幻想神国記 運命の旅路 第29話 あらすじ/ネタバレ

銀妝(ぎん・そう)と微生硯(びせい・けん)、市井の散策

銀妝(ぎん・そう)と微生硯(びせい・けん)は、賑やかな市井を散策する。微生硯(びせい・けん)の誕生日は、本来であれば満平亭(へいてい)が賑わうはずだったが、二人は静かに街を歩いている。微生硯(びせい・けん)の誕生日は、喜びではなく影を伴っていた。彼は、ある約束を果たすために外出していた。

肉湯屋の出会い

二人は、肉湯屋に立ち寄る。老夫婦が営むその店で、微生硯(びせい・けん)は心温まる光景を目にする。銀妝(ぎん・そう)は、店主の娘が目を離した隙に、微生硯(びせい・けん)の椀に薬を盛る。

辛姨(しんい)と微生硯(びせい・けん)の過去

店主の娘は、微生硯(びせい・けん)に親しみを感じているが、記憶が曖昧だ。夫の提醒で、微生硯(びせい・けん)が長年店を支援していたことを思い出す。銀妝(ぎん・そう)は巧みに話題を逸らし、薬の効果が出たところで微生硯(びせい・けん)の血を採取する。

微生硯(びせい・けん)は、辛姨(しんい)と夫の物語を語る。辛姨(しんい)は妊娠12ヶ月で出産し、夫は疑心闇鬼となり、酒に溺れた。念 光 閣 主(ねんこうかくしゅ)の助けで子供は託され、夫婦の記憶は消され、関係は修復された。微生硯(びせい・けん)は両親を失い、見捨てた人物への復讐を誓う。

恩讐の結末

会計時、微生硯は金貨を支払う。店主は習慣的に噛み砕き、吐血して倒れる。20年の恩讐が、ここで決著を迎える。微生硯は、銀妝(ぎん・そう)に感謝の印として小箱を贈る。中には、記憶を操る神器である憶晶(おくしょう)が入っていた。

憶晶(おくしょう)の秘密

銀妝(ぎん・そう)と籬砂 (り・さ)は、憶晶(おくしょう)の秘密を探る。憶晶(おくしょう)には、銀妝(ぎん・そう)の兄である銀霄(ぎん・しょう)が妹を守るため、微生硯との婚約を破棄するよう父に懇願する様子が映し出されていた。二人は驚き、微生硯に問い詰めようとするが、憶晶(おくしょう)の幻境に閉じ込められてしまう。

地火(ちか)大殿と金庫の秘密

銀妝(ぎん・そう)は地火(ちか)大殿で、微生硯と銀葭(ぎん・か)が合霊石(ごうれいせき)を交換する場面を目撃する。一方、籬砂 (り・さ)は金庫の鍵を完成させ、玲瓏(れいろう)は金庫の奥で囚われた墟嬰(きょえい)を発見する。

銀霄(ぎん・しょう)は、微生硯の重傷を心配する。玲瓏(れいろう)は、神予儀式を開催することを提案する。

銀妝(ぎん・そう)の決意

銀妝(ぎん・そう)は、微生硯の治療条件として結婚を申し出るが、彼は拒否する。玲瓏(れいろう)は、微生硯が念光閣(ねんこうかく)を去った真相を明かす。彼は、上古憶晶(おくしょう)の天機を覗き見て恐怖を感じ、自衛のために仮製の道具を作っていた。

運命の分岐点

銀妝(ぎん・そう)と微生硯、そして玲瓏(れいろう)たち。それぞれの思惑が交錯する中、物語は新たな展開を迎える。果たして、彼らの運命はどのような結末を迎えるのか?

第29話の感想

第29話は、衝撃的な展開が続く回でした。微生硯の過去が明らかになり、彼の復讐心が描かれたことで、物語が大きく動き始めました。

特に印象に残ったのは、肉湯屋のシーンです。老夫婦の温かい雰囲気と、微生硯の複雑な表情が対照的で、彼の心の葛藤が伝わってきました。また、銀妝(ぎん・そう)が微生硯の血を採取するシーンは、彼女の冷酷さと目的のためなら手段を選ばない姿勢が垣間見えました。

憶晶(おくしょう)の秘密が明らかになったことで、物語はさらに複雑な展開を迎えることでしょう。銀妝と微生硯、そして玲瓏(れいろう)たちの思惑が交錯し、それぞれの運命がどうなるのか目が離せません。

つづく