長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第18話 あらすじ/ネタバレ

葉氷裳(ようひょうしょう)は般若浮生夢から目覚めると、複雑な気持ちに包まれた。夢の中の言葉は、身分、嫉妬、愛について彼女に語りかけていた。庶子として、彼女は葉夕霧(ようせきむ)の嫡出の身分に嫉妬し、男の愛を得るために他人の情絲を利用することも厭わなかった。しかし、夢は彼女に考えさせた。蕭凛(しょうりん)の愛は純粋なものなのか、彼女は天歡(てんかん)のように堕落すべきなのか、それとも自分らしくあり続けるべきなのか。葉氷裳(ようひょうしょう)は、自分は天歡(てんかん)とは違う、自分の未来は自分で切り開くと決意した。

一方、桑酒(そうしゅ)は別の世界で物語を紡いでいた。彼女は騰蛇一族の仙髓を犠牲にして傾世の玉を作り出し、亡くなった父兄を復活させようとした。しかし、その行為は天道を怒らせ、滅神紫雷を引き起こした。冥夜(めいや)は駆けつけ、桑酒(そうしゅ)に邪物の使用を止めようとしたが、桑酒(そうしゅ)は決意を固めていた。剣呑な状況の中、冥夜(めいや)は怪我を負いながらも桑酒(そうしゅ)に近づき、彼女を拘束し、天に逆らうことの代償を告げた。桑酒(そうしゅ)は納得できなかったが、運命の罰から逃れることはできないことを悟った。

その時、冥夜(めいや)は身を挺して桑酒(そうしゅ)に代わって雷刑を受け、自分の神髓と引き換えに桑酒(そうしゅ)の魔骨を取り除き、彼女の罪を軽減することを約束した。彼は深い愛情を込めて、桑酒(そうしゅ)への後悔と愛を伝え、来世では平凡な生活を共に過ごしたいと願った。しかし、桑酒(そうしゅ)は後戻りできないことを悟っていた。彼女の肉体は既に消滅し、残されたのは憎しみと魔体だけだった。魂が消えゆく瞬間、彼女は冥夜(めいや)に無限の悔恨と決意を残した。

桑酒(そうしゅ)の死と共に、般若浮生夢も終わりを告げた。蕭凛(しょうりん)たちはその隙をついて脱出し、龐宜之(ほうぎし)は蛟龍涅槃の秘密を明かした。葉夕霧(ようせきむ)は夢から覚め、滅魂珠の涙を流しながら、未来への希望に満ちていた。稷澤(しょくたく)の予言を成就させるには、最後の鍵である一縷の絲、つまり澹台燼(たんたいじん)への愛が必要だと悟ったのだ。

そこで、葉夕霧(ようせきむ)は景国に戻り、澹台燼(たんたいじん)を探すことにした。澹台燼(たんたいじん)も夢から覚め、葉夕霧(ようせきむ)への想いが複雑になっていた。彼は葉夕霧(ようせきむ)の優しさと気遣いを懐かしみながらも、彼女の真心は信じられなかった。葉夕霧(ようせきむ)の積極的なアプローチに、澹台燼(たんたいじん)は戸惑いながらも、徐々に彼女に惹かれていった。彼は葉夕霧(ようせきむ)を御前侍女に任命し、二人は日常の交流を通して理解を深めていった。

一方、蕭凛(しょうりん)は夢から新たな悟りを得て、葉氷裳(ようひょうしょう)をこれ以上傷つけないように守ることを決意した。葉氷裳(ようひょうしょう)は蕭凛(しょうりん)の愛を疑い、自分の幸せは男性に頼るのではなく、自分で勝ち取るべきだと考えた。

第18話感想

第18話では、葉氷裳(ようひょうしょう)、桑酒(そうしゅ)、蕭凛(しょうりん)、葉夕霧(ようせきむ)、澹台燼(たんたいじん)それぞれのキャラクターが大きく変化しました。葉氷裳(ようひょうしょう)は夢を通して自分の過ちに気づき、蕭凛(しょうりん)への愛に疑問を持ち始めました。桑酒(そうしゅ)は命を犠牲にしてでも父兄を復活させようとする強い意誌を見せ、冥夜(めいや)との切ない別れを経験しました。蕭凛(しょうりん)は葉氷裳(ようひょうしょう)を守ることを決意し、葉夕霧(ようせきむ)は澹台燼(たんたいじん)への愛を貫くことを決意しました。澹台燼(たんたいじん)は葉夕霧(ようせきむ)への複雑な想いを抱えながらも、徐々に彼女に惹かれていきました。

この回では、愛と運命、そして自己実現というテーマが深く掘り下げられました。葉氷裳(ようひょうしょう)は、蕭凛(しょうりん)への愛に執著することで自分を見失っていたことに気づき、自分の幸せは自分で勝ち取るべきだと決意しました。桑酒は、父兄への愛のために命を犠牲にするという過ちを犯しましたが、その強い意誌は感動的でした。蕭凛(しょうりん)は、葉氷裳(ようひょうしょう)への愛を貫くことで自分の使命を果たそうと決意しました。葉夕霧(ようせきむ)は、澹台燼(たんたいじん)への愛を貫くことで、自分の運命を切り開こうと決意しました。澹台燼(たんたいじん)は、葉夕霧(ようせきむ)への複雑な想いを抱えながらも、徐々に彼女に惹かれていきました。

つづく