長月輝伝~愛と救世の輪廻~ 第39話 あらすじ/ネタバレ

黎蘇蘇(りすす)は陰森な魔宮に足を踏み入れ、魔神(ましん)となった澹台燼(たんたいじん)と対峙します。彼女はなぜ彼が闇の道を選んだのかを問いただします。澹台燼(たんたいじん)は複雑な表情で、500年前の裏切りが彼の信頼と希望をすべて打ち砕いたと語ります。彼は幽冥川での果てしない苦しみを語り、黎蘇蘇(りすす)が天池で安らかに過ごしていたことを不公平だと感じ、絶望します。彼は黎蘇蘇(りすす)の言葉を引用し、自分には魔神(ましん)の宿命が背負われていると言い、愛よりも憎しみが強いことを強調します。

黎蘇蘇(りすす)は彼の言葉に複雑な思いを抱きますが、彼の言葉に嘘があることを確信しています。しかし、元魔神(ましん)の声が澹台燼(たんたいじん)の耳に響き、彼をさらに蝕もうとします。この世界は裏切りと苦難に満ちており、真の魔神(ましん)になることでしかすべてから解放されないと言います。しかし、澹台燼(たんたいじん)の心の奥底には、暖かい記憶が灯台のように輝き、彼の進むべき道を照らしています。彼は両親の愛情、蘭安(らんあん)の養育の恩、蕭凛(しょうりん)の友情、師父の再造の恩、そして黎蘇蘇(りすす)が教えてくれた愛と感情を思い出します。これらの美しい瞬間は、彼が何も持たないのではなく、愛と温もりに包まれていたことを気づかせます。

元魔神(ましん)は策略が失敗したことに怒り、澹台燼(たんたいじん)を無理やり支配しようとしますが、彼は3つの転生を経て精神が強く、動じません。彼は意識を取り戻し、唯一無二の魔神(ましん)になると宣言します。しかし、その力は破壊のためではなく、魔神(ましん)を滅ぼす方法を探すためです。

真の神だけが魔神(ましん)を滅ぼすことができると知った澹台燼(たんたいじん)は、黎蘇蘇(りすす)を無情道に導き、自分に対抗できる力にすることを決意します。彼は毓霊仙子との結婚を発表しますが、それは黎蘇蘇(りすす)を成長させるためです。公冶寂(こうやせい)無(こうやじゃくむ)はこれを聞いて怒りと絶望に駆られ、封妖崖の封印の力を借りて、澹台燼(たんたいじん)と共倒れしようと決意します。龐宜之(ほうぎし)の幻影の助けを得て、彼は星罰大陣の秘密を手に入れます。

一方、澹台燼(たんたいじん)は廿白羽(にじゅう・はくう)との約束を果たし、夷月の封印を解きます。黎蘇蘇(りすす)は目を覚まし、魔神(ましん)の妻になる運命に抵抗します。澹台燼(たんたいじん)は彼女を墨河に連れて行き、冥夜(めいや)と桑酒(そうしゅ)の愛の物語を使って自分の計画を受け入れるように説得しようとしますが、黎蘇蘇(りすす)は澹台燼(たんたいじん)には他人の深い愛情を判断する権利はないと主張します。

この記憶を残すため、澹台燼(たんたいじん)は500年前の盛都葉府を作り、彼らの共有の般若浮生とします。そこで彼らは葉夕霧(ようせきむ)と葉夕霧(ようせきむ)の夫としての美しい時を再体験します。そのシンプルな幸せは、魔界の闇雲を一時的に払拭してくれるかのようです。しかし、現実は残酷です。澹台燼(たんたいじん)は自分が後戻りできないことを知っており、黎蘇蘇(りすす)も桑酒(そうしゅ)に倣って澹台燼(たんたいじん)に別れを告げ、2人は洞房の夜の悔いを晴らします。

結婚式の日、魔門が開かれ、公冶寂(こうやせい)無(こうやじゃくむ)と仙門の弟子たちが星罰大陣を起動しようとします。澹台燼(たんたいじん)は黎蘇蘇(りすす)を連れて般若浮生から出て魔界へと歩みを進めます。三界の運命をかけた最終決戦が始まろうとしています。この大惨事の中で、愛と犠牲、正義と邪悪の戦いはどのように決著するのか、すべての人が注目しています。

第39話の感想

第39話は、衝撃と感動が入り混じった、まさにジェットコースターのような展開でした。澹台燼(たんたいじん)の過去と苦悩が明らかになり、彼の魔神(ましん)化への複雑な思いが伝わってきました。黎蘇蘇(りすす)の揺れ動く気持ちも丁寧に描かれ、二人の関係が大きく変化していく様子にハラハラさせられました。

特に印象に残ったのは、般若浮生でのシーンです。500年前の幸せな記憶を再体験する中で、澹台燼(たんたいじん)の葛藤と黎蘇蘇(りすす)の決意がより鮮明に浮かび上がりました。また、洞房の夜のシーンは、切なさの中に二人の強い絆を感じさせる、忘れられない場面となりました。

最終決戦が迫る中、公冶寂(こうやせい)無(こうやじゃくむ)の暴走や星罰大陣の起動など、緊迫した展開が続きます。果たして三界の運命は? 愛と犠牲、正義と邪悪の戦いの行方に目が離せません。

つづく