正仮対なロマンス 最終回 第23話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けが雲を染め上げると同時に、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は目を覚ました。見慣れない場所に横たわり、傍らには遺書が置かれていた。葉丘(イエ・チウ)のために命を落とす決意が綴られていた。しかし、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は生き延びようと必死に抵抗する。その瞬間、幽霊のように現れた呉言(ウー・イェン)が彼女を捕らえ、激しいもみ合いが始まった。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は咄嗟に石を手に取り、呉言(ウー・イェン)に投げつけた。隙をついて彼女は必死に逃げ出した。

葉丘(イエ・チウ)が駆けつけると、そこには散らばった物、格闘の跡、そして落ちている野球バットがあった。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)に何かあったのではないかと不安が募る。彼は呉言(ウー・イェン)の名前を呼び、必死に答えを求めた。すると、呉言(ウー・イェン)は複雑な表情で森の中から現れた。

葉丘(イエ・チウ)の問い詰めに対し、呉言(ウー・イェン)はついに偽装を解き、全てを白状した。彼は、孤児院から大学までの葉丘(イエ・チウ)との思い出を振り返り、葉丘(イエ・チウ)への羨望と嫉妬が野火のように燃え上がっていたことを告白した。特に周小洲(ジョウ・シアオジョウ)の登場により、彼の嫉妬は頂点に達し、葉丘(イエ・チウ)を崖から突き落としてしまったのだ。呉言(ウー・イェン)は、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)への迫害も同様の心理からだったと打ち明けた。露呈への恐怖、そして失うことへの恐怖。

しかし、運命は絶体絶命の瞬間に転機をもたらした。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)の出現、沈西泠(シェン・シーリン)の勇気ある参戦により、生死をかけた戦いに変化が訪れた。3人の協力により、呉言(ウー・イェン)は救出され、葉丘(イエ・チウ)の説得もあって、彼は自首を決意した。

一方、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は無事だったが、沈西泠(シェン・シーリン)は救急車で失神してしまった。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は心配でたまらず、母親の製止を振り切って彼のもとへ駆けつけた。沈西泠(シェン・シーリン)が無事に回復したことを確認して、ようやく安心した。

全国大学生水泳選手権が開幕し、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)は素晴らしい成績で決勝進出を果たした。しかし、沈西泠(シェン・シーリン)は欠席となってしまった。落胆する蘇暁暁(スー・シアオシアオ)だったが、突然沈西泠(シェン・シーリン)が観客席上空に現れた。彼はメガホンで蘇暁暁(スー・シアオシアオ)に声援を送り、そして彼女に愛を告白し、未来を共に歩むことを約束した。この突然のロマンチックな告白に、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)の心は暖かく満たされた。彼女はさらに熱意を込めてレースに臨み、見事優勝を果たした。二人の愛は、この瞬間に最も輝かしい光を放った。

第23話の感想

最終回となる第23話は、まさにジェットコースターのような展開でした。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)の命をかけた決意、呉言(ウー・イェン)の衝撃的な告白、沈西泠(シェン・シーリン)の勇気ある行動など、息つく暇もないほどの怒涛のストーリーに引き込まれました。

特に印象に残ったのは、呉言(ウー・イェン)の心情の変化です。彼は長年、葉丘(イエ・チウ)への羨望と嫉妬に苦しめられてきました。その負の感情が爆発し、悲劇を引き起こしたことは決して許されることではありません。しかし、彼の心の奥底には、罪悪感と後悔の念があったことも事実です。蘇暁暁(スー・シアオシアオ)と沈西泠(シェン・シーリン)の出現により、彼は自首を決意し、罪と向き合う道を選びました。この変化は、彼の心の奥底にまだ人間らしさが残っていたことを示しており、複雑な感情を抱かせられました。

また、沈西泠(シェン・シーリン)の行動にも心を打たれました。彼は蘇暁暁(スー・シアオシアオ)を救うため、命を懸けて呉言(ウー・イェン)に立ち向かいました。さらに、決勝戦では観客席から彼女を応援し、愛を告白しました。彼の勇気と愛情は、蘇暁暁(スー・シアオシアオ)に大きな力となり、彼女を優勝へと導きました。

最終回は、愛と憎しみ、罪と救済など、様々なテーマが交錯する複雑な物語でした。しかし、その中で蘇暁暁(スー・シアオシアオ)と沈西泠(シェン・シーリン)の強い絆が描かれており、希望を感じさせる終わり方だったと思います。

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