葉紅魚(よう・こうぎょ)は罰として詩文の書き写しを命じられ、ハンカチを取り出すと、荒野で寧缺(ねい・けつ)と過ごした日々を思い出していた。一方、寧缺(ねい・けつ)は莫山山(ばく・さんさん)を連れて書院(しょいん)の裏山へ。楽しそうな山山を見て、寧缺(ねい・けつ)は七師姐の木柚に会わせようとするが、山山は恥ずかしがり、麓で待つことに。木柚は寧缺(ねい・けつ)に会うなりハンカチの行方を尋ねる。寧缺(ねい・けつ)は葉紅魚(よう・こうぎょ)の手当てに使ったことを思い出し、木柚もそれ以上追求せず、君陌(くんはく)に会うよう促す。
寧缺(ねい・けつ)は早速君陌(くんはく)の元へ行き、修行の成果を問われ「浩浩湯湯、横無際涯、直衝天穹、好不快哉」と答える。これは浩然気を表しており、君陌(くんはく)は彼の修行に満足し、隆慶を廃し、林零を殺したことも知っている様子。寧缺(ねい・けつ)は書院(しょいん)への影響を心配するが、君陌(くんはく)は気にせず、夏侯(か・こう)を相手にする必要はないと告げる。また、李慢慢の徳をもって怨みに報いるやり方に賛同せず、寧缺(ねい・けつ)には以直報怨で対応するよう諭す。これは夫子(ふうし)から教わった教えだという。君陌(くんはく)は山山のことを尋ねるが、寧缺(ねい・けつ)は李慢慢の義妹だとごまかす。
寧缺(ねい・けつ)は四師兄と六師兄を訪ね、三本の朴刀を一本に鍛え直すよう依頼する。夏侯(か・こう)の明光鎧を劈ける刀が必要なのだ。桑桑(そうそう)は小草(しょうそう)に悩みを相談する。小草(しょうそう)は男は浮気するものだと慰め、寧缺(ねい・けつ)に本当の身分を明かすよう勧めるが、桑桑(そうそう)は拒否し、秘密を守るよう頼む。小草(しょうそう)は寧缺(ねい・けつ)が山山と結婚したら桑桑(そうそう)は妾になってしまうと心配するが、桑桑(そうそう)は寧缺にとっての桑桑(そうそう)でいたいだけだと答える。
寧缺は山山と都を散策中、偶然岐山大師(きざんだいし)の弟子の観海(かんかい)に出会う。観海(かんかい)は盂蘭盆会の招待状を渡し、寧缺は歓待しようとするが、観海(かんかい)は寧缺との対戦を申し込む。寧缺は山山を先に茶屋へ送り、後から向かうことに。魔宗の力が露呈するのを恐れ、戦わずに済ませようと考える。そして、李青山南門の大殿で観海(かんかい)と対峙することを決める。入門後初の戦いとなる。何明池(か・めいち)と山山は外で見守る。
寧缺は一招勝負を提案し、観海(かんかい)は承諾する。観海(かんかい)が先製攻撃を仕掛け、寧缺は魔宗の功法を使わずに耐えるが、倒され血を吐く。観海(かんかい)が仮撃しなかったことを責めると、寧缺は自分が本気を出せば命が危ないと返す。観海(かんかい)の深明大義に感銘を受け、観海(かんかい)は頭を下げて負けを認める。寧缺は観海(かんかい)と別れ、山山と共に南門を去る。
山山は寧缺の怪我を心配し、寧缺は甘えて彼女に支えてもらう。桑桑(そうそう)は老筆斎に戻ると寧缺がいないことに落胆し、夕食の準備を始める。三人の生活を想像し、不安になる。一方、寧缺と山山は都の散策を続け、山山は国を守るためには強くなる必要があると助言する。寧缺は山山に目を閉じさせ、水晶の眼鏡を贈る。山山は喜び、寧缺はそれを使って自分と世界をよく見るように言う。山山は改めて好意を伝え、寧缺も答える。山山は照れて走り去る。
山山は寧缺を老筆斎まで送り、更に関係を進展させたいとキスをする。寧缺は驚き言葉を失う。桑桑(そうそう)はその場面を目撃し、台所へ逃げ込み葱花麺を作る。夕食時、寧缺はまだ幸せに浸っているが、桑桑(そうそう)に促され我に返る。どんな奥様が良いかという話になり、桑桑(そうそう)は山山を提案する。寧缺は動揺し、ひたすら麺を食べる。
第46話の感想
第46話は、寧缺と莫山山(ばく・さんさん)の関係が進展する一方で、桑桑(そうそう)の不安が募るという、切ない展開が印象的でした。山山とのデートシーンは微笑ましいものの、桑桑(そうそう)の影が常に付きまとうことで、 viewers は複雑な気持ちにさせられます。
特に、桑桑(そうそう)が老筆斎で一人寂しく夕食の準備をするシーンは胸が締め付けられます。愛する寧缺が他の女性と楽しそうに過ごしている姿を想像しながら、それでも健気に振る舞う桑桑(そうそう)の姿は、 viewers の涙を誘います。彼女が寧缺にとってただの侍女ではなく、かけがえのない存在であることを改めて感じさせられるシーンでした。
一方、寧缺は山山との関係を深めていく中で、自身の強さについても改めて考えさせられます。山山からの激励を受け、国を守るために強くなろうと決意を新たにする寧缺の姿は、彼の成長を感じさせます。しかし、同時に、桑桑(そうそう)への想いを隠しながら山山と親密になる彼の行動には、疑問を抱かざるを得ません。
観海(かんかい)との戦いでは、寧缺の機転と優しさが垣間見えました。魔宗の力を使わずに、あえて敗北を選ぶことで、 bloodshed を避けた彼の判断は、賞賛に値します。しかし、この選択が今後の展開にどのような影響を与えるのか、 viewers は固唾を飲んで見守ることになりそうです。
つづく