幻想神国記 運命の旅路 第2話 あらすじ/ネタバレ

数ヶ月前

元一(げん・いつ)王は、古い暦法盤に従い、昭都(しょうと)から来た諸侯を翌日自ら迎え、恩恵を示すことを決意します。しかし、忠実ながらも頑固な臣下である緋天(ひ・てん)は、王権を守るという名目で、期待に満ちた諸侯たちを勝手に門前払いしてしまいました。元一(げん・いつ)は国を治めるにあたって、常に暦法盤に頼り、元(げん)氏の先祖が神主(しんじゅ)と共に戦った輝かしい過去を語っていましたが、緋天(ひ・てん)の目には、それは過去のことであり、神主(しんじゅ)は単なる伝説に過ぎず、国の興亡は結局、人の知恵と努力にかかっているように映っていました。この信念こそが、緋天(ひ・てん)があの日、あの決断を下した理由なのです。

一方、辺境の織火(しょくか)村では

火屠辛(かと・しん)は、高熱が引かない娘の玲瓏(れいろう)を抱きかかえ、必死に家に帰っていました。玲瓏(れいろう)の頬は火のように真っ赤で、火屠辛(かと・しん)は焦燥に駆られます。そんな時、亡き妻・錦児(きんじ)が残した不思議なネックレスのことを思い出します。このネックレスは、錦児(きんじ)が初めて玲瓏(れいろう)に会った時に身に著けていたものでした。火屠辛(かと・しん)は急いでネックレスを探し出し、玲瓏(れいろう)にかけます。すると、奇跡的に玲瓏(れいろう)の容態が回復し始め、火屠辛(かと・しん)は感謝と疑問に包まれます。

錦児(きんじ)の出産の日

嵐が吹き荒れる中、火屠辛(かと・しん)は家路を急いでいました。途中、放心状態の産婆に出くわし、「怪物」と呟くのを耳にします。彼はそれどころではなく、家に駆け込むと、妻が小さな玲瓏(れいろう)を抱き、笑顔で迎えてくれました。しかし、幸せな時間は長くは続かず、錦児(きんじ)は玲瓏(れいろう)を連れて焰熄墙に向かいます。突然の事故で、玲瓏(れいろう)は火の崖から落ちてしまい、錦児(きんじ)は身を挺して救出に向かいます。その後、赤い目をした怪物が現れ、玲瓏(れいろう)を無事に連れ戻します。その怪物の鳴き声は、今日の玲瓏(れいろう)の異変と驚くほど価ており、彼生(ひせい)柱の青い光も再び輝き、まるで予言が実現したかのようでした。

別の場所では

紫の服を著た女性が、焰熄墙の近くで玲瓏(れいろう)が脱皮した破片を発見し、すぐに信号を送ります。空の彼方では、背中に羽が生えた謎の人物がその信号を感じ取り、すぐに旅立ちます。一方、焰熄墙を守っていた石子(いしこ)は、秘密を漏らしたことで殺されてしまい、織火(しょくか)村の平穏は完全に破られます。

元一(げん・いつ)は物置に閉じ込められ

大祭司との会話を思い出し、16年ぶりに現れた彼生(ひせい)柱の異変に不安を募らせていました。族長の問い詰めと偏見から、玲瓏(れいろう)の正体が明かされるのではないかと感じていました。火屠辛(かと・しん)は玲瓏の安全を守るため、元一(げん・いつ)を救出することを決意します。彼は、自分一人ではすべての秘密を守れないことを知っており、元一(げん・いつ)が彼らの助けになるかもしれないと考えたのです。

火屠辛(かと・しん)が家を出てすぐ

玲瓏は元一(げん・いつ)に感謝の意を伝えようとやってきます。二人は、いつの間にか距離が縮まっていました。一方、族長が焰熄墙に駆けつけると、石子(いしこ)の惨状を見て、織火(しょくか)村の平穏が失われるのではないかと不安を感じます。

家では

火屠辛(かと・しん)は、紫の服を著た女性が玲瓏になりすまし、脅迫しようとしているのを目撃します。女性は狡猾にも、玲瓏のハンカチを交換条件として利用し、火屠辛(かと・しん)はそれが罠であると知りながらも、慎重に対応しなければなりませんでした。この突然の危機の中で、火屠辛(かと・しん)は玲瓏を連れて村を出る決意を固めます。なぜなら、織火(しょくか)村はもはや安全な避難所ではなくなってしまったからです。

物語が進むにつれて

玲瓏の出生の謎が徐々に明らかになり、元一(げん・いつ)と火屠辛(かと・しん)の協力によって、この旅にはさらに多くの未知の試練が待ち受けています。信仰、勇気、愛を巡る冒険が、静かに幕を開けます。

幻想神国記 運命の旅路 第2話 感想

第2話は、物語の序盤ながら見どころ満載でした。特に、火屠辛(かと・しん)と玲瓏の親子の絆と、元一(げん・いつ)と緋天(ひ・てん)の対照的な思想が印象に残りました。

火屠辛(かと・しん)は、娘の玲瓏を深く愛しており、彼女の命を救うためにあらゆる手段を尽くそうとする姿が感動的でした。一方、玲瓏は天真爛漫でありながらも、芯の強さを感じさせるキャラクターです。二人が織りなす親子愛は、物語の重要な軸となるでしょう。

元一(げん・いつ)は、暦法盤を頼りに国を治めようとする人物です。彼は、神主(しんじゅ)の存在を強く信じ、元(げん)氏の先祖が神主(しんじゅ)と共に戦った過去を誇りに思っています。しかし、緋天(ひ・てん)は、神主(しんじゅ)は単なる伝説であり、国の興亡は人の力によって決まると考えています。二人は、対照的な思想を持っているため、今後衝突が起きる可能性があります。

また、第2話では、謎の紫衣の女性が登場しました。彼女は、玲瓏になりすまして火屠辛(かと・しん)を脅迫しようとしたことから、敵対的な人物であることが予想されます。彼女の目的は何なのか、今後の展開が気になります。

つづく