幻想神国記 運命の旅路 第28話 あらすじ/ネタバレ

幻想的な幻境に迷い込んだ銀霄(ぎん・しょう)は、籬砂(り・さ)と二人きりの世界に閉じ込められてしまう。籬砂(り・さ)の不安と無力感は銀霄(ぎん・しょう)への依存に変わり、銀霄(ぎん・しょう)は優しくその思いを受け止める。二人は静寂の中、眠りにつく。一方、銀妝(ぎん・そう)は兄の銀霄(ぎん・しょう)に心を動かされた女性が現れたことを喜び、微生硯(びせい・けん)はかつての隠れ家である念光閣(ねんこうかく)を訪れる。しかし、そこは荒れ果て、かつての面影はなかった。微生硯(びせい・けん)は燭琦(しょくき)が残した金龜を見つけ、過去の自分に別れを告げるように鍵をかけてしまう。

籬砂(り・さ)は微生硯(びせい・けん)から金龜を盗み出し、その中に神主(しんじゅ)を操る鍵が隠されていることに気づく。燭琦(しょくき)の行動を思い返し、彼女はすべてが微生硯(びせい・けん)の計画であり、金龜を玲瓏(れいろう)に渡すための策略だったと悟る。しかし、元一(げん・いつ)と夢盞(む・さん)の失踪により玲瓏(れいろう)は孤立無援となり、未知の挑戦に一人で立ち向かうことになる。

玲瓏(れいろう)は微生硯(びせい・けん)のもとを訪れ、神主(しんじゅ)を操ることの難しさを指摘し、銀霄(ぎん・しょう)が他人の駒になることを望むのかと疑問を投げかける。一方、銀霄(ぎん・しょう)は民衆の支持を受け、王座に手が届くところまで来ていた。微生硯(びせい・けん)は元(げん)氏の王朝を倒し、新しい時代を築くことを目指しており、元一(げん・いつ)と玲瓏(れいろう)の不在を機に、計画を進めようとする。

火屠辛(かと・しん)と烏縁(う・えん)は玲瓏(れいろう)の安否を気遣い、玲瓏(れいろう)は微生硯の屋敷で、大祭司と微生硯が密談しているのを目撃する。彼らは元一(げん・いつ)の捜索を諦め、微生硯の新しい王への計画を全面的に支持することを決めていた。

平亭(へいてい)での銀霄の勢力は強まり、燭琦(しょくき)の挑発や諸侯の侵略に対抗しなければならない。黒獵(こくりょう)は燭琦(しょくき)を救うために負傷し、玲瓏は黒獵(こくりょう)を助けるが、平亭(へいてい)の危機を悟る。銀霄は平亭(へいてい)の唯一の希望となり、微生硯の陰謀を阻止する必要がある。

玲瓏は金龜を手に微生硯に立ち向かい、金龜の製御下で暴走することで、微生硯の支配欲を打ち砕こうとする。金龜は彼女の手に灰となり、微生硯は状況を掌握できなくなる。玲瓏は自分が同意しなければ神予儀式は行えないことを知り、これが微生硯に対抗する最後の手段となる。

一方、銀妝(ぎん・そう)と籬砂(り・さ)は鍵を作るために血を採取し、微生硯の金庫を開けて元一(げん・いつ)の居場所を探そうと計画する。微生硯の誕生日は彼らの行動のチャンスとなり、銀妝(ぎん・そう)は計画を実行する決意をする。

権力、愛、忠誠をめぐる戦いが静かに始まり、それぞれが自分の信念のために戦う。この嵐の中で、最終的な結果は明らかになるだろう。

第28話の感想

第28話は、幻想神国記 運命の旅路の物語が大きく動き出す重要な回でした。銀霄と籬砂(り・さ)の意外な関係、微生硯の野望、玲瓏の決意、そして銀妝(ぎん・そう)と籬砂(り・さ)の計画など、見どころ満載のエピソードでした。

特に印象的だったのは、銀霄と籬砂のシーンです。虚無缥缈な幻境に閉じ込められた二人は、互いに心を開き、深い絆を結ぶことになります。このシーンは、物語に新たな展開をもたらすだけでなく、二人のキャラクターの魅力をより深く掘り下げるものでした。

また、微生硯の野望も明らかになりました。彼は元(げん)氏の王朝を倒し、新しい時代を築くことを目指しており、そのために手段を選ばない冷酷な人物であることがわかりました。玲瓏はそんな微生硯に立ち向かう決意をし、物語はクライマックスへと向かっていきます。

つづく