桑桑(そうそう)の命の恩人、陳皮皮(ちんぴぴ)への感謝を桑桑(そうそう)が述べる中、寧缺(ねい・けつ)は安堵のため息をついた。陳皮皮(ちんぴぴ)は寧缺(ねい・けつ)の怪我の理由と、彼が家に帰らない真意を鋭く見抜き、書院(しょいん)の威光を笠に著ていると指摘する。寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)を安心させるため、著替えを取りに帰らせる。

陳皮皮(ちんぴぴ)は、寧缺(ねい・けつ)が剣師顔瑟(がんしつ)卿を殺害し、朱雀(すざく)の怒りを招いた事実をずばりと言い当てた。寧缺(ねい・けつ)は彼の洞察力に感嘆しつつも、西陵(せいりょう)の継承者らしからぬ体格を揶揄し、怒った陳皮皮(ちんぴぴ)に命乞いをさせられる羽目に。寧缺(ねい・けつ)は秘密を守るよう釘を刺し、陳皮皮(ちんぴぴ)は貴重な通天丸をあげたことを後悔する。

一方、鉄英(てつ・えい)は顔瑟(がんしつ)卿が死ぬ前に寧缺と会っていたこと、そして侍女の桑桑(そうそう)の存在を掴んでいた。上官揚羽(じょうかんようう)は桑桑(そうそう)の監視を強化するよう命じる。隆慶と陸晨伽の別れ際、葉紅魚(よう・こうぎょ)が現れ、隆慶の高慢な態度に苛立ちを露わにし、念力で陸晨伽を製圧する。

李漁には「克夫」の噂が流れ、唐王が鎮静化に努める。華山岳(かざんがく)は李漁を守り、それを李琿圓が盗み聞き、六皇子への憎悪を深める。桑桑(そうそう)は寧缺の看病を献身的に行い、質素ながらも温かい日々を送る。寧缺は念力が向上し、気海雪山(きかいせつざん)を開き修行の道を歩み始める。桑桑(そうそう)は喜びを隠せない。

書痴の莫山山(ばく・さんさん)は、師匠の命で修行のため人間界へ降りてくる。上官揚羽(じょうかんようう)の手先は、寧缺と桑桑(そうそう)が紅袖招に出入りし、そこの女性たちと親しいことを知る。夏侯(か・こう)は土羊城で顔瑟(がんしつ)卿殺害の報を受け、背後に大きな陰謀を察知し調査を開始する。

修行の成果を試すため、寧缺は桑桑(そうそう)と魚龍帮の賭場へ行き、念力で賭博を操り大金を手にする。しかし、朝小樹(ちょう・しょうしゅ)の件で激怒した柳白が彼を重傷を負わせ剣閣から追放。それを知った魚龍帮の親分、斉四(さいし)は寧缺と桑桑(そうそう)を捕らえる。

六皇子の病床で、李琿圓は隙を見て薬に下剤を混入させる。捕らわれた寧缺は桑桑(そうそう)を助けるよう斉四(さいし)に懇願するが、自分が杜芳の土地と家の権利書に名前が書かれていることを知り、更なる嵐の到来を予感する。

第15話の感想

第15話は、寧缺と桑桑(そうそう)の穏やかな日常と、迫りくる危機の予兆が交錯する、緊張感あふれる展開でした。桑桑の命が助かり、安堵したのも束の間、陳皮皮(ちんぴぴ)との会話で、寧缺の秘密が露呈してしまうハラハラするシーン。陳皮皮の飄々とした態度の中に隠された鋭い洞察力、そして西陵(せいりょう)継承者としての威厳とコミカルな体型のギャップが印象的でした。

つづく