長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第3話 あらすじ/ネタバレ

黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)への監視を強める

黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)の奇行について春桃(しゅんとう)に注意を促し、特に彼の「神懸かり」と呼ばれる不思議な行動について報告するよう命じます。しかし、府中の下人たちは澹台燼(たんたいじん)が動物と会話できると噂しており、黎蘇蘇(りすす)はそれを単なる噂話として気にしていませんでした。

黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)の過去を気にかける

黎蘇蘇(りすす)は、澹台燼(たんたいじん)の悲劇的な生い立ちに興味を持ち、なぜ彼が魔神(ましん)になる道を選んだのかを知りたいと考えます。彼女は直接澹台燼(たんたいじん)に質問し、長年の虐待によって葉夕霧(ようせきむ)を殺そうと思ったことがあるのかと尋ねます。澹台燼(たんたいじん)は淡々と答え、自分の感情は他人の行動に影響を与えないし、恨みや後悔はもはや意味がないと答えます。黎蘇蘇(りすす)は、500年前の澹台燼(たんたいじん)は悪人ではなく、運命に翻弄されただけだと同情し、もし誰かが彼に温もりと愛情を与えていれば、彼は間違った道に進まなかったかもしれないと考えます。

春桃(しゅんとう)は澹台燼(たんたいじん)に新しい服を贈る

春桃(しゅんとう)は善意から澹台燼(たんたいじん)に冬服を買いますが、サイズが合わなかったため自分で直し、そっと彼に渡します。しかし、その新しい服は葉澤宇(よう たくう)によって破られてしまいます。黎蘇蘇(りすす)は兄を叱責し、弁償を要求します。破れた服を見て、黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)に捨ててしまえばいいと言うのですが、彼はそれを頑なに拒否します。彼の頑固さに黎蘇蘇(りすす)は驚きます。

澹台燼(たんたいじん)は宮廷に呼び出される

宮廷から澹台燼(たんたいじん)を宮廷に呼ぶ命令が下ります。黎蘇蘇(りすす)は彼がまだ宮廷と関係があるのではないかと考え、彼の過去を探るために同行します。宮廷で澹台燼(たんたいじん)は盛王(せいおう)に、景国や景王のことには興味がなく、皇位を争うつもりはない、ただ平穏に暮らしたいだけだと告げます。黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)の住居で、彼を育てた莹心(えいしん)嬷嬷が精神錯乱を起こし、何かを呟いているのを発見します。

澹台燼(たんたいじん)は蕭凛(しょうりん)と葉嘯(ようしょう)を陥れることを拒否する

その後、呉総管(ごそうかん)が澹台燼(たんたいじん)を訪ねてきて、蕭凛(しょうりん)と葉嘯(ようしょう)を陥れるために彼を利用しようとします。しかし、澹台燼(たんたいじん)は蕭凛(しょうりん)を信頼できる数少ない人物だと知っており、それを断固として拒否します。呉総管(ごそうかん)は怒り、莹心(えいしん)の命を盾に脅しますが、澹台燼(たんたいじん)は心を痛めながらも、自分の信念を曲げません。最終的に、呉総管(ごそうかん)は澹台燼(たんたいじん)の底線に触れたため、彼の操る蜂鳥に殺されてしまいます。この出来事により、黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)が人知れず秘密を抱えていることに気づきます。

城には妖魔が蔓延し、黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)の危険を察知する

城では妖魔が暴れ、多くの民衆が行方不明になります。蕭凛(しょうりん)は陛下に報告し、不照山の達人である蕭凛(しょうりん)の師叔である龐宜之(ほうぎし)に協力を要請します。黎蘇蘇(りすす)は父親からこの話を聞き、呉総管(ごそうかん)の不可解な死を知り、澹台燼(たんたいじん)の危険を感じます。彼女は邪骨の力が怨恨と苦痛から来ていると確信し、澹台燼(たんたいじん)はその力の犠牲者であると考えます。

妖魔は葉氷裳(ようひょうしょう)を誘拐し、澹台燼は妖魔の隠れ家を探す

その夜、妖魔は再び行動を起こし、葉氷裳(ようひょうしょう)に妖気が宿っていることを発見し、彼女を誘拐します。澹台燼は烏鴉を通じて妖魔の隠れ家を知り、蕭凛(しょうりん)に手がかりを残します。一方、妖魔は澹台燼にも目をつけ、彼を利用して魇之花を育て、魔になることを企みます。

黎蘇蘇(りすす)と龐宜之(ほうぎし)は妖魔を阻止しようとするが失敗する

黎蘇蘇(りすす)と龐宜之(ほうぎし)は妖魔を阻止するために陣を張りますが、失敗してしまいます。その時、黎蘇蘇(りすす)は妖魔の本当の目的が澹台燼であることに気づき、身を挺して彼を助けようとします。しかし、彼女は澹台燼と一緒に妖魔に連れ去られてしまいます。

澹台燼と黎蘇蘇(りすす)は夷月族にたどり著く

半枕山で黎蘇蘇(りすす)が目を覚ますと、妖魔が魇之花を使って魔になろうとしているところでした。澹台燼と黎蘇蘇(りすす)は霧で気を失い、夷月族の村に到著します。そこで彼らは、澹台燼の母親が族を救うために犠牲となり、澹台無極(たんたいむきょく)と結婚したという壮絶な場面を目撃します。この出来事により、二人の関係は静かに変化していきます。

第3話の感想

第3話は、黎蘇蘇(りすす)と澹台燼の関係が大きく進展するエピソードでした。黎蘇蘇(りすす)は澹台燼の過去を知り、彼の悲劇的な生い立ちに同情するようになります。また、澹台燼も黎蘇蘇(りすす)の優しさに触れ、少しずつ心を開いていきます。

特に印象的だったのは、黎蘇蘇(りすす)が澹台燼を宮廷に連れ出したシーンです。澹台燼は景国や皇位には興味がなく、ただ平穏に暮らしたいと語ります。黎蘇蘇は彼の本心を理解し、彼を支えていく決意を固めます。

また、妖魔に連れ去られた澹台燼と黎蘇蘇が夷月族の村にたどり著くシーンも印象的でした。そこで彼らは、澹台燼の母親が族を救うために犠牲となり、澹台無極(たんたいむきょく)と結婚したという壮絶な場面を目撃します。この出来事により、二人の関係はさらに深まり、互いにとってかけがえのない存在になっていくことを予感させます。

つづく