察した。この夜、周府内外ではそれぞれが思惑を抱き、権力、陰謀、感情が交錯する戦いが静かに始まった。
第2話の感想
第2話は、緊迫感溢れる展開と複雑な人間関係が描かれていて、非常に面白かったです。特に、沈魚と周悦が火の海から脱出するシーンはハラハラドキドキしました。また、沈魚と斉璋の密談が周悦と高墨(こうぼく)に見つかってしまうシーンは、思わず笑ってしまいました。
第2話では、沈魚と周悦の絆が深まったように感じました。沈魚は周悦を命懸けで救い、周悦は沈魚を信頼して自分の悩みを打ち明けています。また、沈魚と斉璋の間に新たな取引が成立し、今後どのような展開になるのか楽しみです。
一方、寧王(ねいおう)と劉闕(りゅうけつ)の動きも気になるところです。寧王は斉璋を拉攏しようとしていますが、斉璋は寧王の思惑を理解しており、距離を置いています。劉闕(りゅうけつ)は周悦の叔母にプロポーズしましたが、周悦は仮対しています。今後、寧王と劉闕(りゅうけつ)がどのような行動に出るのか、目が離せません。
つづく