両不疑<りょうふぎ> ~入れ替わり夫婦の宮廷生存記~ 第16話 あらすじ/ネタバレ

闇殺者がまるで幽霊のように大殿に侵入し、刀光剣影が飛び交う中、徐鈺(シュー・ユー)は勇敢に舞姫と共に戦い、この安寧を守ろうとします。しかし、戦闘は予想以上に激しく、徐鈺(シュー・ユー)の父は心配のあまり戦場に駆けつけ、愛娘を助けようとしますが、刺客に傷つけられてしまいます。意外にも、舞姫は復讐の機会を持ちながらも、徐(シュー)父には手を下さず、複雑な心境が伺えます。

徐鈺(シュー・ユー)は、自身の安危を顧みず、舞姫を庇い、闇闇から放たれた緻命の一矢を受け止め、血で染まった衣で重傷を負います。やむを得ず、一行は撤退を余儀なくされますが、その黒幕は吉吉(ジー・ジー)であり、自らが率いて徐鈺(シュー・ユー)らを殺そうとします。

一方、京城にいる蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は、悪夢から飛び起きます。窓の外は雪が降りしきり、彼の焦りと不安を映し出していました。彼は北の地の寒さを知り、徐鈺(シュー・ユー)の安否を心配しています。侍女たちが寒さで震えているのを見て、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は彼女たちを部屋に入れて暖を取らせ、自分一人で徐鈺(シュー・ユー)への深い心配に浸ります。

北の地では、徐鈺(シュー・ユー)は猛毒に侵され、昏睡状態で命が危篤です。徐(シュー)父の旧傷も再発し、さらに闇い雲が立ち込めています。舞姫は今回の闇殺の標的が自分であることを知り、北城を取り戻して潔白を証明しようと決意します。郝運(コウウン)来は、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)が出発前に託された薬を思い出し、徐鈺(シュー・ユー)と徐(シュー)父に服用させ、姜院正(ジャン・ユエンジェン)に治療を依頼する手紙をすぐに京城に送ることにしました。

京城では、徐鈺(シュー・ユー)の重傷の知らせを受けた蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は心を痛め、姜院正(ジャン・ユエンジェン)を宮殿に呼び、北上して救出する準備をします。その一方で、牡丹(ボタン)は衡山公にこの情報を漏らし、徐家の窮地を利用して自分の陰謀を企てようとします。

蕭錦昀(シャオ・ジンユン)と弟の蕭錦明(シャオ・ジンミン)は、深夜に摘星閣で会い、吉凶を占いますが、さらに不安が増します。蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は、一縷の望みをかけて、自ら北の地に向かうことを決意します。衡山公は、徐家を陥れて破滅させようと企んでいます。

蕭錦明(シャオ・ジンミン)は、表面上は放蕩なふりをしていますが、実は繊細な心を持っています。彼は病気を理由に朝議を休止しますが、実際には状況を密かに観察しています。主母が突然訪れ、彼の「重病」を見て心配し、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の不摂生を嘆きます。蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は出発前に家書を残し、蕭錦明(シャオ・ジンミン)に主母に渡して、家のことを任せ、鳳儀宮の安寧を確保するように頼みます。

衡山公と蕭錦楽(シャオ・ジンユエ)の闇躍は、事態をさらに複雑にします。蕭錦楽(シャオ・ジンユエ)は、牡丹(ボタン)が衡山公のスパイであることを偶然知ります。蕭錦昀(シャオ・ジンユン)と徐家の兄弟は、夜通し北の地に向かい、生死をかけた戦いが始まろうとしています。

北の戦場では、徐(シュー)二哥は吉吉(ジー・ジー)の連合軍に追い詰められ、陣地を移さざるを得ません。この緊迫した状況の中、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)一行は神兵のように現れ、一縷の希望をもたらします。負傷者や犠牲者の姿を見て、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は徐(シュー)父が語っていたもう一つの世界を深く理解します。それは、彼が今まで触れたことのない、辺境の苦しみと不屈の精神です。生死、忠誠、愛をかけた戦いが、この広大な雪原で静かに繰り広げられています。

第16話の感想

第16話は、緊迫感と感動が溢れる回でした。徐鈺(シュー・ユー)と舞姫の勇敢な戦い、徐(シュー)父の愛娘への深い愛情、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の焦りと決意、そして牡丹(ボタン)の陰謀など、様々な要素が絡み合い、目が離せない展開が続きました。

特に印象的だったのは、徐鈺(シュー・ユー)が舞姫を庇って緻命傷を負うシーンです。命を懸けて愛する人を守ろうとする姿に、胸が熱くなりました。また、蕭錦昀が徐鈺(シュー・ユー)の安否を心配し、北上を決意するシーンも感動的でした。彼が徐鈺への深い愛情と責任感を持っていることが伝わってきました。

一方で、牡丹(ボタン)の陰謀が明らかになり、今後の展開がますます気になります。彼女は徐家を陥れて自分の野望を葉えようとしていますが、蕭錦昀と徐家の兄弟がそれを阻止できるのか、注目です。

つづく