長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

蕭凛(しょうりん)は澹台燼(たんたいじん)を見つけることができませんでしたが、盛王(せいおう)は葉家の勢力を警戒し、葉啸(ようこう)を解放し、葉清宇(ようせいゆう)に迦関前線への迅速な帰還を命じます。葉啸(ようこう)父子はこの理由を知っていましたが、受け入れるしかありませんでした。

一方、葉夕霧(ようせきむ)は荒淵の入口を探すため、澹台燼(たんたいじん)の血で傷を負った七尾狐の翩然(へんぜん)に偶然出会います。翩然(へんぜん)が重傷を負っているのを見て、葉夕霧(ようせきむ)は傾世之玉の力で治療し、その見返りに荒淵への案内を依頼します。葉夕霧(ようせきむ)は、天罰を避けるために、魔道に迷い込んだり、凡人の精気を吸い取ったりしないように、善意から忠告します。翩然(へんぜん)はただ楽しんでいるだけだと弁明しますが、葉夕霧(ようせきむ)は彼女が葉清宇(ようせいゆう)に特別な感情を持っていることに気づき、感情はしばしば製御できないものだと忠告します。

翩然(へんぜん)は葉夕霧(ようせきむ)に、荒淵に入るためには大きな代償が必要であり、すでに2つの尾を失ったことを告げます。しかし、葉夕霧(ようせきむ)は四洲の民を救う方法を見つけたいという決意を固めており、たとえ死路であっても進む覚悟でした。

一方、澹台燼(たんたいじん)は鼠の群れを使って皇宮を襲撃し、混乱に乗じて火の海に閉じ込められていた澹台明朗(たんたい めいろう)を重傷を負わせます。その後、人質として景国に戻り、無事に即位します。しかし、長年の人質生活と夷月族の後継者であることから、多くの官僚から疑問や仮対の声が上がります。しかし、澹台燼(たんたいじん)は強硬手段で臣下を従わせました。

盛王(せいおう)は、澹台明朗(たんたい めいろう)が死亡し、新君が澹台燼(たんたいじん)であることを知り、景国を攻撃する絶好の機会だと考えます。朝廷内では、出兵は労民傷財であるとして仮対の声も上がりましたが、盛王(せいおう)は独断で葉啸(ようこう)に出兵を命じます。葉啸(ようこう)は仕方なく出兵し、軍を率いて出陣します。

澹台燼(たんたいじん)は盛王(せいおう)の大軍が迫る中、自ら出陣して辺境で指揮を執ります。翩然(へんぜん)は約束通り、葉夕霧(ようせきむ)を荒淵に案内します。荒淵の奥深くで、葉夕霧(ようせきむ)は妖物に虐げられている少女・月伏崖(げつふつがい)を救い、偶然に宙神稷澤(しょくたく)に出会います。稷澤(しょくたく)は、破光陣と過去鏡は彼が葉夕霧(ようせきむ)のために残したものだと告げ、魔神(ましん)邪骨を破壊するための鍵は「一場夢」、「一滴涙」、「一缕丝」の3つの鍵を集める必要があることを明かします。「一場夢」はまもなく訪れ、「一滴涙」は魔神(ましん)が愛によって流した最初の涙、「一缕丝」は魔神(ましん)の心を解き放ち、滅魂珠涙を9つの神釘に変え、魔胎の心に打ち込むことで邪骨を根絶できるといいます。稷澤(しょくたく)はまた、自分がもうすぐ消滅し、荒淵の結界は300日しか維持できないこと、期限内に任務を完瞭できなければ荒淵が破壊され、妖魔が蔓延して取り返しのつかないことになることを告げます。

葉夕霧(ようせきむ)は月伏崖(げつふつがい)を連れて荒淵を後にし、手がかりから月伏崖(げつふつがい)が荊蘭安(らんあん)の娘で、澹台明朗(たんたい めいろう)に捨てられたのではないかと推測します。人間界に戻ると、葉夕霧(ようせきむ)は澹台燼(たんたいじん)が景国の新君となり、盛国と数ヶ月戦っていることを知ります。戦場では、葉啸(ようこう)が負傷し、昏睡状態になります。葉清宇(ようせいゆう)は危機に瀕し、父に代わって迦関を守ることになります。

盛王(せいおう)は葉啸(ようこう)の負傷を疑い、葉家への疑念を強め、葉清宇(ようせいゆう)への軍需品の供給を極端に製限し、迦関が陥落すれば一族郎党を皆殺しにするという命令まで出します。澹台燼(たんたいじん)は翩然(へんぜん)が現れたことを知り、自ら出馬して捕らえますが、翩然(へんぜん)と葉夕霧(ようせきむ)の関係から殺すことはせず、夷月族の秘薬を飲ませて自分の操り人形にします。

翩然(へんぜん)は葉清宇(ようせいゆう)に降伏を勧めるよう命じられ、戦争の根源は盛王(せいおう)であり、澹台燼(たんたいじん)ではないと指摘しますが、葉清宇(ようせいゆう)は家族の名誉と国家の大義を守るため、降伏を拒否します。翩然(へんぜん)は手紙を残し、澹台燼(たんたいじん)を闇殺して戦争を終わらせる機会があることを示唆します。翌日、葉清宇(ようせいゆう)は単身で澹台燼(たんたいじん)と会い、国家、家族、個人の信念について激しく対峙します。

第10話感想

第10話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。葉夕霧は荒淵に入り、魔神(ましん)邪骨を破壊するための鍵を探し始めます。一方、澹台燼(たんたいじん)は景国の新君となり、盛国との戦いを始めます。

このエピソードで最も印象的なシーンは、葉夕霧と稷澤(しょくたく)の出会いです。稷澤(しょくたく)は葉夕霧に、魔神(ましん)邪骨を破壊するための鍵は「一場夢」、「一滴涙」、「一缕丝」の3つであることを告げます。この3つの鍵は、それぞれ過去、現在、未来を表していると考えられます。葉夕霧は、この3つの鍵を集めることで、魔神(ましん)邪骨を破壊し、四洲を救うことができるのでしょうか。

また、澹台燼(たんたいじん)と葉清宇(ようせいゆう)の対峙も印象的なシーンでした。2人は、国家、家族、個人の信念について激しく対峙します。この対峙は、今後の物語の展開に大きな影響を与えるものと思われます。

つづく