長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第37話 あらすじ/ネタバレ
赤霄宗掌門の号令により、衡陽宗と逍遥宗が妖魔の庇護所とみなされ、仙門各派は荒淵に集結し、魔神(ましん)転生とされる滄九旻(そうきゅうみん)を誅殺することを決意した。この決定は、すでに緊張状態にあった情勢をさらに悪化させた。
一方、滄九旻(そうきゅうみん)は姒嬰(じえい)の言葉から、真相を突き止める。それは、諦冕(ていべん)が斬天剣を使って衢玄子(くろげんし)を殺害し、邪骨を奪ったというものだった。邪骨によって黎蘇蘇(りすす)が災厄に苦しんでいることを知った滄九旻(そうきゅうみん)は、魔神(ましん)としての宿命に直面することを決意する。
その頃、諦冕(ていべん)は公冶寂(こうやせい)無(こうやじゃくむ)の依頼を受け、娘の黎蘇蘇(りすす)を見舞う。しかし、実際には真相を隠し、滄九旻(そうきゅうみん)が衢玄子(くろげんし)を殺害した真犯人であると主張し、2人の関係を悪化させようとする。
黎蘇蘇(りすす)は疑念を抱き、諦冕(ていべん)の言葉を半信半疑で聞く。彼女は負傷した諦冕(ていべん)の治療のために薬を持参するが、彼の傷が衢玄子(くろげんし)の剣技によるものだと気づき、さらに疑問を深める。しかし、諦冕(ていべん)は事前に準備しており、黎蘇蘇(りすす)を拘束して衡陽宗から逃亡しようとする。
兆悠(ちょうゆう)真人が駆けつけ、激闘が繰り広げられるが、姒嬰(じえい)と驚滅(きょうめつ)が突然現れ、形勢は逆転する。兆悠(ちょうゆう)は負傷し、諦冕(ていべん)は逃走する。
邪骨の重要性を理解している諦冕(ていべん)は、無理やり吸収しようとするが、魔神(ましん)に完全に支配されてしまう。黎蘇蘇(りすす)と兆悠(ちょうゆう)は合流し、別行動で諦冕(ていべん)を阻止することを決意する。
一方、滄九旻(そうきゅうみん)は荒淵に逍遥宗の捨身剣陣を布陣し、自らを犠牲にして妖魔の出現を防ぎ、無辜の人々を守ることを決意する。生死の瀬戸際、冥夜(めいや)の神識が現れ、滄九旻(そうきゅうみん)に自分の生存が魔神(ましん)を倒す鍵になると気づかせ、捨身剣陣を諦めさせる。
姒嬰(じえい)と驚滅(きょうめつ)は剣陣から逃れたものの、滄九旻(そうきゅうみん)を逃がさず、彼の修為を奪い、幽閉する。廿白羽(にじゅう・はくう)は忠実に主人を守り、何度も妖魔と戦い、危険な目に遭う。逃亡中、滄九旻(そうきゅうみん)は廿白羽(にじゅう・はくう)を救うために驚滅(きょうめつ)の手に落ちてしまう。恨みを持つ驚滅(きょうめつ)は滄九旻(そうきゅうみん)を殺そうとする。その瞬間、魔神(ましん)に支配された諦冕(ていべん)が現れ、2人の魔力を吸収する。驚滅(きょうめつ)は姒嬰(じえい)を守るために犠牲となる。
滄九旻(そうきゅうみん)は諦冕(ていべん)の次の行動を察知し、仙門に知らせようと急ぐ。しかし、修為を失った彼は、荒淵の警戒金鈴を鳴らして助けを求めるしかない。しかし、この行動は逆に岑掌門(しん しょうもん)と仙門の降魔陣を引き寄せ、滄九旻(そうきゅうみん)を閉じ込めてしまう。衡陽宗の弟子は滄九旻(そうきゅうみん)を生け捕りにしようとし、公冶寂(こうやせい)無(こうやじゃくむ)と岑掌門(しん しょうもん)は彼を抹殺しようとする。
一方、妺女(もうじょ)は妹の姒嬰(じえい)の死が諦冕(ていべん)に関係していると知り、悲しみに暮れながら妹の仇を討つことを誓う。仙門と妖魔の戦いは、諦冕(ていべん)の暴走によって激化し、三界の安危をかけた大戦が勃発しようとしている。魔神(ましん)としての宿命を背負った少年、滄九旻は絶望の中で希望を見出し、大切なものを守ることができるのか?
第37話の感想
第37話は、緊張と衝撃の連続でした。赤霄宗の号令により、仙門各派が衡陽宗と逍遥宗を妖魔の庇護所として糾弾し、滄九旻を誅殺しようとする展開は、物語をさらに複雑化させました。
一方、真相を突き止めた滄九旻は、魔神(ましん)としての宿命に直面し、黎蘇蘇(りすす)を守るために自らを犠牲にしようとする姿に胸を打たれました。しかし、諦冕の暴走により、事態はさらに悪化し、三界の安危をかけた大戦が勃発しようとしています。
第37話は、キャラクターの心情や葛藤が丁寧に描かれており、特に滄九旻と黎蘇蘇(りすす)の切ない関係には注目です。また、驚滅(きょうめつ)の犠牲や妺女(もうじょ)の復讐心など、物語を盛り上げる要素が満載でした。
つづく