雲中月 ~二人だけの約束~ 第21話 あらすじ/ネタバレ
沈魚(しんぎょ)と周悦(しゅうえつ)は小栄王(しょうえいおう)の病状を心配していたが、斉璋(せいしょう)が沈魚(しんぎょ)の師匠を見つけたという朗報をもたらした。師匠によると、罔山には小栄王(しょうえいおう)を毒から救うことができる薬泉があるという。しかし、小栄王(しょうえいおう)を皇宮から連れ出すのは危険なため、太后の許可が必要だった。太后は、宮中で待つよりも一か八か勝負に出るべきだと考え、許可を出した。
斉璋(せいしょう)と韓枕雲(かんちんうん)はすぐに師匠を皇宮に連れて行ったが、途中で官府の刺客に襲われた。沈魚(しんぎょ)の師匠は銀針を投げつけて刺客を倒し、その実力を示した。師匠は、刺客の顔色を見て、彼らが西南の官僚貴族が雇った闇殺者であると見抜いた。
斉璋(せいしょう)が刺客の死体を処理しようとすると、師匠は銀針に毒はないので、すぐに目を覚ますだろうと笑った。一方、賀蘭雅(がらんが)は「皇命」を受けて小栄王(しょうえいおう)の診察のために宮殿に入ったが、高貴妃(こうきひ)に断られた。その後、寧王(ねいおう)の密偵が小栄王(しょうえいおう)の馬車の行方を発見し、小栄王(しょうえいおう)が宮殿を出たことが寧王(ねいおう)に伝わった。
寧王(ねいおう)はこれを千載一遇のチャンスと捉え、精鋭の刺客を小栄王と斉璋(せいしょう)に送り込んだ。斉镰(さいかま)は寧王(ねいおう)に正鷹門の門主・李碱(りかい)を紹介し、彼を使って斉璋(せいしょう)を排除しようと企んだ。沈魚(しんぎょ)はついに師匠と再会したが、師匠の毒入りのお茶を飲んで鼻血を出してしまった。斉璋(せいしょう)は沈魚(しんぎょ)を心配し、師匠は二人の関係を見抜いた。
師匠は、小栄王が曼株藤の毒に侵されていることを診断し、沈魚(しんぎょ)が言っていた賀広(がこう)についても知っていた。翌日、師匠は小栄王に鍼治療を始めたが、治療中は絶対に静かにしなければならない。治療中に蒙面した賊が侵入し、斉璋たちは応戦した。斉璋は、賊のリーダーが正鷹門の飛鏢を使っていることに気づいた。
激しい戦いの後、斉璋と李碱(りかい)は屋外で戦ったが、李碱(りかい)は逃げ出した。しかし、李碱(りかい)の言葉から、斉璋は先景王(けいおう)の死が正鷹門と関係しているのではないかと疑い始めた。斉璋たちが安心したのも束の間、墚安山の山賊が小栄王を誘拐した。韓枕雲(かんちんうん)は急いで斉璋に知らせに行った。
寧王(ねいおう)は李碱(りかい)の任務が失敗したことを知ったが、小栄王が墚安山の山賊に誘拐されたことを知り、間接的に目的を達成した。斉镰(さいかま)は寧王(ねいおう)に、この機会に皇太子を立てることを提案し、寧王派の勢力を固めようとした。朝廷では、喬尚書(きょうしょうしょ)を筆頭とする寧王派が斉瑁(さいぼう)を皇太子に推した。その時、斉璋は車椅子に乗った小栄王を連れて大殿に入り、皇太子をめぐる闇闘は再び激化した。
第21話の感想
第21話は、沈魚(しんぎょ)と周悦(しゅうえつ)が小栄王の病状を心配する中、斉璋が沈魚(しんぎょ)の師匠を見つけ、罔山の薬泉で小栄王を救うことができるかもしれないという展開が描かれました。しかし、小栄王を皇宮から連れ出すのは危険なため、太后の許可が必要となり、さらに官府の刺客や寧王の刺客との戦いも描かれました。
特に印象的なシーンは、沈魚(しんぎょ)の師匠が銀針を投げて刺客を倒すシーンと、斉璋が小栄王を車椅子に乗せて大殿に入るシーンです。沈魚(しんぎょ)の師匠は、その実力と洞察力を見せつけ、斉璋は小栄王の命を懸けて皇太子に推すという強い意誌を示しました。
つづく