幻想神国記 運命の旅路 第17話 あらすじ/ネタバレ
複雑に入り組んだ炎宮の地下道は、まるで迷宮のようだった。 火屠辛(かと・しん)と銀妝(ぎん・そう)は並んで進み、火屠辛(かと・しん)は自然と手を伸ばして銀妝(ぎん・そう)を守ろうとしたが、触れた瞬間に異変を感じた。銀妝(ぎん・そう)は優しく自分の手を差し出し、二人は手を取り合って闇闇を探索した。しかし、途中で火屠辛(かと・しん)の心は不安に駆られ、口実を作ってその場を離れ、一人で息を潜めた。
一方、銀妝(ぎん・そう)は炎宮の下の奇妙な炎を注意深く観察していたが、背後から突然襲われ、烏縁(う・えん)に突き落とされた。 銀霄(ぎん・しょう)は妹の危機を感じ、焦燥に駆られた。その頃、銀妝(ぎん・そう)の姿は静かに変化し、素朴な服装から妖艶な赤い衣へと著替え、首には宝石の付いたネックレスが輝き、まるで別人になったかのように雰囲気が変わった。彼女は宮殿へと悠然と歩みを進め、元一(げん・いつ)と玲瓏(れいろう)を炎宮の大殿へと導き、その一歩一歩が謎めいている。
火屠辛(かと・しん)が戻ると、烏縁(う・えん)の姿はあったが、銀妝(ぎん・そう)と玲瓏(れいろう)の姿はなかった。 疑問に思っていると、赤い衣の銀妝が現れ、先ほど元一(げん・いつ)にした指示を繰り返し、光に従うように求めた。烏縁(う・えん)は危険を感じ、火屠辛(かと・しん)を止めようとしたが、火屠辛(かと・しん)は玲瓏(れいろう)を心配し、真相を確かめようと決意した。
銀霄(ぎん・しょう)も他の者と同じように、銀妝(実は銀葭(ぎん・か))に導かれ、灯火が輝く大殿へと辿り著いた。 その大殿の壮麗さは昭都(しょうと)に匹敵し、過去の栄光を物語っていた。銀葭(ぎん・か)は銀妝の体を使い、元一(げん・いつ)を王座に座らせると、瞬く間に黒い藤蔓が蛇のように元一(げん・いつ)を絡め取り、彼の神智を侵食し、操り人形に変えてしまった。大殿内は緊張が走り、誰もが動揺して何もできなかった。
この事件の根源は、500年前の愛憎劇に遡る。 織火(しょくか)の祖先である火屠克(かと・こく)と銀氏(ぎんしき)の祖先である銀葭(ぎん・か)の、祝福されなかった恋物語。銀葭(ぎん・か)は火屠克(かと・こく)を救うために、父を殺し、刑場に突入したが、火屠克(かと・こく)の罪を免れることはできなかった。火屠克(かと・こく)の悲劇は、銀葭(ぎん・か)の執念を500年間も消えずに残し、その意識は記憶の結晶によって維持されていた。
そして今、銀葭(ぎん・か)は銀妝の体を借りて転生し、過去の恨みを晴らそうとしている。 その場にいた者は、銀氏(ぎんしき)の祖先である強力な念術によって為す術がなかった。玲瓏(れいろう)は空中に弔るされ、命の危機に瀕し、銀霄(ぎん・しょう)は銀妝の安否を気遣い、簡単には手が出せなかった。元一(げん・いつ)は、この復讐劇の駒に過ぎず、真の黒幕は元一(げん・いつ)の祖先である元図(げんずていくん)帝君だった。そして微生硯(びせい・けん)は、取引のもう一方であり、彼が望むのは神界を覆すことができる合霊石(ごうれいせき)だった。
銀葭の陰謀が明らかになるにつれて、愛憎、権力、生存をかけた戦いが炎宮の大殿で静かに始まった。
第17話の感想
第17話は、衝撃の展開が続く回でした。銀妝が実は銀葭だったという事実に驚きを隠せません。また、銀葭の復讐劇が本格的に始まったことで、今後の展開が気になります。
特に印象に残ったのは、銀葭が元一(げん・いつ)を操り人形にしたシーンです。元一(げん・いつ)は、銀葭の術によって完全に操られてしまい、玲瓏(れいろう)を危険な状態に陥れてしまいました。このシーンは、銀葭の恐ろしさと、玲瓏(れいろう)の危機を救うことができるのかというハラハラドキドキ感がありました。
また、火屠辛(かと・しん)と銀霄(ぎん・しょう)の対峙シーンも印象的でした。火屠辛(かと・しん)は銀妝を助けようとしますが、銀霄(ぎん・しょう)は銀妝の安否を気遣い、簡単には手が出せません。二人の葛藤が描かれており、今後の展開が気になります。
つづく