あらすじ
第八集では、寧缺が唐国の暗侍衛となる過程と、その背後にある政治的駆け引きが描かれています。
徐崇山は寧缺を試した後、ついに彼を暗侍衛に任命し、秘密裏に情報収集を担わせることにしました。唐王は文武百官の近視眼的な行動に失望し、彼らが朝小樹に魚龍幇を明るみに出すよう仕向けたことを非難しました。
朝小樹は知命境に達したことで魚龍幇を離れる決意を固め、唐王は強く反対したものの、最終的には彼の決断を尊重しました。暗侍衛の身分を得た寧缺は、桑桑の温かい気遣いと支えを受けます。
一方、朝小樹は寧缺に別れを告げ、必要な時は必ず助けると約束しました。また、李漁は朝小樹の持つ江湖の勢力を利用して李琿圓の皇位争奪を支援しようとしますが、朝小樹はこれを拒否します。
唐王は李琿圓を書院に入学させ、その政治的地位を高めようと計画します。そして最後に、崇明は亡国の恨みを晴らすため、書院で唐王暗殺を企てるのでした。
ネタバレ
寧缺は徐崇山との会話で、唐国の闇侍衛となる。情報収集が任務だが、官服を著る機会は拝命時と死後のみという皮肉な言葉に、寧缺は警戒心を抱く。
朝廷では、唐王が“龍”の字に隠された真意を見抜けなかった官吏たちを叱責。魚龍幇は、王后と公主を利用した官吏たちの私欲を暴くための唐王の策略だったことが明かされる。夏侯と李漁は真相を知りつつも静観していた。李沛言は唐王の計略に感服しつつも、心中では復讐を誓う。
寧缺は帰宅後、徐崇山から身份を明かすことを禁じられ、官服も回収される。冬景色の中、朝小樹は知命の境地に達する。この場面を目撃した李漁は、朝小樹に協力を持ちかけるも断られる。
朝小樹は魚龍幇を去ることを決意し、唐王は激怒するも受け入れる。朝小樹は仲間たちに別れを告げ、寧缺は卓爾の葬儀を行い、復讐を誓う。桑桑と斉四から受け取った銀両で、二人は未来への希望を抱く。
朝小樹は寧缺に魚龍幇を斉四に託し、別れを告げる。寧缺は桑桑の手料理を味わうことなく、複雑な心境で朝小樹を見送る。唐王は朝小樹の決断を惜しみつつも理解を示し、顔瑟大師は朝小樹が強者との修行の旅に出ると予見する。
書院の入学試験が近づく中、桑桑は寧缺の勉強を見守る。隆慶皇子は西陵で裁決司の試験を突破。李漁は李琿圓を皇子としてではなく、一人の人間として書院入学させ、出世の糸口を掴ませようと画策する。
しかし、崇明は何明池の製止を振り切り、書院で唐王闇殺を企てる。入学試験当日、桑桑は寧缺の準備を手伝い、李漁は李琿圓に最後の言葉を贈る。唐王は六皇子の急病で出発を延期するが、崇明の凶刃は既に書院へと向けられていた。静寂に包まれた書院に、血の嵐が吹き荒れようとしていた。
第8話の感想
第8話は、それぞれのキャラクターの思惑が交錯し、今後の展開を予感させる重要なエピソードでした。寧缺は唐の闇侍衛という新たな役割を担うことになりますが、徐崇山の言葉から、その役割の危険性を察知し、今後の波乱を予感させます。朝小樹は知命の境地に達し、魚龍幇を去る決断をしますが、この決断が彼自身、そして唐国にどのような影響を与えるのか、今後の展開が気になります。
唐王は、自身の策略が官吏たちの私欲によって歪められたことに怒りを露わにします。彼の知略と冷徹さは、物語に緊張感を与えています。李漁は、弟の李琿圓を皇子としてではなく、一人の人間として書院入学させようと画策しますが、その真意はどこにあるのか、今後の動向に注目です。
隆慶皇子は西陵で裁決司の試験を突破しますが、彼が今後どのような役割を果たすのか、注目すべき点です。そして、崇明の唐王闇殺計画。書院という神聖な場所で、どのような惨劇が繰り広げられるのか、不安と期待が入り混じった気持ちで次回を待ちたいと思います。それぞれのキャラクターの選択が、今後の物語を大きく左右していくことは間違いありません。
つづく