1999年のとある小さな町。李海潮(リー・ハイチャオ)の麺屋の軒先で、娘の李尖尖(リー・ジェンジェン)が楽しそうに遊んでいた。その時、引っ越しトラックから椅子が落ちてきて、危うく李尖尖(リー・ジェンジェン)に当たりそうになる。トラックから降りてきたのは、新しく引っ越してきた隣人、警察官の凌和平(リン・ハーピン)だった。挨拶を交わすうちに、凌和平(リン・ハーピン)は妻の陳婷(チェン・ティン)と息子の凌霄(リン・シャオ)を紹介する。親切な李海潮(リー・ハイチャオ)は引っ越しを手伝うことを申し出て、二つの家族の縁がここから始まる。

新居で荷ほどきをする凌和平(リン・ハーピン)一家。陳婷(チェン・ティン)は李海潮(リー・ハイチャオ)の妻が亡くなったことを話題にし、彼の苦労をねぎらいつつ、自身の家庭の悩みも吐露する。凌霄(ソン・ウェイロン)がベッドの下に隠していた家族写真を見つけた陳婷(チェン・ティン)は、夭折した娘への想いが抑えきれず、写真を破いてゴミ箱に捨ててしまう。この様子を偶然見かけた李尖尖(リー・ジェンジェン)は、写真を拾って丁寧に修復し、持ち帰る。

一方、李海潮(リー・ハイチャオ)は娘と家庭の将来のため、お見合いをすることに。相手は賀梅(ハー・メイ)で、息子賀子秋(ハー・ズーチウ)を連れていた。初対面はぎこちなく、李尖尖(リー・ジェンジェン)は自分が母親代わりを押し付けられると思い込み、怒ってその場を離れる。公園で賀子秋(ハー・ズーチウ)に水鉄砲を向ける李尖尖(リー・ジェンジェン)。二人の子供たちの小さな“戦争”が始まる。

夜、李尖尖(リー・ジェンジェン)は凌霄(ソン・ウェイロン)に好意を寄せてクルミを届けに行くが、凌霄(ソン・ウェイロン)の心の傷に触れてしまい、乱暴に突き放されてしまう。李海潮(リー・ハイチャオ)は娘を慰めつつも、凌霄(ソン・ウェイロン)の複雑な心情を理解する。凌和平(リン・ハーピン)夫婦の喧嘩は日常茶飯事となり、近所の人々の心配の種となる。

時が経つにつれ、李海潮(リー・ハイチャオ)の優しさに賀梅(ホー・メイ)は心を開き始める。仕事で忙しい賀梅(ホー・メイ)に代わり、李海潮(リー・ハイチャオ)は賀子秋(ハー・ズーチウ)を食事に招き、二人の距離は縮まっていく。凌霄(ソン・ウェイロン)も、いじめられていたところを李尖尖(リー・ジェンジェン)と賀子秋(ハー・ズーチウ)に助けられ、三人の子供たちの友情が芽生え始める。

ある夜、また凌家から喧嘩声が聞こえてくる。一人ぼっちで階段に座っていた凌霄(ソン・ウェイロン)を、李海潮(ドゥー・ソンイエン)は また食事へと誘う。今回は凌霄も誘いに応じる。食卓で、李尖尖は妹は海に行って仙女になったのだと凌霄に語りかける。半信半疑ながらも、凌霄の凍てついた心は李尖尖の純粋な言葉に温められていく。

第1話の感想

「家族の名において」第1話は、3つの家族の出会い、そして子供たちの運命的な繋がりを描いた心温まるエピソードでした。李海潮(ドゥー・ソンイエン)の温厚な人柄、李尖尖の天真爛漫さ、凌霄の心に抱えた影、そして賀梅(ホー・メイ)の苦労など、それぞれのキャラクターが丁寧に描かれており、今後の展開が非常に気になります。

特に印象的だったのは、李尖尖の無邪気さが、周りの大人たちの心を優しく溶かしていく様子です。お見合いの席で怒って逃げ出したり、賀子秋(ハー・ズーチウ)に水鉄砲を向けたりする子供らしい一面を見せる一方で、凌霄の心の傷に寄り添い、純粋な言葉で慰める姿は、胸を打たれました。また、李海潮(ドゥー・ソンイエン)の深い愛情と、どんな困難にも前向きに立ち向かう姿も、視聴者に温かい感動を与えてくれます。

つづく