幻想神国記 運命の旅路 第1話 あらすじ/ネタバレ

朝焼けに染まる織火(しょくか)村

晨曦初露,織火(しょくか)村少女・火屠玲瓏(かと・れいろう)赤足踏在湿った草の上。彼女の目は、村のそばにそびえ立つ山水石柱を見つめていた。玲瓏(れいろう)は浅瀬を軽やかに渡り、石柱のふもとに到著すると、そっと咲いた最初の帰息蓮を摘み取り、携えた水差しにそっと入れた。彼女は火屠一族の一員であり、火と共に生きる一族の末裔であった。

母への想い、焰熄墙への決意

この日、玲瓏(れいろう)の父・火屠辛(かと・しん)はいつも通り家族のために朝食を用意していたが、娘の姿が見当たらない。焦る中、彼は栄光の石への小道で玲瓏(れいろう)を見つけた。玲瓏(れいろう)は母への深い想いを胸に秘めていた。今日は通山(つうさん)組選抜試験の日であり、合格すれば母が失踪した焰熄墙に行くことができるのだ。

家に帰った玲瓏(れいろう)は、母への祈りを込めて貴重な帰息蓮を母の霊位に供えた。火屠辛(かと・しん)は娘を心配しつつも、妻が焰熄墙に向かった理由については口を閉ざし、玲瓏(れいろう)が無事成長することを願うばかりだった。しかし、玲瓏(れいろう)の心は既に未知の地へと向かっており、母失踪の真相を自らの手で解き明かそうと決意していた。

地火(ちか)の試練、非凡な才能

試験当日、通山(つうさん)組の候補者たちは地火(ちか)の試練の試験場へと向かった。そこは、危険な地火(ちか)粉が充満した、本物の火脈を模した細長い穀底である。玲瓏(れいろう)は幼い仲間2人とチームを組み、卓越した知恵と勇気で次々と難関を突破し、仲間を守るだけでなく、火脈の流れを正確に判断し、非凡な才能を発揮した。

しかし、試練の難易度が上がるにつれて、長老たちは焚者の環を起動させ、火脈が突変し、3人は一瞬にして火の海に包まれた。この危機的状況の中、玲瓏(れいろう)は長老たちの教えを思い出し、消火の道には決まった方法はないと悟った。彼女は仲間を落ち著かせ、一人で見張り台に登り、信号弾を発射した。すると、峡穀の炎は指令を受けたかのように消えていった。

拒絶と決意、焰熄墙への旅立ち

玲瓏(れいろう)は非凡な能力で試練の火を鎮めたにもかかわらず、長老たちは彼女の母が異民族であることを理由に、焰熄墙への立ち入りを拒否した。先霊を怒らせ、災いを招くことを恐れたのだ。火屠辛(かと・しん)は長老たちと激しく言い争ったが、玲瓏(れいろう)が一人で焰熄墙に向かったことを知った。

焦る火屠辛(かと・しん)はすぐに焰熄墙に向かい、探索しようとする玲瓏(れいろう)を見つけた。父の説得にもかかわらず、玲瓏は頑固に前へと進み、突如現れた炎に包まれてしまった。火屠辛(かと・しん)は必死に火の海に飛び込み、玲瓏を強く抱きしめた。

彼生(ひせい)柱の光、神主(しんじゅ)玲瓏の覚醒

その時、彼生(ひせい)柱が突然まばゆいばかりの青い光を放ち、長老たちの注意を引いた。彼らが駆けつけると、火の海の中から、藤妖のような姿をした、全身が金色の炎に包まれた怪物が現れた。彼女は敵味方関係なく攻撃し、火屠辛(かと・しん)も襲われた。しかし、火屠辛(かと・しん)は「玲瓏」と呼びかけ、彼女の正体を認めたようだった。

その時、鎧兜を身につけた謎の男が現れ、一滴の血で怪物に意識を取り戻させた。彼女は正気を取り戻し、火屠辛(かと・しん)の傷を癒し、人型となって倒れた。

男はゆっくりと真実を語った。この怪物こそが神主(しんじゅ)玲瓏の真の姿だったのだ。この光景は在場の全員を驚かせ、火屠辛(かと・しん)と玲瓏は、未知と挑戦に満ちた旅に出ようとしていることに気づいた。

第1話の感想

第1話は、火屠玲瓏(かと・れいろう)の冒険の始まりを鮮やかに描いた素晴らしいスタートでした。織火(しょくか)村の美しい描写から、地火(ちか)の試練の緊張感溢れるシーンまで、物語の世界観に引き込まれました。特に、玲瓏の勇気と知恵、そして母への強い想いが印象的でした。

また、彼生(ひせい)柱の謎や、玲瓏の真の姿が明らかになった衝撃的なラストシーンには、今後の展開への期待が高まりました。果たして、玲瓏は母失踪の真相を解き明かすことができるのでしょうか?そして、神主(しんじゅ)玲瓏の真の力はどのようなものなのでしょうか?

つづく