雲中月 ~二人だけの約束~ 第25話 あらすじ/ネタバレ

周悦(しゅうえつ)は時間がないことを心配し、賀蘭雅(がらんが)を城外で待ち伏せしました。高墨(こうぼく)は刑部の兵士を集めましたが、周悦(しゅうえつ)の姿が見えなくなり、すぐに城外へ向かいました。賀蘭雅(がらんが)は賀家を引き継いだばかりで、簡単に去るつもりはありませんでした。そこで、考えを変えて引き返させたところ、周悦(しゅうえつ)と正面からぶつかりました。周悦(しゅうえつ)は刀で賀蘭雅(がらんが)を脅迫しましたが、すぐに振りほどかれてしまいました。賀蘭雅(がらんが)が周悦(しゅうえつ)を殺そうとしたその時、高墨(こうぼく)が駆けつけました。賀蘭雅(がらんが)は周悦(しゅうえつ)の秘密を利用して、高墨(こうぼく)に自分を逃がすように脅迫しました。賀蘭雅(がらんが)は、高墨(こうぼく)が周悦(しゅうえつ)に深く惚れていることを知っており、きっと自分の言うことを聞くと思っていました。高墨(こうぼく)は本当に承諾しましたが、周悦(しゅうえつ)は絶対に承諾しませんでした。

賀蘭雅(がらんが)を法の裁きを受けさせるために、周悦(しゅうえつ)は自分が女性ではないことを公表しました。彼女の秘密はこうして世間に知れ渡り、賀蘭雅(がらんが)も捕らえられました。皇帝は周悦(しゅうえつ)の事を知ると、彼女を捕らえて三日後に処刑するよう命じました。役人が周府に押し入り、周悦(しゅうえつ)を捕らえようとしました。周悦(しゅうえつ)は祖母に用意しておいた家と店を託した後、進んで役人と一緒に行きました。斉璋(せいしょう)は沈魚(しんぎょ)が寝た後に逃げ出そうと考えました。彼は生き延びるためにここに隠れているわけではなく、解決しなければならないことがあるからです。沈魚(しんぎょ)は彼の考えを察しており、斉璋(せいしょう)を簡単に逃がすわけにはいきません。そこで、隙を見て斉璋(せいしょう)を眠らせてしまいました。

周悦は牢獄に入れられ、三日後に処刑されることになりました。周悦は周家が無事であることを知り、進んで罪を償おうとしました。しかし、高墨(こうぼく)は彼女が死ぬのを見るに忍びず、皇帝に嘆願しました。彼は官職を辞することで周悦の罪を軽減し、皇帝が周悦と周家に寛大な処置を下してくれることを願っていました。斉璋(せいしょう)の行方はわからず、寧王(ねいおう)は斉镰(さいかま)に周悦を使って高墨(こうぼく)を脅迫し、高墨(こうぼく)を通じて斉璋(せいしょう)を見つけ出すように命じました。高墨(こうぼく)は周悦が先に処刑されたと思い、処刑場へ駆けつけましたが、血痕しか見当たりませんでした。高墨(こうぼく)が苦しんでいると、斉镰(さいかま)が現れて周悦は死んでいないと告げました。しかし、高墨(こうぼく)は斉璋(せいしょう)の居場所を見つけなければなりません。そうすれば、周悦の命は助かるのです。

寧王(ねいおう)は必死に嘆願し、皇帝は周悦を解放せざるを得ませんでした。高墨(こうぼく)も斉镰(さいかま)の要求を受け入れるしかありませんでした。もともと沈魚(しんぎょ)は斉璋(せいしょう)のツボを封じて無理やり連れ去ろうとしていましたが、斉璋(せいしょう)は彼女が寝ている間に彼女を縛り上げてしまいました。高墨は沈魚(しんぎょ)が周悦に渡した笛を持ち出し、笛の音を使って沈魚(しんぎょ)と斉璋(せいしょう)をおびき寄せました。高墨が斉镰(さいかま)たちと一緒に現れたのを見た二人は、高墨に裏切られたことを悟りました。斉镰(さいかま)は高墨に二人を殺すように命じました。そうすれば、寧王(ねいおう)の闇殺者は周家の近くから撤退するからです。高墨は仕方なく手を下そうとしましたが、斉镰(さいかま)は部下に矢を放たせました。高墨は二人を崖下に蹴り落としましたが、結果的に彼らの命を救うことになりました。

周悦も笛の音を聞き、箱を確認すると笛がなくなっていることに気づきました。さらに、高墨が来たことを侍女から聞かされ、高墨が笛を持ち去ったことを理解しました。周悦は怒って高墨を平手打ちし、沈魚(しんぎょ)と斉璋(せいしょう)が無事でいてくれることを祈るしかありませんでした。沈魚(しんぎょ)は黒い服に著替えて周府に潜入し、沈魚(しんぎょ)が無事でいるのを見て、周悦はようやく安心しました。高墨も韓枕雲(かんちんうん)と斉璋(せいしょう)に会い、斉璋(せいしょう)は高墨に斉瑜(せいう)を守ってくれるように頼みました。寧王(ねいおう)は小栄王(しょうえいおう)の病気が治り、馬車で京に戻ってきたことを知りました。明らかに皇帝は自分を騙していたのです。寧王(ねいおう)は激怒し、各方面の兵を集めて皇城に攻め込むことを決意しました。

寧王(ねいおう)の仮乱の知らせが伝わってきましたが、皇帝は驚きませんでした。彼は全勝(ぜんしょう)公公の説得にも耳を貸さず、龍の玉座に座って斉尊恕(さいそんじょ)がどのように仮乱を起こすのかを見ていました。すぐに、斉尊恕(さいそんじょ)は二人の息子と多くの兵士を連れてやってきて、宮殿に迫りました。

第25話の感想

第25話は、雲中月の中でも特に緊張感の高いエピソードでした。周悦が自分の秘密を公表し、賀蘭雅(がらんが)を捕らえるシーンは、彼女の勇気と決意が伝わってくる感動的な場面でした。また、高墨が周悦を救うために皇帝に嘆願し、最終的に寧王(ねいおう)と戦う決意をするシーンは、彼の忠誠心と愛情の深さを示しており、胸が熱くなりました。

一方、沈魚(しんぎょ)と斉璋の逃避行もハラハラドキドキする展開でした。特に、高墨が斉镰(さいかま)に利用されてしまうシーンは、裏切られたような気持ちになり、とても切ない気持ちになりました。しかし、最終的に高墨が二人を救うシーンは、彼の優しさと正義感が伝わってきて、とても感動しました。

つづく