長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

長旅の疲れがついに葉夕霧(ようせきむ)を襲い、彼女は道端に倒れてしまう。しかし、澹台燼(たんたいじん)が及時に現れ、皇宮へ連れ戻してくれる。澹台燼(たんたいじん)は彼女のベッドのそばでずっと見守り、葉夕霧(ようせきむ)が目を覚ますのを待つ。

目を覚ました葉夕霧(ようせきむ)を見つめ、澹台燼(たんたいじん)は優しく約束する。彼女が何を望むのであれ、葉えてあげると。すると、葉夕霧(ようせきむ)は驚くべき要求を口にする。澹台燼(たんたいじん)に自分を妻に迎えてほしいと。澹台燼(たんたいじん)は迷うことなく、その願いを承諾する。

しかし、葉夕霧(ようせきむ)の変化は弟の葉清宇(ようせいゆう)を困惑と不安に陥れる。彼は姉が戻ってきてから様子がおかしいことに気づき、祖母を弔うため実家への帰省を拒否していることに疑問を抱く。澹台燼(たんたいじん)は葉清宇(ようせいゆう)に、葉夕霧(ようせきむ)の前で悲しい出来事を口にしないよう頼む。彼は葉夕霧(ようせきむ)の蕭凛(しょうりん)に対する深い愛情と、祖母を亡くした悲しみが彼女に大きな打撃を与えていることを知っているからだ。葉夕霧(ようせきむ)を守るため、澹台燼(たんたいじん)は葉清宇(ようせいゆう)に、葉夕霧(ようせきむ)の名前を家係図から消すよう提案する。葉家との縁を切るためだ。

結婚式は3日後に予定されている。葉夕霧(ようせきむ)は葉家からの訪問、葉澤宇(よう たくう)や葉清宇(ようせいゆう)からの度重なる来訪を頑なに拒否する。彼女の冷たい態度に、家族は困惑と心を痛める。ついに結婚式の日が訪れ、葉夕霧(ようせきむ)は豪華な花嫁衣装を身にまとい、ゆっくりと澹台燼(たんたいじん)のもとへ歩み寄る。目の前にいる美しい花嫁の姿に、澹台燼(たんたいじん)は喜びを隠せない。彼は葉夕霧(ようせきむ)と永遠に連れ添うため、自らの手で並蒂蓮の花を刺繍した赤い頭巾を準備していた。結婚式は厳粛かつ喜ばしい雰囲気の中で執り行われ、澹台燼(たんたいじん)の心は満足と幸福で満たされる。

しかし、新婚の夜に予期せぬ事態が発生する。葉夕霧は澹台燼(たんたいじん)が油断している隙に、傾世の玉の力を利用して彼を支配し、9本の噬魂釘を彼の心臓に打ち込む。彼女は自分が戻ってきた本当の目的は澹台燼(たんたいじん)を殺すためであり、それまでの甘い言葉はすべて嘘だったと告白する。彼女は彼を心から愛したことは一度もないと。最初の6本の噬魂釘は無事に打ち込まれたが、最後の3本は護心麟によって阻まれ、砕け散ってしまう。砕けた噬魂釘と澹台燼(たんたいじん)の苦悶の表情を見て、葉夕霧は絶望と怒りに駆られる。

傾世の玉の力を使いすぎた葉夕霧は仮噬を受け、視力を失い始める。さらに、任務に失敗し、魔神(ましん)降臨を阻止できなかったという現実が彼女を苦しめる。真実を知った葉清宇(ようせいゆう)は、家族と共に責任を負い、葉夕霧を救出することを決意する。一方、重傷を負った澹台燼(たんたいじん)は噬魂釘を抜こうとはしない。彼は自分が余命幾ばくもないことを理解しているが、葉夕霧への憎しみと感情の葛藤を手放すことはできない。

牢獄の中で、葉夕霧と澹台燼(たんたいじん)は最後の会話を交わす。彼女はかつて自分が彼の闇の中の光になりたいと願っていたが、結局は失望したことを打ち明ける。澹台燼(たんたいじん)もまた、自分が愚かだったことを認め、噬魂釘に刺されるまで気づかなかったと告白する。葉夕霧は澹台燼(たんたいじん)を怒らせて、自分を殺させようとするが、それは葉わない。澹台燼(たんたいじん)は彼女を生き続けさせ、自分の憎しみと苦しみを背負わせ続けることを選ぶ。

その頃、葉氷裳(ようひょうしょう)が牢獄を訪れ、緊張が高まる。彼女は葉夕霧に対する嫉妬と憎しみを隠そうとせず、澹台燼(たんたいじん)と祖母を毒殺した罪を告白する。葉夕霧が瀕死の状態に陥ったとき、翩然(へんぜん)と葉清宇(ようせいゆう)が駆けつけ、彼女を救い出す。しかし、この真実と変化は、すべての人々を深い悲しみと迷いの中に陥れてしまう。

第26話感想

第26話は、衝撃的な展開と複雑な感情が交錯する、忘れられないエピソードでした。葉夕霧の豹変ぶりには驚きを隠せませんでしたが、彼女の背負ってきた苦しみや葛藤を知るにつれ、同情を禁じ得ませんでした。澹台燼(たんたいじん)の葉夕霧への深い愛情と、彼女を救いたいという強い意誌にも胸を打たれました。

しかし、葉夕霧が澹台燼(たんたいじん)を殺そうとした事実は、二人の関係に大きな傷跡を残しました。澹台燼(たんたいじん)の葉夕霧への憎しみと、葉夕霧の絶望と苦しみは、見ていて心が痛みました。

葉氷裳(ようひょうしょう)の登場は、物語にさらなる波紋を広げました。彼女の葉夕霧に対する嫉妬と憎しみは、彼女の行動の原動力となっています。葉夕霧が瀕死の状態に陥ったとき、葉清宇(ようせいゆう)が駆けつけて彼女を救い出したのは感動的な場面でした。

つづく