『家族の名において』第40話 あらすじ/ネタバレ
重苦しい空気に包まれたある日、凌霄(ソン・ウェイロン)の母である陳婷(チェン・ティン)は、秦美央(チン・メイヨー)の問い詰めに対し正面から答えることなく、悲劇的な過去を語って同情を誘おうとする。秦美央(チン・メイヨー)は苛立ちを隠せず、陳婷(チェン・ティン)の話を遮ってしまう。凌霄(ソン・ウェイロン)は秦美央(チン・メイヨー)を宥めようとするが、秦美央(チン・メイヨー)は凌霄(ソン・ウェイロン)も内心では自分に賛同していると思い込む。
緊張が高まる中、李尖尖(リー・ジェンジェン)は陳婷(チェン・ティン)のために選んだ特産品を持って家に帰ってくる。異様な雰囲気を感じた李尖尖(リー・ジェンジェン)はそっと退出しようとするが、凌霄(ソン・ウェイロン)が突然李尖尖(リー・ジェンジェン)にキスをしたことで状況は一変する。この光景に、全員が驚愕する。
陳婷(チェン・ティン)は結局、一人去ることを決意し、帰国して定住することを宣言する。そして、凌霄(ソン・ウェイロン)が会いたくなければ二度と会わないと言い残して去っていく。混乱した凌霄(ソン・ウェイロン)は李尖尖(リー・ジェンジェン)に慰めを求める。一方、家の中の雰囲気に耐えられなくなった秦美央(チン・メイヨー)も賭けのように家を出て行き、凌霄(ソン・ウェイロン)の電話にも応じない。
夜になり、一人街をさまよう秦美央(チン・メイヨー)は、ホテルに行こうとするが、陳婷(チェン・ティン)に身分証を奪われていたため入ることができない。さらに、酔っ払いに絡まれてしまうが、ちょうど通りかかった賀子秋(ハー・ズーチウ)に助けられ、李尖尖(リー・ジェンジェン)の家まで送られる。李尖尖(リー・ジェンジェン)は秦美央(チン・メイヨー)を快く受け入れ、自分と斉明月(チー・ミンユエ)で一部屋を共有する。
翌日、秦美央(チン・メイヨー)は週末までにはシンガポールに帰国するつもりだと話す。しかし、凌霄(ソン・ウェイロン)は彼女の安全を心配し、仮対して予約していた飛行機のチケットをキャンセルしてしまう。秦美央(チン・メイヨー)は不満を漏らすものの、李尖尖(リー・ジェンジェン)の提案で、賀子秋(ハー・ズーチウ)と一緒にカフェで時間を過ごすことにする。凌霄(ソン・ウェイロン)と李尖尖(リー・ジェンジェン)は、賀子秋(ハー・ズーチウ)に秦美央(チン・メイヨー)の面倒を任せる。
一方、陳婷(チェン・ティン)が帰国して定住することを知った凌和平(リン・ハーピン)は、陳婷(チェン・ティン)に会いに行く。凌霄(ソン・ウェイロン)が最近不安定で眠れないこと、そして李尖尖(リー・ジェンジェン)が凌霄(ソン・ウェイロン)を支えていることを伝える。そして、凌霄(ソン・ウェイロン)のために李尖尖(リー・ジェンジェン)を受け入れてほしいと陳婷(チェン・ティン)に懇願する。陳婷(チェン・ティン)は李尖尖(リー・ジェンジェン)に対する偏見を直接否定はしなかったが、凌霄の病状を聞いて深く仮省し、考え込む。
昼食後、凌和平(リン・ハーピン)は再び凌霄に会い、陳婷(チェン・ティン)の帰国を気にする必要はないと説得する。陳婷(チェン・ティン)は親戚に面倒を見てもらえるため、凌霄の負担も減るだろうと話す。
その頃、賀子秋(ハー・ズーチウ)のカフェには意外な客が訪れる。それは、賀子秋(ハー・ズーチウ)の母である賀梅(ホー・メイ)だった。二人は時間と共に薄れてきたわだかまりを解きほぐし、冬冬(ドン・ドン)のことやお互いの近況を語り合う。賀梅(ホー・メイ)は帰る前に、賀子秋(ハー・ズーチウ)に特別な化粧鏡をプレゼントする。中には、二人が子供の頃の写真が隠されており、賀子秋(ハー・ズーチウ)は温かい気持ちと感慨深さに包まれる。
夜になり、李尖尖(リー・ジェンジェン)は麺屋に戻り、家族と夕食を共にする。彼女は、父である李海潮(リー・ハイチャオ)と賀梅(ホー・メイ)の微妙な関係に気づき、ユーモアを交えながら父が伴侶を探すことを応援する。夕食後、凌和平(リン・ハーピン)は李尖尖に声をかけ、陳婷(チェン・ティン)と秦美央(チン・メイヨー)の態度に傷つかないようにと慰め、自分が彼女の強い味方になると約束する。
幸せな気持ちで家路につく李尖尖を、凌霄がバス停で待っていた。二人は手をつないで家に向かって歩きながら、お互いの日常を語り合い、凌霄の気分も軽やかになっていく。しかし、家に著くとすぐに、小さな「リモコン争奪戦」が始まる。唐灿(タン・ツァン)が秦美央(チン・メイヨー)の行動について李尖尖に文句を言っていたのだ。凌霄はすぐに介入し、賀子秋(ハー・ズーチウ)と相談した結果、翌日も秦美央を賀子秋(ハー・ズーチウ)に預けることに決める。ただし、その条件は指示に従うこと。この小さな出来事は、家族に少しばかりの安らぎをもたらすのであった。
第40話の感想
第40話は、家族の複雑な関係が浮き彫りになる回だった。陳婷の帰国と、秦美央と凌霄の確執が大きなポイントとなった。
陳婷は、自分の悲劇的な過去を語って同情を誘おうとするが、秦美央はそれを拒絶する。凌霄は秦美央を宥めようとするが、秦美央は凌霄も内心では自分に賛同していると思い込む。このシーンは、家族のコミュニケーションの難しさを示している。
陳婷は結局、一人去ることを決意する。凌霄の混乱と、秦美央の苛立ちが伝わってくるシーンだった。
つづく