両不疑 ~入れ替わり夫婦の宮廷生存記~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

夜が深まり、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は吉吉(ジー・ジー)の厳しい質問に落ち著いて答えていました。彼女は長い髪を解き放ち、決意に満ちた眼差しで吉吉(ジー・ジー)を見つめます。衡山公の妾として生まれた娘として、今まで父親に認められなかったことを知った彼女は、一か八か勝負に出ることを決意したのです。

一方、徐鈺(シュー・ユー)は夢から飛び起き、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の計画を知り、すぐさま駆けつけたいと焦る気持ちを抑えられませんでしたが、冷静な姜院正(ジャン・ユエンジェン)に説得され、今は冷静に対処するよう諭されます。

蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は衡山公の娘を名乗り、身分は低いながらも、大きな誌を抱いていました。彼女は今回、使節団に同行することで、吉吉(ジー・ジー)を説得し、父親から注目と承認を得ることを目指していたのです。吉吉(ジー・ジー)は彼女の勇気と決意に心を動かされ、彼女を信じ、この「謎の女性」についてさらに知るために、夜通し語り合うことを提案します。

交渉が進む中、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)が立ち去ろうとした瞬間、吉吉(ジー・ジー)は突然彼女の手に触れ、まるで未来の知己を見つけたかのように軽くキスをしました。蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は内心嫌悪感を抱きながらも、なんとかその場を脱します。しかし、吉吉(ジー・ジー)の感情は急変し、彼女を連れ戻すよう命じると同時に、使者を衡山公に派遣し、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の身分が真偽に関わらず、自分たちの計画にとって重要な存在であることを示唆します。

その頃、徐(シュー)父と忽娜(フナ)は好機と見て兵を率いて奇襲を仕掛け、殿内は混乱に陥ります。吉吉(ジー・ジー)は絶望の中で必死に抵抗し、形勢を逆転させようとします。激しい戦いの末、吉吉(ジー・ジー)の兵士は次々と倒され、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)も甲冑を身にまとった徐鈺(シュー・ユー)と再会を果たします。二人は固く抱き合い、その瞬間、互いの温もりと力が最高潮に達します。

一方、忽娜(フナ)は剣を手に大殿に現れ、吉吉(ジー・ジー)と直接対峙します。吉吉(ジー・ジー)は忽娜(フナ)に憎しみを抱き、彼女が自分からすべてを奪ったと考えていました。しかし、真実は見た目ほど残酷ではありませんでした。忽娜(フナ)は父親の死が吉吉(ジー・ジー)の毒計によって引き起こされたことを知ります。吉吉(ジー・ジー)はいつものように責任を逃れようとしますが、父親が自分への深い愛情を持っていたことに気づいていませんでした。最終的に、義父の怒りの一撃によって、吉吉の命は絶たれます。

戦いが終わった後、徐鈺(シュー・ユー)と蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は北境の美しい景色の中を歩きながら、静かな時間を過ごします。徐鈺(シュー・ユー)は昏睡状態に陥っていたものの、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の冒険についてはすべて知っており、その無力感に心を痛めていました。しかし、すべての陰りが消え去り、二人はより一層強い絆で結ばれます。

衡山公は吉吉の敗北の知らせに激怒し、バルの失踪は秘密が暴かれるのではないかと不安に駆られます。一方、バルは蕭錦明(シャオ・ジンミン)と許悠然(シュー・ヨウラン)に捕らえられ、尋問を受けても頑なに口を閉ざします。裴心竹(ペイ・シンジュク)は蕭錦昀(シャオ・ジンユン)の行方がわからないという新しい情報をもたらしますが、主母は疑念を抱きながらも、自ら確認することにします。しかし、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)はすでに密かに戻っており、彼女の帰還は皆を驚かせ、安心させます。

忽娜(フナ)は女王の座に返り咲き、約束通り、北境に新たな平和が訪れます。徐鈺(シュー・ユー)は軍を率いて凱旋し、主母は息子が無事に帰還したことに喜びを隠せません。裴心竹(ペイ・シンジュク)は徐鈺(シュー・ユー)に近づこうとしますが、蕭錦昀(シャオ・ジンユン)は黙ってそばで見ており、徐鈺(シュー・ユー)への想いを胸に秘めています。徐鈺(シュー・ユー)は北境から持ち帰った贈り物を持って蕭錦昀のもとを訪れ、二人は言葉にせずとも、心のわだかまりが少しずつ解けていきます。蕭錦昀は、徐鈺(シュー・ユー)が北境で自分を誤解していたのは、すべて自分への気遣いと愛情からだったことを理解します。彼女は身体が元に戻る日を待ち望み、徐鈺(シュー・ユー)に自分の真意を伝えることを決意します。

第18話の感想

第18話は、緊迫感と感動が入り混じった、見応えのあるエピソードでした。蕭錦昀の決意と勇気、吉吉の複雑な感情、徐鈺(シュー・ユー)の葛藤と愛情など、登場人物たちの内面が深く描かれており、物語にぐっと引き込まれました。

特に印象に残ったのは、蕭錦昀と吉吉の対峙シーンです。蕭錦昀は、吉吉の鋭い質問に動じることなく、堂々と自分の考えを述べていました。彼女の強い意誌と覚悟が伝わってくるような、力強い演技でした。一方、吉吉は蕭錦昀の言葉に心を動かされながらも、疑念を拭い去ることができませんでした。彼女の複雑な感情が表情や仕草から伝わってくる、素晴らしい演技でした。

つづく