幻想神国記 運命の旅路 第4話 あらすじ/ネタバレ

玲瓏(れいろう)が紫水晶を製御することに成功し、束縛されていた魂たちは解放された。元一(げん・いつ)は紫水晶を破壊し、危機を回避する。しかし、玲瓏(れいろう)は神力を使い果たし、再び気を失ってしまう。

紫水晶は破壊されたものの、その脅威は依然存在する。一行は防御を固めるが、紫衣の女性は火屠辛(かと・しん)を人質に取り、その隙に一行は安全に撤退する。

人裏離れた小道で、玲瓏(れいろう)は目を覚ます。彼女は關鍵的な瞬間に力を得た理由を知り、心の中で安堵する。緊張が少し緩み、4人の会話は和やかになる。火屠辛(かと・しん)は元一(げん・いつ)が玲瓏(れいろう)を気にかけている様子を見て、冗談交じりに彼を諭す。玲瓏(れいろう)は紫衣の女性と火屠辛(かと・しん)の関係が気になり、2人はそれぞれ推測と質問を始める。紫衣の女性は去る前に、火屠辛(かと・しん)に薬を渡し、耳元で何かを囁く。玲瓏(れいろう)の疑問はさらに深まる。

織火(しょくか)から逃れるため、族長はすでに準備をしていた。空から巨大な飛魚が飛来し、織火(しょくか)の特産である燁石を満載している。玲瓏(れいろう)たちはその中に巧妙に隠れる。赤方(せき・ほう)は船主に加速を促し、まさに織火(しょくか)から離れようとしたその時、平江(へいこう)候の鉄騎が駆けつける。紫水晶と紫衣の女性は追跡を諦めておらず、船に乗り込んで捜索を開始する。紫衣の女性は表面上は協力しているが、実際には玲瓏(れいろう)たちを密かに守っている。火屠辛(かと・しん)はこの機会に、紫衣の女性の真名が烏縁(う・えん)であることを知る。

捜索中、老女がスープを持って現れ、家のお嬢様を驚かせないように静かにしておくよう繰り返し注意する。部下の1人が不平を言って無礼な発言をしたところ、飛劍で撃ち飛ばされる。白衣の青年が優雅に現れ、剣術を駆使して不зваな客たちを懲らしめる。その後、彼の妹である銀妝(ぎん・そう)が現れる。同じく白衣を纏い、しとやかで美しい彼女は、平亭(へいてい)に嫁ぎ、微生硯(びせい・けん)と縁を結ぶ銀家の令嬢である。

飛魚船が短時間停泊したのは、銀妝(ぎん・そう)の身支度のためだった。銀霄(ぎん・しょう)は妹のために、母親が編んでくれた髪型を整えてあげる。そのこだわりと愛情に、銀妝(ぎん・そう)は髪型を変えたいと思うようになる。その時、船主から知らせが届く。船は織火(しょくか)の近くで短時間停泊する予定で、平江(へいこう)候の追っ手にもチャンスを与えることになる。烏縁(う・えん)と銀霄(ぎん・しょう)は交戦し、互角の勝負を繰り広げる。お互いの身分が明らかになると、一同は驚きを隠せない。

玲瓏(れいろう)と元一(げん・いつ)は闇闇に潜み、銀氏(ぎんしき)一族の不思議な能力を目の当たりにする。元一(げん・いつ)は、銀氏(ぎんしき)は宿川(しゅくせん)三大神族の1つであり、感情を感知し、意誌を製御する能力を持っていると説明する。紫水晶の力は、道具を埋め込むことで模倣されたものだ。しかし、銀氏(ぎんしき)の力は血筋に由来しており、神主(しんじゅ)の消失とともにその力は徐々に弱まっている。

骨蝕(こつしょく)は玲瓏(れいろう)を逃がすことを諦めず、褐羽を背負った謎の人物を魚鱗穀に派遣する。そこは墟嬰(きょえい)が出没し、危険が潜む場所だ。一方、飛魚船の船主は密書を受け取る。その内容は、玲瓏(れいろう)に関するものだった。船室では、玲瓏(れいろう)が火屠辛(かと・しん)の傷を癒やし、元一(げん・いつ)は自分の身の上を語る。火屠辛(かと・しん)は、この少年が昭都(しょうと)の王であることを知る。

玲瓏は昭都(しょうと)に向かう決意をするが、火屠辛(かと・しん)は仮対する。彼は平亭(へいてい)に行って錦児(きんじ)の消息を探りたいと考えている。2人は言い争いになり、玲瓏は仲裁しようとするが、大きな音を出してしまい、銀妝(ぎん・そう)の注意を引いてしまう。銀妝(ぎん・そう)は玲瓏の髪飾りを気に入り、火屠辛(かと・しん)が梳いたものだと知り、自分にも梳いてもらうように頼む。

微妙な空気が漂う中、褐羽の人は引雷杵を飛魚に突き立てる。嵐が近づいているようだ。

第4話の感想

第4話は、緊迫感とユーモアが絶妙にブレンドされた、見応えのあるエピソードでした。紫水晶の脅威が去った後も、新たな敵の登場や、玲瓏と元一(げん・いつ)、火屠辛(かと・しん)の複雑な関係など、目が離せない展開が続きました。

特に印象に残ったのは、銀氏(ぎんしき)一族の能力です。感情を感知し、意誌を製御する力は、非常に強力で、今後の物語にも大きく影響を与えそうです。また、銀霄(ぎん・しょう)と烏縁(う・えん)の戦闘シーンは、迫力満点で、2人の実力の高さが伝わってきました。

一方で、火屠辛(かと・しん)と玲瓏のやり取りは、コミカルでほっこりするものでした。玲瓏の髪型を梳いてあげるシーンは、2人の距離が縮まったことを感じさせる、微笑ましい場面でした。

つづく