雲中月 ~二人だけの約束~ 第24話 あらすじ/ネタバレ

衝撃の事実と迫り来る危機

万衆注目の下、ついに斉璋(せいしょう)が花嫁のベールを上げると、会場は騒然となった。なんと、そこにいたのは本来の花嫁である周悦(しゅうえつ)ではなく、沈魚(しんぎょ)だったのだ。周悦(しゅうえつ)は異常に気付き、沈魚(しんぎょ)が言葉を発せず体が硬直していることに、何かがおかしいと感じる。

斉镰(さいかま)はこの隙を逃さず、斉璋(せいしょう)が周家三小姐を殺害し、沈魚(しんぎょ)を娶ろうとしたと責め立てる。身に覚えのない斉璋(せいしょう)は必死に弁明するが、王妃が乗船していないとの知らせを受け、母の安否を心配する。

しかし、王妃は自ら船を飛び降りて斉璋(せいしょう)たちを追ってきた。そして、周悠(しゅうゆう)も姿を現し、斉璋(せいしょう)が斉家の血ではなく、皇上の息子であるという衝撃の事実を明かす。斉璋(せいしょう)は驚きながらも、目の前の危機に対処しようとする。

皇上の怒りと流刑の宣告

斉璋(せいしょう)の行動を知った皇上の怒りは頂点に達し、斉璋(せいしょう)を捕らえるよう命じる。朝堂では斉镰(さいかま)と喬尚書(きょうしょうしょ)の策略によって陥れられ、斉璋(せいしょう)は何も言い返せない。しかし、彼の真摯な言葉は皇上の逆鱗に触れ、斉璋(せいしょう)は命を落としかける。全勝(ぜんしょう)公公の命懸けの説得により、斉璋(せいしょう)は死罪を免れるが、庶民に落とされ、韓枕雲(かんちんうん)と共に三千裏先へ流刑となる。

沈魚(しんぎょ)の決意と周悦(しゅうえつ)の告白

目を覚ました沈魚(しんぎょ)は、高墨(こうぼく)から全ての事情を聞き、孤立無援の斉璋(せいしょう)を助けるため、彼を探す旅に出る。一方、周悦(しゅうえつ)は周府に戻り、白装束に包まれた屋敷を見て複雑な思いに駆られる。周 (しゅう)老太太の悲しみに耐えられず、自分が周家の娘であることを告白する。

命懸けの救出と沈魚(しんぎょ)の告白

斉璋の命を狙う寧王(ねいおう)の腹心、斉镰(さいかま)が刺客として現れる。しかし、沈魚(しんぎょ)は咄嗟の機転で「化骨散」を飲んだと偽り、斉镰(さいかま)の行動を阻止する。重傷を負った斉璋を隠れ家に運び込んだ沈魚(しんぎょ)は、自分が襲われた時の状況を話し、周依恵(しゅういえい)の死には賀蘭雅(がらんが)が関わっているのではないかと推測する。

一方、周悠(しゅうゆう)と皇上の会話を偶然耳にした高貴妃(こうきひ)は、息子・斉瑜(せいう)の死の真相を知り、皇上への憎しみと周悠(しゅうゆう)への複雑な感情に苛まれる。周悦(しゅうえつ)と高墨(こうぼく)は冬児(とうじ)を探すが、斉镰(さいかま)は冬児(とうじ)を抹殺しようと追っ手を放つ。賀蘭雅(がらんが)は仮対するものの、阻止することはできない。しかし、冬児(とうじ)は夜雨の中逃げ出し、高墨(こうぼく)に救出される。

夜になり、沈魚(しんぎょ)は男女の隔たりを強調しながらも、斉璋を雨宿りのために家に入れる。二人は言葉にせずとも通じ合い、斉璋は沈魚(しんぎょ)が自分の贈った手巾を大切に持っていることに気付き、安心した様子で彼女を抱きしめ、キスを交わす。苦難を乗り越えてきた恋人にとって、この夜はかけがえのない時間となった。

第24話の感想

第24話は、衝撃の事実と迫り来る危機が描かれた、緊迫感あふれる展開でした。斉璋が沈魚(しんぎょ)と結婚した理由、周悠(しゅうゆう)が斉璋の母親であること、そして斉璋が皇上の息子であるという真実が明らかになり、物語は大きく動き始めました。

特に印象的だったのは、斉璋が窮地に立たされたシーンです。斉镰(さいかま)と喬尚書(きょうしょうしょ)の策略によって陥れられ、何も言い返せない斉璋の姿は、見ていて辛かったです。しかし、全勝(ぜんしょう)公公の命懸けの説得によって、死罪を免れたのはホッとしました。

一方、沈魚(しんぎょ)は斉璋を助けるために、決意に満ちた行動を起こしました。孤立無援の斉璋を助けたいという彼女の強い思いが伝わってきて、感動しました。また、周悦(しゅうえつ)が自分の正体を明かしたシーンも、涙なしには見られませんでした。

つづく