幻想神国記 運命の旅路 第27話 あらすじ/ネタバレ

平亭(へいてい)古城は、長年 燭犀(しょく・さい) の鉄の支配下にありました。しかし、いくつかの事件を経て、平江(へいこう)候が失勢したという噂が流れ始めます。しかし、元一(げん・いつ) は、この噂が脆弱な均衡の上に成り立っていることを理解しており、燭犀(しょく・さい)との会見を決意します。

元一(げん・いつ)は、神権の背後にある罪を許すことができず、燭犀(しょく・さい)を糾弾します。彼は、平江(へいこう)と燭犀(しょく・さい)の力を借りて、宿川(しゅくせん)の未来を再構築することを望みます。王の命令により、燭犀(しょく・さい)は王印を受け取り、額にはパールの印が現れます。これは、緋天(ひ・てん)の地位が移り変わり、宿川(しゅくせん)に神主(しんじゅ)がいなくなり、燭犀(しょく・さい)が権力を握ったことを意味します。

殿外では、人々が跪拝する中、銀霄 (ぎん・しょう)は決然とした眼差しで星芒剣を抜き、燭犀を殺害します。神理として王印を受け継いだ彼は、燭犀を謀仮人として処刑したのです。この行為は、宿川(しゅくせん)の新たな章の幕開けとなりました。

火屠辛(かと・しん) は、昏睡状態の 玲瓏(れいろう) を背負って微生府に戻ります。彼は、玲瓏(れいろう)の心を癒そうと温かい言葉をかけます。一方、微生硯 (びせい・けん)は、元一(げん・いつ)の失踪と燭犀の死に乗じて、神予儀式を行い、新たな王を擁立しようと画策します。

玲瓏(れいろう)が目を覚ますと、火屠辛(かと・しん)は錦児(きんじ)のことを尋ねます。玲瓏(れいろう)は、感慨深げに錦児(きんじ)のことを話します。しかし、記憶の断片が蘇り、再び製御不能になるのではないかと不安になります。さらに、夢盏(むそう)の失踪も彼女を焦らせます。

微生硯(びせい・けん)と銀妝(ぎん・そう)の会話の中で、銀霄(ぎん・しょう)の行動が話題になります。駆けつけた玲瓏(れいろう)は、自分が操られていることに気づきますが、直接証拠を提示することができません。ポケットの中の物が、微生硯(びせい・けん)に利用されてしまいます。玲瓏(れいろう)は、怒りと冷静さを持ち、微生硯(びせい・けん)の真の姿を暴くことを誓います。

銀妝(ぎん・そう)は、玲瓏の暴走を心配し、彼女に留まるように説得します。さらに、元一(げん・いつ)の行方もわからず、状況はさらに複雑になります。銀霄(ぎん・しょう)と火屠辛(かと・しん)の衝突は避けられません。緊張が高まる中、烏縁(う・えん) が銀妝(ぎん・そう)を人質にとり、両者を止めます。玲瓏は、この膠著状態を打破するために、自らが残ることを提案し、火屠辛(かと・しん)を安心させます。

燭犀府の勢力は、銀霄(ぎん・しょう)に寝返り、宿川(しゅくせん)の政治情勢は大きく変化します。玲瓏は、籬砂(り・さ)と共に念光閣(ねんこうかく)を訪れます。かつての栄華を誇った場所は、今は荒れ果てており、玲瓏は涙を流します。火屠辛(かと・しん)は、鍛冶屋で自分の名前が書かれた破れた紙切れを見つけます。烏縁(う・えん)の想いが込められた紙切れでしたが、彼は応えることができません。

銀妝(ぎん・そう)は、火屠辛(かと・しん)の気持ちを確かめるために、鍛冶屋を訪れます。しかし、彼の気持ちは届かず、彼女は静かに立ち去ります。

銀霄(ぎん・しょう)は、すべてが微生硯(びせい・けん)の計画通りに進んでいるのではないかと疑います。元一(げん・いつ)の失踪も、彼の策略の一部かもしれません。宿川(しゅくせん)の空は闇雲に覆われ、大きな嵐が近づいています。人々は、それぞれの信念と運命のために、必死に抗います。

第27話感想記事

第27話は、衝撃的な展開が続く怒涛のエピソードでした。燭犀が王印を受け継いだことで、宿川(しゅくせん)の政治情勢は大きく変化しました。しかし、銀霄(ぎん・しょう)の決断により、燭犀は命を落とし、新たな混乱が訪れます。

玲瓏の記憶の混乱や、微生硯(びせい・けん)の策略など、謎が深まる展開も気になります。火屠辛(かと・しん)と玲瓏の関係も、今後の見どころの一つです。

つづく