長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

城頭での決断

城壁に立つ澹台燼(たんたいじん)は、葉清宇(ようせいゆう)にこう告げます。「葉家が安逸に浸り、無能な者が好き勝手すれば、民衆はいつになったら安寧を得られるのか?二国の争いは、武力だけでは解決できない。慈悲の心を持つ葉清宇(ようせいゆう)が暴君に利用されるのは、民衆にとって不幸なことだ。」

葉清宇(ようせいゆう)は、かつて天下統一を目指し、戦乱のない世を夢見たことを思い出し、澹台燼(たんたいじん)の言葉に心を揺さぶられます。そして、大局を考え、景国に降伏することを決意します。

景国への投降

葉清宇(ようせいゆう)が城門を開くと、澹台燼(たんたいじん)は彼に盛王(せいおう)が疑心闇鬼であり、葉家を危険にさらす恐れがあると告げます。そして、すでに盛都から葉家の家族を景国に迎える手配をしていることを明かします。葉清宇(ようせいゆう)は感謝し、澹台燼(たんたいじん)への忠誠を誓います。

葉夕霧(ようせきむ)の決意

一方、葉夕霧(ようせきむ)は月扶涯の未来を案じ、岳涯(がくがい)と改名させ、法術を学んで身を守るための紹介状を残します。しかし、盛王(せいおう)は葉家の失踪を知り激怒し、追殺を命じます。蕭凛(しょうりん)は盛王(せいおう)に領土奪還を進言しますが、逆に疑いをかけられてしまいます。蕭凛(しょうりん)は仕方なく出徴を命じられ、出発前に盛王(せいおう)に葉氷裳(ようひょうしょう)の命を助けるよう懇願します。

戦場への出発

葉氷裳(ようひょうしょう)は死罪を免れたものの、民衆から唾棄されます。彼女は盛都に一人残ることを望まず、蕭凛(しょうりん)に戦場への同行を懇願します。蕭凛(しょうりん)は躊躇しますが、愛する人を置いていくことができず、一緒に戦場に向かうことを決意します。龐宜之(ほうぎし)も蕭凛(しょうりん)の決意を知り、同行することを決めます。

大妖の覚醒

澹台燼(たんたいじん)は、墨河で眠る大妖を目覚めさせようとします。それを知った葉夕霧(ようせきむ)は、大妖の覚醒を阻止するため、澹台燼(たんたいじん)のもとへ向かいます。墨河の水が開き、大妖が現れようとしたその時、葉夕霧(ようせきむ)は澹台燼(たんたいじん)に捕らえられてしまいます。蕭凛(しょうりん)と龐宜之(ほうぎし)が駆けつけ、三つ巴の対峙となります。

般若浮生夢境

澹台燼(たんたいじん)は、大妖の影響を受けていることを疑う葉夕霧(ようせきむ)に、大婚式での血鴉事件の真相を明かし、蕭凛(しょうりん)に私怨はないと告げます。しかし、二人は立場が違い、共闘することはできません。澹台燼(たんたいじん)は攻撃を命じ、葉夕霧(ようせきむ)は夢境に足を踏み入れます。その後、澹台燼(たんたいじん)、蕭凛(しょうりん)、そして誤って水に落ちた葉氷裳(ようひょうしょう)も夢境に引き込まれます。

般若浮生夢境の中では、墨河蚌族の公主・桑酒(そうしゅ)が仙魔大戦を目の当たりにし、戦神・冥夜(めいや)に憧れと恋心を抱きます。彼女は偶然、冥夜(めいや)が落とした鱗片を見つけ、宝物のように大切にします。家族の長老から冥夜(めいや)の身世と使命を聞いた桑酒(そうしゅ)は、仙となって冥夜(めいや)を守る決意を固めます。冥夜(めいや)と天歓の複雑な恋愛模様も、この物語に波乱と無奈さを加えます。

夢が深まるにつれて、彼らはどのように心の葛藤と外からの挑戦に立ち向かうのでしょうか?すべてはこれから明らかになります。

第11話の感想

第11話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。葉清宇(ようせいゆう)は景国に降伏し、澹台燼(たんたいじん)はついに大妖を目覚めさせようとします。一方、葉夕霧(ようせきむ)はそれを阻止するために奔走します。

葉清宇(ようせいゆう)は、天下統一を目指しながらも、暴君に利用されることに葛藤を抱いていました。最終的には、民衆の安寧を最優先に考え、降伏という苦渋の決断を下します。彼の葛藤と決断は、視聴者に強い印象を残すものでした。

澹台燼(たんたいじん)は、大妖の力を利用して天下統一を目指す冷酷な人物として描かれています。しかし、大婚式の血鴉事件の真相を明かし、蕭凛(しょうりん)に私怨はないと告げるシーンでは、彼の複雑な内面が垣間見えました。

葉夕霧(ようせきむ)は、大妖の覚醒を阻止するために奔走する勇敢な女性として描かれています。彼女は、澹台燼(たんたいじん)と蕭凛(しょうりん)の対峙に割って入り、夢境に足を踏み入れるという大胆な行動に出ます。彼女の決意と行動力は、視聴者を魅瞭するものでした。

つづく