雲中月 ~二人だけの約束~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

沈魚(しんぎょ)はスープをテーブルに運ぼうとしたところ、周依恵(しゅういえい)が故意に足を引っ掛けようとした。それを察知した沈魚(しんぎょ)は周依恵(しゅういえい)の足を踏みつけ、スープを彼女の手にぶちまけた。本来は沈魚(しんぎょ)に落ち度はないはずだったが、周家の人々は沈魚(しんぎょ)に懲罰を与えようと画策し、沈魚(しんぎょ)が故意にスープを周依恵(しゅういえい)にかけたとして、老夫人は沈魚(しんぎょ)を外で跪かせるように命じた。

沈魚(しんぎょ)を心配した周悦(しゅうえつ)は老夫人に抗議しようとしたが、沈魚(しんぎょ)に止められた。沈魚(しんぎょ)は桃紅(とうこう)を呼ぶように指示し、桃紅(とうこう)が厚い布団を持ってくると、沈魚(しんぎょ)は跪くのをやめて布団の上に寝そべり、のんびりとした様子を見せた。

初めてこのような振る舞いを見た老夫人は、周春(しゅうしゅん)を呼び、沈魚(しんぎょ)を縛り上げて祠堂で家法を執行するよう命じた。しかし、沈魚(しんぎょ)は逃げ出し、周家の門の外でちょうど斉璋(せいしょう)と韓枕雲(かんちんうん)に出くわした。周春(しゅうしゅん)は護衛を連れて沈魚(しんぎょ)に馬から降りるように説得するが、沈魚(しんぎょ)は拒否。周春(しゅうしゅん)は護衛に沈魚(しんぎょ)を馬から引きずり下ろすように命じるが、斉璋(せいしょう)がそれを阻止し、自分の馬である赤焰に沈魚(しんぎょ)を乗せて周家から連れ出した。

周春(しゅうしゅん)は周家に戻り、沈氏が外男と逃げたと老夫人に報告し、さらに沈氏が外男と同じベッドに寝ていたと付け加えた。激怒した老夫人は、周悦(しゅうえつ)を呼び出して叱責した。

しかし、周悦(しゅうえつ)は老夫人に兆尹府に事件を報告すると告げると、老夫人は態度を軟化させた。最終的に、老夫人は沈魚(しんぎょ)を祠堂で一晩跪かせるという軽い罰で済ませることにした。

行き場を失った沈魚(しんぎょ)は赤焰を連れて顧府を訪れた。顧府はすでに廃墟となっており、沈魚(しんぎょ)は悲しみに暮れた。斉璋(せいしょう)もまた顧府を訪れ、沈魚(しんぎょ)の最初の任務が失敗したため、2つ目の任務として周悦(しゅうえつ)の部屋から何かを盗むように命じた。斉璋(せいしょう)はすぐに返すから借りるだけだと説明し、沈魚(しんぎょ)は承諾した。

斉璋(せいしょう)は赤焰を連れて去り、周悦(しゅうえつ)も沈魚(しんぎょ)を見つけ、周家へ連れ戻した。

翌日、斉璋(せいしょう)が周家を訪れた。知らせを聞いた沈魚(しんぎょ)はすぐに応接間に駆けつけると、斉璋(せいしょう)が上位に座っていることに驚いた。老夫人の説明で、沈魚(しんぎょ)は斉璋(せいしょう)が景王(けいおう)殿下であることを知った。

斉璋(せいしょう)は周悦(しゅうえつ)が海防に寄付をしたことで皇帝が喜び、官職を与えたという朗報を老夫人に伝えた。周悦(しゅうえつ)が財産の半分を寄付したと聞いた老夫人は、内心では動揺していたが、面子を保つためにそれを表に出すことはできなかった。沈魚は得意げに、老夫人をさらに苛立たせるような言葉を投げかけた。

周家は斉璋(せいしょう)の母家であるため、斉璋(せいしょう)は周家に滞在したいと申し出た。老夫人には断る理由がなく、斉璋(せいしょう)は周家に滞在することになった。

2人の金持ちが同じ屋根の下で暮らすことになり、沈魚はバレるのではないかと心配した。さらに、斉璋は戌時までに周悦(しゅうえつ)の鍵を手に入れるように命じ、もし失敗すればどうなるか分からないと脅した。

沈魚はすぐに動き出し、危うく侍女に見つかりそうになった。沈魚は侍女を上房にやる理由を作り、周悦(しゅうえつ)の部屋で鍵を探した。鍵のかかった箪笥を見つけた沈魚は、江湖を渡り歩いてきた経験を生かし、簪を使って簡単に鍵を開けた。しかし、中には銀票と金しか入っておらず、鍵は見つからなかった。

沈魚は周悦(しゅうえつ)のベッドの上に小さな箱があることに気づき、近づいて開けようとすると、部屋に戻ってきた周悦(しゅうえつ)に見つかってしまった。

第3話の感想

第3話は、沈魚と周家の確執がさらに深まり、新たな展開を迎える重要なエピソードでした。

沈魚は周依恵(しゅういえい)の嫌がらせに遭い、濡れ衣を著せられて罰を受けさせられます。しかし、彼女は機転を利かせて窮地を脱し、周家の人々を驚かせます。

一方、斉璋は沈魚に新たな任務を与えます。周悦(しゅうえつ)の部屋から何かを盗むという、危険な任務です。沈魚は斉璋の命令に従い、周悦の部屋に忍び込みますが、そこで周悦に見つかってしまいます。

つづく