あらすじ
第十五話は、寧缺が桑桑の命を救った傘が無事に残っていることを知り安堵する様子から始まります。彼は陳皮皮と話し、陳皮皮は寧缺が顔瑟卿を殺した事実を見抜きますが、寧缺は彼に秘密を守るよう釘を刺します。鉄英は顔瑟卿が死ぬ前に寧缺に会っていたことを突き止め、上官揚羽は彼に桑桑を監視するよう命じます。隆慶は陸晨迦に別れを告げ、葉紅魚は二人に辛辣な言葉を浴びせます。民間では李漁の強い運気が六皇子の病の原因だと噂され、李琿圓は六皇子を深く恨みます。桑桑は寧缺を家に連れ帰り療養させ、寧缺は傷が癒えた後、念力が大幅に増し、気海雪山を開通したことに気づきます。寧缺と桑桑は魚龍幇の賭場へ行き、能力を試して大金を勝ちます。寧缺は余帘に感謝を伝え、朝小樹は柳白に会うために訪ねますが、会えずに柳白に傷つけられます。李琿圓は六皇子に毒を盛り、寧缺と桑桑は魚龍幇に捕らえられます。
ネタバレ
桑桑の命の恩人、陳皮皮への感謝を桑桑が述べる中、寧缺は安堵のため息をついた。陳皮皮は寧缺の怪我の理由と、彼が家に帰らない真意を鋭く見抜き、書院の威光を笠に著ていると指摘する。寧缺は桑桑を安心させるため、著替えを取りに帰らせる。
陳皮皮は、寧缺が剣師顔瑟卿を殺害し、朱雀の怒りを招いた事実をずばりと言い当てた。寧缺は彼の洞察力に感嘆しつつも、西陵の継承者らしからぬ体格を揶揄し、怒った陳皮皮に命乞いをさせられる羽目に。寧缺は秘密を守るよう釘を刺し、陳皮皮は貴重な通天丸をあげたことを後悔する。
一方、鉄英は顔瑟卿が死ぬ前に寧缺と会っていたこと、そして侍女の桑桑の存在を掴んでいた。上官揚羽は桑桑の監視を強化するよう命じる。隆慶と陸晨伽の別れ際、葉紅魚が現れ、隆慶の高慢な態度に苛立ちを露わにし、念力で陸晨伽を製圧する。
李漁には「克夫」の噂が流れ、唐王が鎮静化に努める。華山岳は李漁を守り、それを李琿圓が盗み聞き、六皇子への憎悪を深める。桑桑は寧缺の看病を献身的に行い、質素ながらも温かい日々を送る。寧缺は念力が向上し、気海雪山を開き修行の道を歩み始める。桑桑は喜びを隠せない。
書痴の莫山山は、師匠の命で修行のため人間界へ降りてくる。上官揚羽の手先は、寧缺と桑桑が紅袖招に出入りし、そこの女性たちと親しいことを知る。夏侯は土羊城で顔瑟卿殺害の報を受け、背後に大きな陰謀を察知し調査を開始する。
修行の成果を試すため、寧缺は桑桑と魚龍帮の賭場へ行き、念力で賭博を操り大金を手にする。しかし、朝小樹の件で激怒した柳白が彼を重傷を負わせ剣閣から追放。それを知った魚龍帮の親分、斉四は寧缺と桑桑を捕らえる。
六皇子の病床で、李琿圓は隙を見て薬に下剤を混入させる。捕らわれた寧缺は桑桑を助けるよう斉四に懇願するが、自分が杜芳の土地と家の権利書に名前が書かれていることを知り、更なる嵐の到来を予感する。
第15話の感想
第15話は、寧缺と桑桑の穏やかな日常と、迫りくる危機の予兆が交錯する、緊張感あふれる展開でした。桑桑の命が助かり、安堵したのも束の間、陳皮皮との会話で、寧缺の秘密が露呈してしまうハラハラするシーン。陳皮皮の飄々とした態度の中に隠された鋭い洞察力、そして西陵継承者としての威厳とコミカルな体型のギャップが印象的でした。
つづく