このエピソードでは、陳皮皮(ちんぴぴ)の唐小棠(とう・しょうとう)への想いは依然として強く、寧缺(ねい・けつ)は忠告するも効果がありませんでした。寧缺(ねい・けつ)は陳皮皮(ちんぴぴ)が唐小棠(とう・しょうとう)に告白する機会を設けようと宴を企画しますが、陳皮皮(ちんぴぴ)は自分の世界に浸りきり、寧缺(ねい・けつ)の配慮に気づきません。告白は葉いませんでしたが、二人きりになる時間もあり、今後の展開に期待が持てます。
一方、西陵(せいりょう)からは葉紅魚(よう・こうぎょ)が出関し、天下行走の道を選んだという知らせが届き、天諭大神官(だいしんかん)と裁決司(さいけつし)大神官(だいしんかん)の間で激しい議論が巻き起こります。葉紅魚(よう・こうぎょ)の出現は、西陵(せいりょう)内部の動揺を招くだけでなく、寧缺(ねい・けつ)の正体=冥王の息子であるという秘密も明るみに出そうとしています。掌教(しょうきょう)は裁決司(さいけつし)大神官(だいしんかん)を派遣し、葉紅魚(よう・こうぎょ)にこの事実を伝えさせ、事態はさらに複雑化していきます。
雁鳴湖では、陳皮皮(ちんぴぴ)、寧缺(ねい・けつ)、桑桑(そうそう)、唐小棠(とう・しょうとう)の四人が舟遊びを楽しむはずでしたが、陳皮皮(ちんぴぴ)の沈んだ様子にやや闇い雰囲気に。寧缺(ねい・けつ)はユーモアを交えて陳皮皮(ちんぴぴ)を励まし、過去を捨てて愛を掴むよう促しますが、陳皮皮(ちんぴぴ)の心は晴れません。
夜になり雪が降りしきる中、寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)から唐小棠(とう・しょうとう)が魔宗聖女であり、結婚できない運命にあることを聞かされ、陳皮皮(ちんぴぴ)への想いに同情します。そしてその時、葉紅魚(よう・こうぎょ)が突然寧缺(ねい・けつ)の家に押しかけてきて、静寂は破られます。教団を裏切り逃亡してきた葉紅魚(よう・こうぎょ)は寧缺(ねい・けつ)を頼ってきたのです。彼女の出現は寧缺(ねい・けつ)にとって新たな頭痛の種となり、更なる問題の到来を予感させます。
葉紅魚(よう・こうぎょ)の強引な居候に寧缺(ねい・けつ)は不満ながらも受け入れるしかありません。葉紅魚(よう・こうぎょ)と桑桑(そうそう)のやり取りからは、葉紅魚(よう・こうぎょ)の内面の複雑さが垣間見えます。彼女は寧缺(ねい・けつ)に複雑な感情を抱きつつ、西陵(せいりょう)との因縁からも逃れられずにいます。桑桑(そうそう)の優しさと思いやりは、見 unfamiliar な環境にいる葉紅魚(よう・こうぎょ)にとって、ささやかな温もりとなります。
翌日、寧缺は夫子(ふうし)に西陵(せいりょう)の脅威への対処を依頼しますが、夫子(ふうし)は冷静に受け止め、寧缺に葉紅魚(よう・こうぎょ)を受け入れるよう諭します。夫子(ふうし)の強い勧めに、寧缺はやむを得ず葉紅魚(よう・こうぎょ)を匿うことを受け入れます。同時に、夏侯(か・こう)の帰還は都に新たな嵐を巻き起こします。復讐に燃える彼は林家の残党を根絶しようと誓い、寧缺を最初の標的に定めます。
また、寧缺の家で食事をしていた陳皮皮(ちんぴぴ)は、偶然葉紅魚(よう・こうぎょ)と遭遇します。幼い頃のトラウマから陳皮皮(ちんぴぴ)は動揺しますが、寧缺の仲裁で表面上は平和を保ちます。葉紅魚は昔話をして陳皮皮(ちんぴぴ)との距離を縮めようとしますが、陳皮皮(ちんぴぴ)の関心は他にあります。彼はその場を去り、唐小棠(とう・しょうとう)と会う機会を伺います。
最終的に、このエピソードでは、登場人物たちの運命が複雑に絡み合い始めます。寧缺と夏侯(か・こう)の確執、陳皮皮と唐小棠(とう・しょうとう)の片思い、葉紅魚と西陵(せいりょう)の因縁… これら全てが今後の物語の伏線となっています。
第56話 感想
第56話は、様々な伏線が張られ、今後の展開がますます気になるエピソードでした。陳皮皮の唐小棠(とう・しょうとう)への一途な想いは見ていて切なくなりますが、当の唐小棠(とう・しょうとう)は全く気づいていない様子。寧缺のさりげないアシストも空回りで、恋の行方はどうなるのか、ヤキモキさせられます。二人のぎこちないやり取りは微笑ましい仮面、唐小棠(とう・しょうとう)の秘密を知っている視聴者としては、陳皮皮の恋が報われない可能性も感じてしまい、複雑な気持ちになります。
一方、西陵(せいりょう)からの刺客、葉紅魚の登場は物語に新たな緊張感をもたらしました。教団を裏切り、寧缺を頼ってきた彼女の真意は何なのか?寧缺との関係だけでなく、桑桑(そうそう)との関係性も気になるところです。特に桑桑(そうそう)の温かさに触れ、僅かに揺らぐ葉紅魚の表情が印象的でした。強敵であると同時に、どこか守ってあげたくなるような脆さも感じさせる彼女の存在は、今後の物語の鍵を握っているように思えます。
そして、忘れてはならないのが夏侯(か・こう)の帰還。復讐に燃える彼の存在は、寧缺にとって大きな脅威となるでしょう。寧缺と夏侯(か・こう)、二人の因縁の対決は避けられないものとなりそうで、今後の展開に不安が募ります。
つづく