あらすじ

第15話は、史蘭客しらんかく学苑の生徒たちが星斗せいとの森で冒険を繰り広げる物語です。

訓練中、欧思客オウ・スーコー武魂ぶこんであるソーセージを、馬紅俊マー・ホンジュンが誤って食べてしまい、寧栄栄ニン・ロンロンの興味を引きました。胡列娜フー・リエナー欧思客オウ・スーコーを勧誘しようとしますが、彼はそれを拒否します。蘭徳ラン・ドーは皆に魂獣こんじゅうへの警戒を促し、玉小剛ユー・シャオガン素雲涛スー・ユンタオの調査で離れた後、生徒たちを率いて鳳尾鶏冠蛇ほうびけいかんへびに遭遇します。蘭徳ラン・ドーの助けを借りて蛇を倒し、欧思客オウ・スーコーは新たな魂環こんがんを手に入れ、そのスキルの一つは馬紅俊マー・ホンジュンを短時間飛行させることができるものです。

その後、蘭徳ラン・ドーは皆を森から出すことを決めますが、巨神大猿きょしんおおざるの出現により計画は中断され、小舞シャオウーが連れ去られてしまいます。小舞シャオウーを救うため、唐三タン・サン(タン・サン)は忘れ物をしたと嘘をつき、一人で森の奥深くへ向かいます。蘭徳ラン・ドーと他の生徒たちはそれを知り、唐三タン・サン(タン・サン)と小舞シャオウーを捜索するために別行動を取ります。捜索中、唐三タン・サン(タン・サン)は人面魔蛛じんめんましゅに遭遇し、復讐の準備を始めます。

ネタバレ

史蘭客しらんかく学苑の訓練中、馬紅俊マー・ホンジュン欧思客オウ・スーコーが召喚したソーセージ武魂ぶこんを美味しそうに平らげてしまった。それを見た寧栄栄ニン・ロンロンも興味津々。蘭徳ラン・ドー欧思客オウ・スーコーに皆に一本ずつ配るよう指示し、欧思客オウ・スーコーは少々気恥ずかしそうにするが、寧栄栄ニン・ロンロンは彼の武魂ぶこんを素晴らしいと褒めた。この隙に胡列娜フー・リエナー欧思客オウ・スーコー武魂ぶこん殿に勧誘するが、欧思客オウ・スーコーは興味を示さず、自作の戯曲を熱心に勧めるばかりで、胡列娜フー・リエナーは困惑する。

蘭徳ラン・ドー星斗せいとの森の外れとはいえ、危険な魂獣こんじゅうに遭遇する可能性もあるため、常に警戒するよう生徒たちに言い聞かせていた。唐三タン・サンが子供の頃に人面魔蛛じんめんましゅの目を傷つけたことがあると何気なく話すと、玉小剛ユー・シャオガンは驚く。まだ武魂ぶこんに目覚めていない唐三タン・サンが、どうやって人面魔蛛じんめんましゅを傷つけられるのか?玉小剛ユー・シャオガンの問いに、唐三タン・サンは玄天功を使ったことを隠して言い訳でごまかした。人面魔蛛じんめんましゅの復讐心が強いと聞いた玉小剛ユー・シャオガンは、蘭徳ラン・ドー唐三タン・サンを自分のそばに置くよう指示する。

その後、玉小剛ユー・シャオガン武魂ぶこん羅三砲らさんぱおを召喚し、素雲涛スー・ユンタオの匂いを嗅ぎ取らせた。事前に素雲涛スー・ユンタオの匂いを覚えさせていたのだ。素雲涛スー・ユンタオが自分たちを尾行していることに気づいた玉小剛ユー・シャオガンは、胡列娜フー・リエナーの真の目的を探るため、彼に会いに行くことにする。出発前に、毒薬を蘭徳ラン・ドーに預けた。

蘭徳ラン・ドーは生徒たちを率いて森の中を進んでいたところ、何かの接近を感じる。唐三タン・サン紫極魔瞳しごくまどうを使い、鳳尾鶏冠蛇ほうびけいかんへびだと見抜く。朱竹清ジュー・ジューチン武魂ぶこんを発動して攻撃しようとするが、バランスを崩しそうになり、戴沐白ダイ・ムーバイに助けられる。続いて唐三タン・サン寧栄栄ニン・ロンロン武魂ぶこんを発動して蛇に立ち向かうが、蛇のスピードが速すぎて近づくことができない。最後は蘭徳ラン・ドーが蛇を仕留めた。

蘭徳ラン・ドーは蛇を殺そうとするが、そこに七魂環こんがんの蛇婆、朝天香チャオ・ティエンシャンが駆けつけ、止めに入る。蘭徳ラン・ドー朝天香チャオ・ティエンシャンは交渉するが、金で魂環こんがんを買い取ろうとする蘭徳ラン・ドーの提案を朝天香チャオ・ティエンシャンは拒否。蘭徳ラン・ドー欧思客オウ・スーコーに蛇を殺させ、魂環こんがんを吸収させる。激怒した朝天香チャオ・ティエンシャン蘭徳ラン・ドーに襲いかかるが、返り討ちに遭う。その時、朝天香チャオ・ティエンシャンは夫の孟蜀モン・シューの助けを求める声を聞き、駆けつける。

一方、玉小剛ユー・シャオガン素雲涛スー・ユンタオを見つけ出すが、彼はすでに黒ずくめの男に殺されていた。羅三砲らさんぱおに黒ずくめの男を追跡させると、星斗せいとの森の魂獣こんじゅうの王と何やら取引をしているのを目撃する。

朝天香チャオ・ティエンシャン孟蜀モン・シューと合流する。彼らは孫娘の独孤雁ドゥーグー・イエンを連れて魂環こんがんのレベルアップのために星斗せいとの森に来ていた。そこに巨神大猿きょしんおおざるが現れ、朝天香チャオ・ティエンシャンは夫と共に戦おうとするが、孟蜀モン・シューは勝ち目がないと判断し、その場を離れる。

欧思客オウ・スーコー鳳尾鶏冠蛇ほうびけいかんへび魂環こんがんを吸収し、次の魂技はなんとキウイフルーツだった。寧栄栄ニン・ロンロンはそれを食べ、馬紅俊マー・ホンジュンにも勧める。馬紅俊マー・ホンジュンは食べると空中に浮かび上がり、効果は短時間だが、いざという時に役立つだろう。胡列娜フー・リエナーは再び馬紅俊マー・ホンジュン武魂ぶこん殿に勧誘するが、馬紅俊マー・ホンジュンは丁重に断る。

蘭徳ラン・ドーは皆の魂力を測り、唐三タン・サン小舞シャオウーだけが次の魂環こんがんに進むことができると判断する。星斗せいとの森で魂獣こんじゅうを捕獲して魂環こんがんをレベルアップさせることもできたが、蘭徳ラン・ドーは周りの異変に気づき、森を出ようとする。しかし、唐三タン・サン小舞シャオウーを救うための解毒剤を独孤雁ドゥーグー・イエンから手に入れたいと思い、諦めきれない。その時、巨神大猿きょしんおおざるが出現する。

蘭徳ラン・ドー巨神大猿きょしんおおざると戦うが、すぐに倒されてしまう。戴沐白ダイ・ムーバイも応戦するが、敵わず敗北。朝天香チャオ・ティエンシャン孟蜀モン・シュー独孤雁ドゥーグー・イエンはこの様子を遠くから見て逃げ出す。唐三タン・サンたちも巨神大猿きょしんおおざるには敵わない。唐三タン・サン小舞シャオウーを連れて逃げるが、巨神大猿きょしんおおざるに阻まれ、気絶させられてしまう。小舞シャオウー巨神大猿きょしんおおざるに連れ去られてしまう。

目を覚ました唐三タン・サン小舞シャオウーが連れ去られたことを知り、動揺する。蘭徳ラン・ドーたちに龍鬚を落としたと嘘をつき、欧思客オウ・スーコーと共に探しに戻るふりをする。実際は小舞シャオウーを助けに行くつもりだった。欧思客オウ・スーコー蘭徳ラン・ドーたちの元へ帰らせ、唐三タン・サンは一人で森の奥へと進む。

唐三タン・サン巨神大猿きょしんおおざるに復讐に向かったと知った蘭徳ラン・ドーは心配する。すぐに皆に唐三タン・サン小舞シャオウーを探すよう指示を出す。

森の中で、唐三タン・サン人面魔蛛じんめんましゅに遭遇する。かつて自分を傷つけた魂獣こんじゅうを前に、唐三タン・サンは復讐を誓う…

第15話の感想

第15話は、スリルとサスペンスに満ちた展開で、今後の物語の行方がますます気になるエピソードでした。特に印象的だったのは、唐三タン・サン小舞シャオウーの関係性、そして巨神大猿きょしんおおざるの圧倒的な力です。

唐三タン・サンは、小舞シャオウーを救うため、危険を顧みず巨神大猿きょしんおおざるに立ち向かおうとする勇敢な姿を見せてくれました。小舞シャオウーへの深い愛情と強い責任感が伝わってきて、胸を打たれました。一方の小舞シャオウーは、唐三タン・サンの優しさに触れながらも、自分のせいで彼を危険に巻き込むことを恐れているように見えました。二人の絆の強さと、互いを思いやる気持ちが切なくも美しいシーンでした。

そして、物語のクライマックスで登場した巨神大猿きょしんおおざるは、まさに圧倒的な存在感でした。その巨大な体躯と強力なパワーは、史蘭客しらんかく学苑の生徒たちを全く寄せ付けませんでした。蘭徳ラン・ドーでさえも一撃で倒されてしまうほどの強さは、恐怖を感じさせるほどです。巨神大猿きょしんおおざるがなぜ小舞シャオウーを連れ去ったのか、その真意が非常に気になります。

また、欧思客オウ・スーコーの新たな魂技がキウイフルーツという意外な展開も面白かったです。コミカルな要素も交えつつ、それぞれのキャラクターの個性や成長が描かれており、飽きさせないストーリーでした。

つづく