あらすじ
第12話は、武魂の異変により窮地に陥った馬紅俊の物語です。全身が烈火に包まれ、村の安全を脅かすほどでした。院長である蘭徳は馬紅俊を抑え込むことはできましたが、炎を消すことはできませんでした。そんな中、唐三は危険を顧みず馬紅俊に近づき、誠意を込めて説得します。馬紅俊は理性を 取り戻したし、炎も消えました。
その後、唐三たちは、村長が村民に武魂を異変させる薬を飲ませていたことを突き止めます。怒りに燃えた一行は、村長から残りの薬を引き渡すよう迫ります。胡列娜は研究のために薬を買おうとしますが、馬紅俊に拒否されます。
最終的に、馬紅俊は唐三の推薦で史蘭客学苑に入学することになります。当初は新入生の寧栄栄と衝突しますが、玉小剛先生の助けもあり、馬紅俊の状態は安定していきます。寧栄栄は父親の推薦状でスムーズに入学し、蘭徳院長の態度も一変。学苑のメンバーは七人となりました。
ネタバレ
第12話では、馬紅俊の武魂が暴走し、巨大な火球と化して村を焼き尽くそうとしてしまう。院長の蘭徳が駆けつけるも、鎮火できず、馬紅俊を目覚めさせるか命を絶つかしかないと告げる。
唐三は危険を顧みず、炎の中に飛び込み馬紅俊を説得する。兄弟の契りを交わし、蘭徳に師事することを提案するなど、誠意を尽くした言葉が馬紅俊の心に響き、ついに武魂を製御、火は消えた。欧思客は自分のかけた冷水が効いたと得意げに主張するが…。
その後、戴沐白たちは村長を問い詰め、残りの変異武魂薬を回収。不楽という人物が薬を提供し、変異に成功した魂師を闘魂試合に出場させて利益を得ていたことが判明する。薬は馬紅俊が保管することになる。胡列娜が高額で薬を買い取りたいと申し出るが、父親を亡くした馬紅俊は拒否する。
戴沐白たちは馬紅俊を連れて夜火村を離れる。唐三は蘭徳に馬紅俊の入学を頼み込み、学費が足りないにも関わらず蘭徳は快諾する。欧思客は卒業後に学苑で働いてもらおうと企む。蘭徳は馬紅俊の宿舎を手配し、戴沐白たちに面倒を見るように指示。同時に、唐三と小舞を呼び、胡列娜に近づくなと警告する。
命の恩人である唐三に感謝し、馬紅俊は進んでシーツの洗濯を手伝う。欧思客は自分が救ったと嘘をつき、馬紅俊に自分のシーツも洗わせようとする。戴沐白は呆れて欧思客を嘲笑する。
そこに、七宝瑠璃宗の令嬢、寧栄栄が入学希望で史蘭客学苑を訪れる。欧思客は彼女の美貌に一目惚れし、早速お世話を申し出る。しかし、寧栄栄は馬紅俊に冷たく、侮辱的な言葉を浴びせる。これに馬紅俊は暴走し、寧栄栄を攻撃してしまう。戴沐白が間一髪で止め、正気に戻った馬紅俊は謝罪し、気を失う。玉小剛の診断では一時的な暴走とのことだったが、欧思客は怯える。
学苑の設備の簡素さに落胆する寧栄栄だが、父・寧風緻の推薦状もあり、蘭徳は入学を許可する。ただし、朝に20周のランニングを課す。寧栄栄は1周も走らずにソトシティーへ買い物に出かけてしまう。欧思客はきちんとランニングをこなす。
再び暴走するのではないかと不安がる馬紅俊は自らを戒めるが、唐三は必要ないと励まし、武魂の製御を助けることを誓う。一方、朱竹清は戴沐白を倒すために強くなりたいと、小舞は蘭徳に勝って男子寮に入れるように校則を変えたいと、それぞれの目標を語る。
夜になって戻ってきた寧栄栄は蘭徳に厳しく叱責される。ランニングをサボったことを知ると、蘭徳は退学を言い渡す。納得いかない寧栄栄は実力を見せつけようと息巻く。他の生徒たちの武魂と力を見て、自分が最強ではないと悟るも、学苑に残って努力することを決意する。こうして、史蘭客学苑には7人の生徒が集まった。
第12話の感想
第12話は、馬紅俊の武魂製御という深刻な問題から、寧栄栄の登場による新たな展開まで、見 波乱に満ちたなエピソードでした。馬紅俊の暴走シーンは迫力があり、唐三の友情と勇気、そして馬紅俊の苦悩が切実に伝わってきました。特に、唐三が炎の中へ飛び込むシーンは、真の友情を描写していて感動的でした。
一方、欧思客のコミカルな言動は、緊迫した場面の良い緩和剤となっていました。彼のお調子者ぶりは、時にイライラさせられることもありますが、今回は馬紅俊とのやり取りで笑いを誘い、物語に彩りを添えていました。
そして、物語の後半では、七宝瑠璃宗の令嬢、寧栄栄が登場。高慢でわがままな彼女と、他の生徒たちとの衝突は、今後の波乱を予感させます。特に馬紅俊との一件は、彼女の性格をよく表しており、今後の二人の関係性がどうなっていくのか、非常に気になります。
つづく