寧缺(ねい・けつ)は徐崇山(じょすうざん)との会話で、唐国の闇侍衛となる。情報収集が任務だが、官服を著る機会は拝命時と死後のみという皮肉な言葉に、寧缺(ねい・けつ)は警戒心を抱く。
朝廷では、唐王が“龍”の字に隠された真意を見抜けなかった官吏たちを叱責。魚龍幇(ぎょりゅうほう)は、王后と公主を利用した官吏たちの私欲を暴くための唐王の策略だったことが明かされる。夏侯(か・こう)と李漁は真相を知りつつも静観していた。李沛言は唐王の計略に感服しつつも、心中では復讐を誓う。
寧缺(ねい・けつ)は帰宅後、徐崇山(じょすうざん)から身份を明かすことを禁じられ、官服も回収される。冬景色の中、朝小樹(ちょう・しょうしゅ)は知命の境地に達する。この場面を目撃した李漁は、朝小樹(ちょう・しょうしゅ)に協力を持ちかけるも断られる。
朝小樹(ちょう・しょうしゅ)は魚龍幇(ぎょりゅうほう)を去ることを決意し、唐王は激怒するも受け入れる。朝小樹(ちょう・しょうしゅ)は仲間たちに別れを告げ、寧缺(ねい・けつ)は卓爾(たくじ)の葬儀を行い、復讐を誓う。桑桑(そうそう)と斉四(さいし)から受け取った銀両で、二人は未来への希望を抱く。
朝小樹(ちょう・しょうしゅ)は寧缺(ねい・けつ)に魚龍幇(ぎょりゅうほう)を斉四(さいし)に託し、別れを告げる。寧缺(ねい・けつ)は桑桑(そうそう)の手料理を味わうことなく、複雑な心境で朝小樹(ちょう・しょうしゅ)を見送る。唐王は朝小樹(ちょう・しょうしゅ)の決断を惜しみつつも理解を示し、顔瑟(がんしつ)大師は朝小樹(ちょう・しょうしゅ)が強者との修行の旅に出ると予見する。
書院(しょいん)の入学試験が近づく中、桑桑(そうそう)は寧缺の勉強を見守る。隆慶皇子は西陵(せいりょう)で裁決司(さいけつし)の試験を突破。李漁は李琿圓を皇子としてではなく、一人の人間として書院(しょいん)入学させ、出世の糸口を掴ませようと画策する。
しかし、崇明(すうめい)は何明池(か・めいち)の製止を振り切り、書院(しょいん)で唐王闇殺を企てる。入学試験当日、桑桑(そうそう)は寧缺の準備を手伝い、李漁は李琿圓に最後の言葉を贈る。唐王は六皇子の急病で出発を延期するが、崇明(すうめい)の凶刃は既に書院(しょいん)へと向けられていた。静寂に包まれた書院(しょいん)に、血の嵐が吹き荒れようとしていた。
第8話の感想
第8話は、それぞれのキャラクターの思惑が交錯し、今後の展開を予感させる重要なエピソードでした。寧缺は唐の闇侍衛という新たな役割を担うことになりますが、徐崇山(じょすうざん)の言葉から、その役割の危険性を察知し、今後の波乱を予感させます。朝小樹(ちょう・しょうしゅ)は知命の境地に達し、魚龍幇(ぎょりゅうほう)を去る決断をしますが、この決断が彼自身、そして唐国にどのような影響を与えるのか、今後の展開が気になります。
唐王は、自身の策略が官吏たちの私欲によって歪められたことに怒りを露わにします。彼の知略と冷徹さは、物語に緊張感を与えています。李漁は、弟の李琿圓を皇子としてではなく、一人の人間として書院(しょいん)入学させようと画策しますが、その真意はどこにあるのか、今後の動向に注目です。
隆慶皇子は西陵(せいりょう)で裁決司(さいけつし)の試験を突破しますが、彼が今後どのような役割を果たすのか、注目すべき点です。そして、崇明(すうめい)の唐王闇殺計画。書院という神聖な場所で、どのような惨劇が繰り広げられるのか、不安と期待が入り混じった気持ちで次回を待ちたいと思います。それぞれのキャラクターの選択が、今後の物語を大きく左右していくことは間違いありません。
つづく