幻想神国記 運命の旅路 第21話 あらすじ/ネタバレ

夜の帳が下りた平亭(へいてい)城。玲瓏(れいろう)は元一(げん・いつ)に寄り添い、彼の後を影のようについていく。元一(げん・いつ)の視線は、香ばしい桂花糕に釘付けになる。玲瓏(れいろう)の視線もそれに吸い寄せられ、元一(げん・いつ)は苦笑する。一方、平亭(へいてい)城では、燭犀(しょく・さい)と微生硯(びせい・けん)の権力が均衡を保っている。

その均衡を破るように、玲瓏(れいろう)が突然現れる。元一(げん・いつ)への執著は、どんな美味にも勝る。夜、玲瓏(れいろう)は元一(げん・いつ)の衣を握りしめながら眠りにつく。元一(げん・いつ)は、玲瓏(れいろう)の言葉にならない想いを理解し、心が温まる。

火屠辛(かと・しん)は、娘の錦児(きんじ)の過去を知るため、老賈頭(ろう・かとう)を訪ねる。しかし、燭犀(しょく・さい)が先回りしており、手がかりは途絶えてしまう。烏縁(う・えん)は、かつて青楼から逃げ出した際に角を持つ錦児(きんじ)を見たことがあると明かし、浮煙楼(ふえんろう)に行くことを提案する。しかし、彼女は重要な人物を知っていながら、直接明かすことを拒否する。火屠辛(かと・しん)は、烏縁(う・えん)の安全を保障することを約束し、彼女に案内を依頼する。しかし、火屠辛(かと・しん)は自分の実力不足を自覚し、老爺子の仮対もあり、結局諦める。

一方、元一(げん・いつ)は微生硯(びせい・けん)に念光閣(ねんこうかく)について直接尋ねる。微生硯(びせい・けん)は多くを語らないが、念光閣(ねんこうかく)との深い関係を認め、元一(げん・いつ)に近づかないよう警告する。火屠辛(かと・しん)は浮煙楼(ふえんろう)に向かう途中、玲瓏(れいろう)の憶晶(おくしょう)がなくなっていることに気づき、微生家に戻るが、門前払いされてしまう。山道を登るも手がかりはなく、玲瓏の姿も消えてしまう。銀霄(ぎん・しょう)は玲瓏の痕跡を発見するが、幻術に惑わされ、星芒剣を奪われてしまう。すべての兆候は、謎の念光閣(ねんこうかく)を指し示している。

燭犀(しょく・さい)の屋敷では、烛罄(しょくけい)が神主(しんじゅ)の失踪を心配し、父親に会おうとするが、失敗する。そこで、失意の骨蝕(こつしょく)と出会い、四公子とその侍衛である黒獵(こくりょう)の捜索能力を利用して、玲瓏を再び探すことを提案する。四公子は黒獵(こくりょう)と共に現れ、その優れた嗅覚能力は注目に値する。

一方、籬砂 (り・さ)は疲れ果てて館で食事をしている間に佩剣を落としてしまう。銀霄(ぎん・しょう)が剣を取り戻そうとするが、籬砂 (り・さ)は幻術を使って逃げる。しかし、行き止まりに迷い込み、銀霄(ぎん・しょう)に捕らえられるが、瞬時に姿を消してしまう。

玲瓏は、記憶が曖昧なまま平亭(へいてい)にいることに気づく。茶館の老板の助けで微生家に戻る。火屠辛(かと・しん)は娘が無事であることを確認し、夢ではないことを確信する。元一(げん・いつ)も駆けつけ、幻術の少女への疑念を一時的に解く。玲瓏は火屠辛(かと・しん)と街を歩きながら、心の中の不安を隠そうとする。

夜、玲瓏と元一(げん・いつ)は夕食を共にし、城で噂になっている少年天子と平江(へいこう)候の息子の確執について話す。玲瓏は興味津々だが、神主(しんじゅ)の意誌が再び彼女を襲い、意識を奪おうとする。玲瓏は機転を利かせて、元一(げん・いつ)に気づかれずに切り抜ける。元一(げん・いつ)は玲瓏の肩に寄りかかり、運命の導きで玲瓏が無事に戻ってきたことに感謝する。この瞬間、二人は心を通わせ、未知の挑戦に立ち向かう。

第21話の感想

第21話は、玲瓏と元一の絆が深まる感動的なエピソードでした。玲瓏が元一への強い思いを表現するシーンは、見ていて心が温まりました。また、火屠辛(かと・しん)が娘への愛情を再確認する場面も印象的でした。

一方、謎の組織・念光閣(ねんこうかく)の影がちらつき、物語は新たな展開を迎えています。玲瓏と元一は、この組織とどのように関わっていくのか、今後の展開が楽しみです。

つづく